この作品のテーマ(主題)は何なのでしょう?白鯨とは何の象徴なのでしょう?

歴史に残るような作品に対しては、いろんな解釈があってしかるべきで、正解はないと思いますが、それを承知の上で、みなさんのご意見をお聞きしたいと思います。

私自身は、「運命に対する人間の敗北」を描いた作品だと思っているのですが(簡単に言えば、ですが)、みなさんはこの作品、どう読みますか?

A 回答 (6件)

こんばんは。



私見は、「体制への挑戦と敗北」ですかね。
抑圧的社会ルール・道徳観・倫理感と言ったもの(概ね父性にも通じるかもしれませんが)、それがモビーディックであり、それに対して、打ち破るべく戦いを挑み、結局は飲まれていってしまう「挑戦者」の哀しさを描いているのだと感じました。

ある意味、白鯨は「父親」そのものかも知れないかも・・・
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テーマは「人は神を克服できるのか?」ではないでしょうか。


白鯨は強大な神、エイハブは神に楯突く者の象徴に思えます。
冒頭に集められた鯨に関する膨大な記述の羅列には、
神格化された鯨が見え隠れしますし、
白という色には正義、潔白、超然としたものといったイメージがあります。
それに、船出前の教会での神父の説教は無意味とは思えないですし・・・
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『時代に後れた男』かな。


陸の獣であれば銃を使えば簡単に狩る事ができる。
また、人を襲う類の獣ならエイハブはただの正義の味方になってしまう。
そこであえて狩りにいかなくてもよい海の生き物、銃が通用せずに銛をぶち込むしかない野蛮な狩の獲物として白鯨が選ばれたのではと思っています。
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この回答へのお礼

みなさん、ご回答ありがとうございます。
私は最近、この小説を読みました。たいへんにすぐれた作品だと思ったのですが、まわりに読んだという友人があまりいませんし、いても文学云々の話はほとんどしませんので、こちらでみなさんのご意見をお聞きしたいと思い、質問した次第です。

私がお聞きしたいのは、繰り返しになりますが、この作品のテーマ(主題)は何なのか、ということです。ですから、ワンフレーズで「これだ」とスパッと言い切れるのでしたら、長文の回答でなくてもかまいません。もちろん長文も歓迎ですが。

これぐらいの作品になると、いろんな見方があってしかるべきですので、当然ですが、正解のようなものを期待しているわけではありません。「あ、そういう見方もあるんだ」と目をひらかせてくれるような回答を期待しつつ、いましばらくこのボードをあけて置きたいと思います。

お礼日時:2005/02/01 16:57

人間は,元来無意味である、そとの世界に自分の頭の中の世界を重ねることによって、外の世界にいかにも意味があるように(意図的に)錯覚しようとします。

このことによって,自分の存在理由を見出したと(これも意図的に)錯覚しようと試みます。この錯覚が虚妄であることを外の世界から知らされるのははじめからわかっているわけですが、人間には,この錯覚によってのみ存在できるという原理的な宿命があります。エイハブにはただの鯨が白くも巨大にも見えたのではないでしょうか?ちょうどドンキホーテにとって風車が怪物に見えたのと同じように。恐らく生きている人は誰でも、そのひとにとっての白鯨を見ているのではないでしょうか。競馬新聞が白鯨である人だって沢山います。私にはこのサイトが白鯨かもしれません。く
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 わたしは、中学のころに《自伝》を書く決意をして以来、いくつかの


書物を下敷きにしました。かくして《白鯨》冒頭の“百科全書”ふうの
引用形式を模倣して、全体の構想を示すことができたのです。
 
 masa-yu さんの質問には、うまく答えられませんが、つぎの一節が、
この作品を象徴的に語っていると思います。ただし、どの部分に書かれ
てあったか、なかなか再発見できないでいます。
 
── 大きなもの、真正なものは、仕上げの笠石を後世にのこす。神よ、
私が何事も片づけてしまいませぬように。
── 紀田 順一朗《世界の書物 19890320 朝日文庫》P285
 
 わたしは、すぐれた文学作品は、論じるために書かれたのではなく、
ひとりで考えるために書かれたと思います。エイハブは、われわれ自身
の心の中にある深い謎のまま、存在しつづけるのではないでしょうか。
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パトリック・スチュワートっていうアメリカの


