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「右端」という語の読み方は「ウタン」「みぎはし」のいずれも使われていると思いますが、
国語辞典で調べると(例えば デジタル大辞泉では)

う‐たん【右端】
右のはし。みぎはし。⇔左端。

とあり、他の辞書もほぼ同様の意味が書かれ、読みとしては「ウタン」だけが 記載されています。
「みぎはし」とひらがなで検索しても「一致する情報は見つかりませんでした。」という結果。
(「左端」の場合も同様)

一般的に使われている読みである「みぎはし」が なぜ読み方として記載がないのか、
不思議に思い、「訓読みの場合は意味が即 分かるため、辞書で調べる必要がないから?」などと
考えたりもしましたが、

たけ‐ずみ【竹炭】
竹を焼いて作った炭。ちくたん。
(「ちくたん」で検索しても 結果は「一致する情報は見つかりませんでした。」)

というように、逆の場合もあることが分かりました。

なぜ、一般的と思われる読み方が、掲載されていないのか、
辞書編纂の方針など、分かる方がいらっしゃったら、教えてください。

質問者からの補足コメント

  • これまでの回答者の皆さんの回答により、当初の質問は解決しました。
    実は なぜ漢字(右端)も、読み(ウタン・みぎはし)も、意味も
    分かっている語を 国語辞典で調べたか、ということですが…。

    原文中の「右端」を「ウタン」と読むべきか、「みぎはし」と読むべきか、
    迷ったため、辞書の記述を判断の基準・根拠としたかったからなのです。
    文章の内容や文脈から どう読むのが より分かりやすいのか、
    または一般的なのか、より適切なのか。

    これは視覚障がい者の文字=点字が、基本的には表音文字であり
    すべて仮名書きであるため、漢字仮名交じり文で書かれた原文を
    点字にする場合は、どのように読むか(読んでもらうか)を決めて、
    点字に直す必要があるからです。
    今回、複数の回答いただいた内容から、国語辞典に記載された読みだけを
    根拠に読み方を決定することは難しいことが 再確認できました。

    No.6の回答に寄せられた補足コメントです。 補足日時:2020/09/26 23:20

A 回答 (7件)

こんにちは。



以前、右・左に関する語に関して、国語辞典をちょっと調べてみたことがあります。
 ○は項目あり、×は項目なし、です。

           明鏡 三国 新明解 現代例解 学研現代 例解新 岩波(七版)
  右腕みぎうで    ○  ○  ○   ○    ○    ○   ○
  右腕うわん     ○  ○  ○   ○    ○    ×    ×
  左腕ひだりうで   ○  ×   ×   ×     ×    ×    × 
  左腕さわん     ○  ○  ○   ○    ○    ○   ×

  右側みぎがわ    ○  ×  ×    ×     ×     ×   ×
  右側うそく     ×  ○  ×    ×     ×     ×   ×
  左側ひだりがわ   ○  ×  ×    ×     ×     ×   × 
  左側さそく     ×  ○  ×    ×     ×     ×   ×

すべての辞書で「みぎうで」があるのは、特別な意味があるからですね。(「会長の右腕」)
大辞林・大辞泉は、「ひだりうで」以外は全部あるようです。
それだけ、「ひだりうで」がある明鏡国語辞典は特別だということでしょうか。

「みぎがわ・ひだりがわ」の明鏡と、「うそく・さそく」の三省堂国語辞典は、ちょうど正反対の選択をしています。話しことば重視と、交通用語重視ということでしょうか。
例解新国語辞典は「うわん」がなく、「さわん」のみという、他にないパターンで、個性的です。
野球で実際によく使われることばは「左腕」だということでしょう。

岩波国語辞典という辞書は、やはり他とは違いますね。「みぎうで」だけです。岩波の「語構成概説」という解説には、
   「要素的な語によって割合たやすくわかるような語はかなり省いてある」
とあり、意識的に「かなり省いて」いるようです。