俳優さんが、白鯨が好きみたいで、
映画版の白鯨のリメイク版でエイハブ船長を
演じています。因みにグレゴリーペックも
特別出演してるんですが。

 パトリック・スチュワートさんは
アメリカのSFテレビシリーズ
スタートレック・ネクスト・ジェネレーション
シリーズで、宇宙船エンタープライズ号の
ピカード艦長役として有名なんですが、
その映画版、ファースト・コンタクト
でも白鯨の例え話が出てきます。
ここでは鯨ではなく、異星人ボーグと
ピカード艦長の戦いとして描かれて
いるのですが、彼の演技、引用の
仕方を見ていると、
★復讐心はどんなに優れた知性の持ち主の
 判断も狂わせてしまう。
★退却することが真の勝利である場合もある。
★勝利以上に大切なものがあることを
 絶対忘れてはならない。
という事のように思えます。


>白鯨とは何の象徴なのでしょう?

 人生最大の敵、ライバル、あるいは
 人生最大の夢
 
 全てを捨てて、戦いを挑んでしまう
 ような極限状態全てを、白という
 漠然とした色の、ある意味まれな
 白鯨という形で登場させているように
 思えます。

 勝利しか心に無かったので、結局全てを
 失うことになった。
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Q白鯨とスターバックス

スターバックスコーヒーは「白鯨」の船員の中の一人、「スターバック」からきていると聞きましたが、どういう関係があるのでしょうか?

Aベストアンサー

スターバックというのは、一等航海士の名前です。
捕鯨船ピークォド号の船長がエイハブ、船長に次ぐ地位が一等航海士です。
実際に、一等航海士として何度かの航海の経験(一度の航海は通常1年~2年半ほどもかかっていた)を積んだ者が、船長になっていたようです。

『白鯨』では、スターバックは非常に重要な位置を占めます。
エイハブ船長は、かつて白い鯨に捕鯨船を襲われ、片足を食いちぎられた、という過去を持っており、復讐の鬼と化して白鯨を追い続ける。
その彼と対立するのが、スターバックです。
彼は敬虔なクェーカー教徒で、正直で、生来的に威厳の備わった人物、けれども、同じく捕鯨船の乗組員で、鯨によって命を落とした父親や兄の二の舞を恐れる存在として描かれます。ナンタケット島では、彼の帰りを待つ家族、だれよりも息子がいる。
スターバックは一貫して、憑かれたようにモービー・ディック(鯨の名前)を追う船長に、鯨は所詮、鯨にすぎないと、冷静になるよう求めます。
船と乗組員を守ろうと、クライマックスに至る直前、眠っているエイハブを銃で撃とうとさえする。けれども結局はそれもできない。
そうして、船長やほかの船員と運命をともにすることになります。

読者としては、比較的感情移入しやすい、理解しやすい人物として描かれています。

だけどコーヒーが好きだった、という描写は記憶にないなぁ…。
英文テキストはネットで見ることができるので、検索してみたら、81章、ユングフラウ号の乗組員がコーヒーポットを持ってきてくれる、という場面しかヒットしません。
ほんとうに好きだったかどうかは質問者さんご自身で確かめてください。文庫本上下合わせて1000ページ以上の本なんですが。

スターバックというのは、一等航海士の名前です。
捕鯨船ピークォド号の船長がエイハブ、船長に次ぐ地位が一等航海士です。
実際に、一等航海士として何度かの航海の経験(一度の航海は通常1年~2年半ほどもかかっていた)を積んだ者が、船長になっていたようです。

『白鯨』では、スターバックは非常に重要な位置を占めます。
エイハブ船長は、かつて白い鯨に捕鯨船を襲われ、片足を食いちぎられた、という過去を持っており、復讐の鬼と化して白鯨を追い続ける。
その彼と対立するのが、スターバックで...続きを読む

Q作品に対して作者の意図を読み解く方法

今まで自分はただ読むだけで、読後の感想は「面白かったか、面白くなかったか」と思うくらいでした
それだけでは本当に作品を読んだとは言えないのではないか?と思い、もっと良い読書方法はないかと悩んでいます
その中で作品の中で作者が何を伝えようとしているのか、作者の意図を読み解こうとしながら読もうと思ったのですが、今までただ読んでいただけなので
どのように読んでいけばいいのか、どうやって読む解けばいいのかわかりません

どうすれば自分になりに作品の中から作者の意図を読み解くことができるでしょうか?
また、皆さんはどのように本を読んでいます?

Aベストアンサー

本を読んでの感想というと、結局は「おもしろかったか」「おもしろくなかったか」ということに尽きるのです。けれども

> それだけでは本当に作品を読んだとは言えないのではないか?と思い、もっと良い読書方法はないかと悩んでいます

という問題意識が生まれて来るというのは、おそらく「おもしろい」と思った自分が、いったいどうしておもしろいと思ったかを探り当てられないもどかしさ、ではないかと思います。
おもしろかった、あるいは、つまらなかった、とどうして自分は思ったのか。
それを説明できるのは、世界中で自分しかいないはずなのに、それができない。

ほとんどの人にとって、一番関心があるのは「自分自身」でしょう。
ところがその自分というのも、よくわかっているようで、実はよくわかってはいないものです。
「おもしろい」と思ったのがなぜか、感動して涙を流したときでさえ、どこにどう感動したのか、うまく言えない。
それでも、自分が深く揺り動かされた読書体験が、いまの自分にどう関わってくるのかを理解するということは、とりもなおさず「新しい自分」「いままで気がついていなかった自分自身」の発見につながっていくはずです。
読書体験に「知識を得る」という面を超えて意味があるとしたら、なによりも、こういう点ではないのでしょうか。

そう考えていくと、「作者の意図を読み解くこと」が、読書体験の本質とは何の関係もないことはおわかりですね。
そんなものではなくて、「どうして自分はおもしろいと思ったのか」
これを説明できるようになることを、さしあたっての目標とします。

1.自分は何を読んだのか

実は、人は小説を読みながら、そればかりではなく、評論や新聞の記事を読むときでも、映画やドラマを見るときでも、そこからそれぞれの「物語」を引き出して読んでいます。
「何がどうした」
という物語です。これをはっきりと引き出せない場合は、漠然とした印象しか残っていきません。感想が持てないという多くの人は、「自分がどんな物語を引き出したのか」を説明することができないわけです。
そうではなく、「少年が宇宙人を返してやる物語」(『E.T.』)、「松山で先生になった坊っちゃんが悪いやつらを懲らしめて東京に帰ってくる物語」(『坊ちゃん』)というように、「誰がどうしたという物語」あるいは、「誰がどうなるという物語」という短いセンテンスにまとめてみてください。
こうすると、漠然としていた自分の「読み」が、ずいぶんはっきりしてくるはずです。

2.これは「要約」ではない

こんなふうに書くと、ああ、これは学校時代にいやというほどやらされた「要約」ではないか、と思う人もいるでしょうが、そうではありません。
「要約」は、最後まで読み終えて、振り返って「大切」と思われるところを拾い上げていく作業ですが、「物語の引き出し」は、わたしたちが読みながら、半ば無意識のうちにやっていることです。
映画でも小説でも、わたしたちはある程度の予備知識を持っています。
恋愛小説なら、主人公が出てきた時点で「ああ、この人がだれかに恋をするんだな」とか、「この人は、きっと殺人を目撃するか、巻き込まれるかするんだろうな」とかと考えながら読み進みます。この時点で、すでに「物語」はできています。
そうして、つぎの登場人物がでてきたら「ああ、これが恋をする相手かな」「なんだか鬱陶しいやつだな、こいつが殺されるにちがいない」とかというふうに「物語」は変わっていきます。「ああ、ちがった、この人ではなかった」というふうにあとに戻って修正されることもある。
実は「読む」ということは、この「物語の修正」のプロセス、つまり、言葉を換えると作者と共同作業で読み手が物語を作っていっているというプロセスでもあるのです。
この無意識でやっていることを、意識化してみてください。
具体的に言葉を当てはめてやるのです。そうすると、いっそう読みはくっきりしてくるはずです。

3.小説(評論、新聞記事、映画やドラマまでも)は「物語の束」でできている

どんなに単純な物語でも、物語はたったひとつではありません。
たとえば「桃太郎」にしても
・桃太郎が鬼退治をする物語である。
・桃太郎がお姫様を助ける物語である。
・桃太郎が仲間と出会う物語である。
・桃太郎が鬼退治を通じて大人になる物語である。
まだいくつでもできそうですが、今度は視点を変えてみましょう。
・囚われのお姫様が解放される物語である。(これはお姫様が主語)
・神仏に祈れば報われる物語である。(これはおじいさんおばあさんの視点)
・平和なコミュニティに異者が乱入してくる物語である。(鬼の視点から)

わたしたちがレビューを見て「ああ、なるほど」と思うのは、それまでメインストーリー(「桃太郎が鬼退治をする物語」)にしか気がついていなかったけれども、別の視点(「平和なコミュニティに異者が乱入してくる物語」)があることに気づくからです。
そうして、このようにさまざまな見方を知ることで、自分がこれまで気がつかなかった「物語」に気づくことができる。だから作品に奥行きが増したように思うのです。