「みぎ」「ひだり」の複合語がどのくらい辞書にとられているか、手元の辞書を調べてみました。

◇みぎ
 新明解 右腕 右利き 右手 右四つ 
 明鏡  右打ち 右腕 右肩上がり 右側 右利き 右手
     右投げ 右巻き 右四つ
 三国  右打ち 右腕 右肩上がり 右利き 右する 右詰め 右手
     右投げ 右脳 右前 右巻き 右四つ
 岩波  右腕 右肩上がり 右する 右手

◇ひだり
 新明解 左うちわ 左利き 左ぎっちょ 左褄 左手 左党
     左前 左巻き 左回り 左向き 左四つ
 明鏡  左打ち 左うちわ 左腕 左側 左利き 左手 左党
     左投げ 左前 左巻き 左向き 左四つ
 三国  左打ち 左うちわ 左腕 左書き 左側 左利き 左ぎっちょ
     左する 左膳 左褄 左詰め 左手 左投げ 左脳
     左前 左巻き 左四つ
 岩波  左うちわ 左利き 左ぎっちょ 左する 左褄 左手 
     左前 左巻き 左向き

新明解・岩波は「みぎ」は少ないのですが、「ひだり」はけっこうあります。

その他に「みぎ-」と言えそうな語を国立語句語研究所のデータベースで探してみると、

   右上がり 右あご 右足首 右上 右後ろ 右奥 右肩 右腰
   右サイド 右下がり 右下 右車線 右上方 右ストレート 右旋回 右前方
   右打者 右手首 右手前 右投手 右隣 右投げ 右斜め 右ねじ
   右半身 右ハンドル 右半分 右ひざ 右ひじ 右人差し指 右ページ
   右方向 右頬 右ポケット 右ボタン
   右前脚 右回り 右耳 右胸 右目 右横 右脇

など、かなりたくさんあります。これらをぜんぶ国語辞典に載せようとすると、確かに大変なことになりますし、載せる意味はあまりないでしょう。
では、どの程度まで載せるのがいいか。

「みぎはし」は、確かに辞書にあってもいい語だと思いますね。

saburoo
この回答への補足あり
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この回答へのお礼

右・左に関する語に関して詳細な調査結果、
大変興味深く拝見しました。
ありがとうございました。
それぞれの辞書の個性と、その分析は、説得力があって、
頷きながら 読ませていただきました。

「要素的な語によって割合たやすく
わかるような語はかなり省いてある」
岩波の方針はよく理解できますし、
「みぎはし」などは まさに それだと思います。

お礼日時:2020/09/26 18:06

No.2です。

お礼コメントを読みました。

>紙の辞書の場合は、読み方が「わかっている」語彙について、その意味や用法を調べるものですが、デジタルの辞書では 読みの分からない漢字を検索したり、後方検索して連濁するかどうか、たくさんの語例から類推するなど、いろいろな使い方があると思います。

デジタル辞書は、デジタルであることの特性を利用して、検索機能やリンク機能を使って様々な「使い方」ができるようになっているだけであり、それは本来の機能ではなく、補助的な機能でしかありません(辞書の性格的に完璧な機能ではないということ)。デジタル国語辞典で「読みの分からない漢字を検索する」のも、国語辞典の本文検索機能を使って「この辞書の見出し語にあてられた漢字を検索して、そこから見出し語のひらがなを見つけて読みの見当をつける」という操作をしているのであって、漢和辞典でできることとは意味が違ってきます。

デジタル国語辞典の検索機能でいろいろできることと、「説明を載せる見出し語」をどのように選定するかは、別の問題だと思います。
見出し語の選定基準はやはり紙媒体の辞書と同じようなものですし、すぐに追加するべき新語でもない、形態素別に引けば読みも意味も特定が容易な複合語を、際限なく掲載する理由はないでしょう。デジタルだって、データ容量に上限はありますし、検索結果が膨大になりすぎても一般利用者にはかえって使いにくいですしね。
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この回答へのお礼

再度のコメント、ありがとうございます。
当初の「なぜ、一般的と思われる読み方が、掲載されていないのか、
辞書編纂の方針など、教えてください。」という質問に対し、
真正面からお答えくださり、日ごろあまり深く考えずに
辞書を使っている私には、大変勉強になりました。