「もっと良い読書体験」というのは、この「引き出せる物語」の数を、どこまで増やしていけるか、ということなのではないかと思います。
だから、まず手始めにこれは「何の物語か」を自分に聞いてみる。
そうして「別の物語」を作ってみる。
主語を別の人にしたらどうなるだろうか。

「おもしろい」としか感じられないのが問題なのではなくて、「なにがどうして」おもしろいか言えないのが問題なわけなんです。
そうして、この「なにがどうして」を言うためには、走るのがうまれつき速い人がいるように、特に意識的に努力しなくてもできる人もいるけれど、それなりにトレーニングを重ねていけば、ある程度、だれでもできるようになります。
そうして、その人の読書経験、あるいは人生経験に応じて、その「引き出せる物語」も、豊かなものになっていくのだと思います。

本を読んでの感想というと、結局は「おもしろかったか」「おもしろくなかったか」ということに尽きるのです。けれども

> それだけでは本当に作品を読んだとは言えないのではないか?と思い、もっと良い読書方法はないかと悩んでいます

という問題意識が生まれて来るというのは、おそらく「おもしろい」と思った自分が、いったいどうしておもしろいと思ったかを探り当てられないもどかしさ、ではないかと思います。
おもしろかった、あるいは、つまらなかった、とどうして自分は思ったのか。
それを説明で...続きを読む

Qムーの白鯨について

昔(約20ほど前?)にムーの白鯨というアニメを放映していたかと思います。

小学生低学年だったか幼稚園ごろに見た記憶があるのですが、思い出せるのは
タイトルと白い鯨が登場していたことだけしか思い出せません。

登場人物やストーリ(特にクライマックス)、など詳しく教えてください。
この作品に関するHPでもかまいません。

またこれの映像の販売物やレンタルなどの有無もできればお願いします。

Aベストアンサー

前提的には「ヤマト」風の宇宙戦艦ものですが、どちらかといえばファンタジーロマン色が強く、活劇としてはおとなしい作品だったように覚えています。
現代(当時80年代か)に復活した古代ムーとアトランティスをそれぞれ善と悪に想定され、悪のアトランティスを迎え撃つムーの主戦力がサイボーグ化された巨大な空飛ぶ白鯨とされていました。デザイン的には初期はリアルな鯨でしたが何度かパワーアップの後、ラストでは生物性が殆ど消えた宇宙戦艦となるものの武装は控え目。小型戦闘機も兵器と言うより夢の空飛ぶ船といった感じでした。「ヤマト」に燃えたフアンには物足りない作品だったかもしれません。
ただしドラマのほうは壮絶でムーに選ばれた主人公 剣(当初自己チュ-がち)とサイボーグ少女 マド-ラ(ラストで奇跡的に人間に戻る)との儚げなロマンス、アトランティス側の副将プラトスとラ・メール(実はマド-ラの実姉)の悲恋が特に印象的でした。
一時期 集英社コバルト文庫から小説版も出ていたようなので中古書店で見付けられるかも知れません。

Q老舎の作品に対する批評・感想

老舎の著した作品に対する批評・感想をお聞かせください。
大学のレポートの課題として出ているのですが、図書館はすべて貸し出し済み(泣)
検索エンジンで探してもほとんど見つかりません。
作品は老舎のものであればなんでもかまいませんので、よろしくお願いします。

※できれば、その作品中に登場した人物の住まいもくわしくも教えていただけるとうれしいです。

Aベストアンサー

下記URLで「老舎」の検索をしてください。
例えば以下のようなタイトルのページが出てきます。
但し、以下の2つはリンク切れになっていますが、キャッシュにデータが残ってますので、それを見ることは可能です。その他にも参考になるページが出てくるかもしれません。

「村井吉紹 老舎「茶館」の世界」
「《卒業論文発表会》」

参考URL:http://www.google.com/intl/ja/

Q「ムーの白鯨」のキャスト(声優)について

初めて、質問します。よろしくお願いします。
「ムーの白鯨」の主なキャストの声優さんを教えてください。
もし、何か詳しいHPなどもあれば教えていただければありがたいです。