お礼日時:2020/09/26 23:40

第一に、採録する見出し語の数(紙辞書のページ数)は限りがあること。


小型国語辞典は6~7万語程度。
中型国語辞典(広辞苑・大辞林・大辞泉)は25万語程度。
大型国語辞典(日本国語大辞典)でも50万語です。
(版を重ねるたびに増える傾向)

この範囲内で、採録する見出し語を選ぶわけですが、辞書それぞれに個性があります。古語にも強い辞書、新語や俗な語彙を多く取り入れる辞書、等々。
「一般的と思われる語」の考え方・取捨選択基準も編者(編集委員)によって違うでしょう。万人に共通な基準はないと思います。

「うたん(右端)」が載っていて「みぎはし(右端)」が載っていない理由は、利用者としては推測するしかありませんが、
・「みぎはし」のほうが使用頻度が低いと判断した。
・「みぎはし」は俗な表現と判断した。俗語を多く採用するときりがない。
・「みぎはし」という単語ではなく「みぎ+はし」の複合語とみなした。
…他にもあるかと思います。

「うたん」を載せていても、説明がたんに「右の端」ではほとんど意味がありません。それ以上の説明が不可能とは思えません。たとえば「みぎ(右)」という基本的な語彙は、どの辞書もさまざまな意味・用法の説明に紙面を割いています。

一方、「うそく【右側】」と「みぎがわ【右側】」は、多くの辞書が両方を載せています。「右端」とは違う判断なのでしょう。

小型辞書の多くがどちらも載せていなのは、使用頻度・重要度が6~7万語の範囲にない(=一般的ではない)という判断でしょうか。

「たけずみ【竹炭】」「ちくたん【竹炭】」は、両方を載せている辞書がありましたが、片方は「○○に同じ」という、参照見出しレベルの説明でした。
読み方の違いだけで意味用法に違いがない語は、参照見出しとして「→○○」で済ませる辞書が一般的かと思います。

--------

以下、手元の辞書で調べた結果です。

■ 広辞苑 第七版
うたん  <見出し語なし>
みぎはし <見出し語なし>

■ 大辞林 第四版
うたん【右端】 みぎのはし。「原稿(ゲンコウ)用紙の右端をとじる」(⇔左端(サタン))
みぎはし <見出し語なし>

■ 三省堂国語辞典 第七版
うたん【右端】 みぎのはし。「原稿(ゲンコウ)用紙の右端をとじる」(⇔左端(サタン))
みぎはし <見出し語なし>

■ 三省堂 現代新国語辞典 第六版
うたん  <見出し語なし>
みぎはし <見出し語なし>

■ 新明解国語辞典 第七版
うたん【右端】いちばん右のはし。⇔左端
みぎはし <見出し語なし>

■ 岩波国語辞典 第八版
うたん  <見出し語なし>
みぎはし <見出し語なし>

■ 小学館 現代国語例解辞典 第五版
うたん  <見出し語なし>
みぎはし <見出し語なし>

■ 明鏡国語辞典 第二版
うたん  <見出し語なし>
みぎはし <見出し語なし>

-----------

■ 広辞苑 第七版
たけ‐ずみ【竹炭】 竹を焼いて製した炭。ちくたん。
ちくたん <見出し語なし>

■ 大辞林 第四版
たけずみ【竹炭】 竹を焼いて作った炭。ちくたん。防臭・防湿などの効果があると言われる。
ちくたん【竹炭】「たけずみ(竹炭)」に同じ。

■ 三省堂国語辞典 第七版
たけずみ <見出し語なし>
ちくたん【竹炭】 竹を原料にした炭。におい消しなどにも使う。たけずみ。

■ 三省堂 現代新国語辞典 第六版
たけずみ <見出し語なし>
ちくたん【竹炭】 竹を原料にした炭。におい消しなどにも使う。たけずみ。

■ 新明解国語辞典 第七版
たけずみ <見出し語なし>
ちくたん <見出し語なし>

■ 岩波国語辞典 第八版
たけずみ <見出し語なし>
ちくたん <見出し語なし>

■ 小学館 現代国語例解辞典 第五版
たけずみ <見出し語なし>
ちくたん <見出し語なし>

■ 明鏡国語辞典 第二版
たけずみ <見出し語なし>
ちくたん <見出し語なし>

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この回答へのお礼

詳しい解説をありがとうございました。
日々、辞書で調べることをしている者にとって、
見出し語の数(紙辞書のページ数)は限りがあること、辞書には個性があること、
「一般的と思われる語」の考え方・取捨選択基準も編者(編集委員)によって違うこと、などなど、分かってはいるつもりでも、つい、いろいろ期待しすぎてしまいます。改めて認識させられました。

出来るだけ多くの辞書にあたって調べることの大切さが 分かりましたが、
なかなか 真魚さんのようには調べられなくて、
せいぜい3つくらいで 結論を出してしまいがちです。
ちょっと、反省しました。

個人的には、読みが無い理由としては
「単語ではなく『みぎ+はし』の複合語とみなした。」
というのが 納得できる気がしました。

お礼日時:2020/09/26 17:53

「竹炭」を「ちくたん」で検索する人はいないという判断でしょう。

「ちくたん」という言葉は普通使わないと思います。「石炭」「木炭」「豆炭」は使い道が多いが、「ちくたん」を使う人はいないでしょう。余り使われない言葉まで、対象にすると辞書は膨大なページ数が必要になります。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
確かに すべての語は載せられないですよね。
個人的には たけずみ:チクタン=5:5 くらいの感覚で
使う読みなのですが…。
一般的な読み方というのは 人それぞれなのが分かりました。

お礼日時:2020/09/26 17:28

面白い発見ですね。

わたしも辞書に載ったり載ってなかったりする語を発見したのですが、明治期の古い学者の勇み足的に謂われました。(-_-メ)
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この回答へのお礼

早速の感想ありがとうございます。
「右端」だけでなく、よく「どうしてこうなっているの?」と
思うことがありますね。
辞書によっていろいろ個性があるうえ、
不思議なところも含めて 辞書って面白い気がします。

お礼日時:2020/09/26 17:22

国語辞典は、読み方を調べるための辞書ではありません。

読み方が「わかっている」語彙について、その意味や用法を調べるものです。
「読み」がないのではなく、「見出し語」として掲出されていない、という話です。
挙げていらっしゃる例で言えば、先に「ウタン」という読み(音)があって、ウタンという見出し語を探し、「漢字では「右端」と書くのだな。意味は…」と使うのです。
なぜ「みぎはし」という見出し語がないのかといえば、「みぎ~」という複合語は非常に数が多く、それらをすべて収録していたら、辞書に収まり切りません。辞書はすべての語彙を網羅するのは事実上不可能で、辞書のページ数や価格、利用者の層も想定して、編集意図を持って収録語数を絞らなければなりません。
「みぎはし(右端)」ならば、「みぎ(右)」と「はし(端)」の見出し語でそれぞれ調べて、その意味をつなぎ合わせれば理解できる複合語ですから、わざわざ「みぎはし」で1項目立てる必要はない、という判断があったのだろうと推測します。
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この回答へのお礼

早速のご意見ありがとうございます。
紙の辞書の場合は、読み方が「わかっている」語彙について、その意味や用法を調べるものですが、デジタルの辞書では 読みの分からない漢字を検索したり、後方検索して連濁するかどうか、たくさんの語例から類推するなど、いろいろな使い方があると思います。
編集意図を持って収録語数を絞らなければならないこと、分かっているつもりでも、つい期待してしまうんですよね。
でも、確かに、わざわざ「みぎはし」で1項目立てる必要はない、という判断は同感です。

お礼日時:2020/09/26 17:17

漢字で書ける言葉は漢字で検索するのが原則


ではないでしょうか。
せめて「右のはし」で検索するとか・
http://onno.jp/lab/kanji?KID=95308
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この回答へのお礼

早速のご意見ありがとうございます。
普通は読めない熟語の読み方や 意味・使い方などを調べますが、
個人的には、それらは分かっていたうえで、どの読み方がより一般的かを確認するために、調べることも多いです。

お礼日時:2020/09/26 17:08

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