Aベストアンサー

主役はポポロではないですよ。
白銀剣/武岡淳一、マドーラ/吉田理保子、白鳥麗/千々松幸子、白城譲/井上和彦、白風信/鈴置洋孝、白川学/つかせのりこ、聖者ラ・ムー/杉田俊也、ミュー/栗葉子, 桂玲子、帝王ザルゴン/渡部猛、女帝コンドラ/沢田敏子、プラトス/古川登志夫、ラメール/小山茉美、ゴルゴス/伊武雅刀、ポポロ/古谷徹
井上和彦さんも出ておりました。
参考URLを書いておきます。
コピー&ペーストして行って来て下さい。
http://www.planet.ne.jp/teraji/tv/tv_d0264.htm
http://www.tms-e.co.jp/tyo/library/tv/data/t_moby.html
http://www07.u-page.so-net.ne.jp/zf6/hakaida/mu.html

Q「白鯨」 フェダラーの予言

フェダラーがエイハブ船長に
(1)人間によって造られたのではない棺を見てから死ぬ
(2)アメリカの木で造られた棺を見てから死ぬ
(3)自分が先に死んで水先案内人として姿を現す
(4)麻糸だけが船長を殺せる
と予言してますよね。
この予言の(1)と(2)についてなんですけれど、(1)の「人間によって造られたのではない棺」とはモビー・ディックのことなのでしょうか?フェダラーの死体が網で絡み付いていたから、モビー・ディックはフェダラーにとっての「棺」と言うことなのかなあ、と思ったのですけど、どうなのでしょうか?
また、(2)の「アメリカの木でできた棺」とはピークォド号を指しているのでしょうか?他に何も思い浮かばなかったのだけれど、なぜピークォド号が「棺」なのか分からず・・・。船員がみんな死んでしまったから「棺」なのでしょうか?
暇なときにでも回答いただけるとうれしいです。

Aベストアンサー

ちょうどいま『復讐する海 ―捕鯨船エセックス号の悲劇―』(ナサニエル・フィブリック 集英社)を読んでいるところで、『白鯨』を読み返さなくちゃなぁ、と思っていたんです。いい機会なので、本棚の奥から引っ張り出してきました。

えっとですねぇ。
「第百三十五章 追撃――第三日」というところを見てください。文庫だったら下巻の終わりの方です。

「鯨の背にぎりぎりと幾重にも索を巻かれ――一夜のうちに鯨がその身にぐるぐる巻きに纏いつけた鯨索のなかに巻き込まれ、幾重にも羽交い締めにされている拝火教徒の、半ば引き裂かれたからだが見えたのだ」(田中西二郎訳 新潮文庫p.447)
ここでまず、予言の三が現実のものになります。

つづいて、エイハブはこう言う。
「「そうか、拝火教徒! おれはおぬしにまた会うたな。…すると、これがおぬしの約束した棺なのだな」」(同ページ)
これで、モービー・ディックそのものが第一の予言の棺であったことがわかります。

エイハブは捕鯨ボートに乗り移って、モービー・ディックの追跡を続けます。
すると、白鯨は「かれらの運命を予告しているその頭」を揺さぶりながら、ピークォド号そのものに攻撃をしかけてくる。

「弱い人間の力に何ができようとできまいと、鯨の額の堅固な白い砦は、船の右舷の舳を打ち破り、人間も船材もゆらゆらとよろめいた。ある者はうつぶせに海へ落ちた」(p.453~p.454)

それを捕鯨ボートから見ていたエイハブは、船そのものが棺だと悟るんです。

「「船! 棺!――第二の棺!」ボートからエイハブが叫ぶ。「棺の材木はアメリカ産でなければならぬ!」」(p.454)

そして予言の四番目は……。このすぐ後に成就しますね。

これは実際のできごとだったんです。
捕鯨船エセックス号がマッコウクジラに沈没させられる、という事故が、現実に起こっていたんですね。
メルヴィルはそれを元に『白鯨』を書いた。ピークォド号は沈没し、イシュメイルはレーチェル号に助けられてこの話を語る、という物語構造をこの作品は取っているのですが、現実のエセックス号の悲劇はこのあと始まった。それが『復讐する海』なんです。まだ全体の1/3ぐらいしか読んでないのですが、これを読むと『白鯨』のバックグラウンドみたいなものがよくわかります。

ちょうどいま『復讐する海 ―捕鯨船エセックス号の悲劇―』(ナサニエル・フィブリック 集英社)を読んでいるところで、『白鯨』を読み返さなくちゃなぁ、と思っていたんです。いい機会なので、本棚の奥から引っ張り出してきました。

えっとですねぇ。
「第百三十五章 追撃――第三日」というところを見てください。文庫だったら下巻の終わりの方です。

「鯨の背にぎりぎりと幾重にも索を巻かれ――一夜のうちに鯨がその身にぐるぐる巻きに纏いつけた鯨索のなかに巻き込まれ、幾重にも羽交い締めにされている...続きを読む

Q読書が苦痛な時、あるいはメルヴィルの「白鯨」について

いま、メルヴィルの「白鯨」を読んでいます。やたら長い上にくどく、面白くないし、15分以上続けて読むことができません。皆さんは、読むのが苦痛な本は、最後まで読みますか?あるいは、最後まで読む工夫などはありますか?

また、「白鯨」を読んだ方に質問ですが、この本を読んでいるとき、苦痛ではなかったですか?古典の名作とされているので読んでおいた方がいいという理由で読み始めて、早くも1ヵ月が経ちました。その間に、耐えきれずに他の本を何冊か読みました。いわゆる古典の長編でも、トルストイなどは読むのが苦痛ではないのですが、この本はまだ半分も読めていません(いま、鯨の白さについての蘊蓄のところです)。いったいいつになったら面白くなるんでしょうか。途中はしょって読んでしまいたい誘惑にかられるのですが、途中をとばして読まれた方はいますか?もしくは、この本を無事に最後まで読むためにアドバイスなどありましたら、何でも結構ですので(この章だけ読めとか)、お願いします。

Aベストアンサー

フィクションは、「無理して、努力して克服する類」のものでは無いと思う。

・知ってる限り「無理・努力」の限界を一生継続した「森鴎外」は「最期の言葉は『チェッ、バカバカしい!』(創作ッポイが)だった。

・「白鯨」は:モザイク的、早すぎた作品でもあるので、最初から何も無理する必要など無く、「パッ、と開いたページを読む」ので良いと思う。
・仏文学教授達が実は「失われた時を求めて」を読破している割合が少ない事実を知ってますか?
・同じ長編でも「ドストエフスキー・カフカ」などは「我を忘れて読めるでしょう?」(自分のケースだが)

結論:何も「克服」する必要は全然無い。自分に合う作品なら「苦痛を感じず、我を忘れて読めた経験あるでしょう?」
そういう態度で良いし、独断的に言えば「正解」では?

P.S.
>(いま、鯨の白さについての蘊蓄のところです)。いったいいつになったら面白くなるんでしょうか。
そのままです。映画や「エイハブ船長が白鯨を執念で退治」といった「ストーリー」期待なら裏切られるハズ。

『主題は「映画的ストーリー」では無い。むしろ途中で訳の分からない鯨の説明が挿入されたりの構成を含んだ「トータルで意味ある最前線の文学作品」』
これがこの作品。
無理する必要は全然無い。

P.S.同じ作者の「短編集」が岩波文庫から出ています。息抜き&作者のスタイル理解に是非トライを勧めます!(閉じこもってしまった書記官の話などは特に!)

では~♪♪♪

フィクションは、「無理して、努力して克服する類」のものでは無いと思う。

・知ってる限り「無理・努力」の限界を一生継続した「森鴎外」は「最期の言葉は『チェッ、バカバカしい!』(創作ッポイが)だった。

・「白鯨」は:モザイク的、早すぎた作品でもあるので、最初から何も無理する必要など無く、「パッ、と開いたページを読む」ので良いと思う。
・仏文学教授達が実は「失われた時を求めて」を読破している割合が少ない事実を知ってますか?
・同じ長編でも「ドストエフスキー・カフカ」などは「...続きを読む

Q芥川龍之介の作品の素になっている作品

芥川龍之介がどのようにして古典文学からモチーフを得て芥川文学を作り上げていったのかを調べたいのですが、参考文献やモチーフになっている作品を教えて下さい。

Aベストアンサー

 
芥川龍之介は、作品モチーフとして、「今昔物語」を援用しました。しかし、意外に知られていないのは、その文体や、短編小説構成の技術が、フランス文学の影響を受けているということです。

とりわけ、アナトール・フランスというフランスの作家の影響を彼は受けており、自分でも、フランスの作品を、参考URLにあるように翻訳しています。

対照表がないので、はっきりとは言えないのですが、アナトール・フランスの作品が書かれると、それに少し遅れて、類似したスタイルの芥川の作品が書かれているという指摘があります。芥川の「侏儒の言葉」は、アナトール・フランスのエッセイ集「エピクロスの苑」と類似しており、アナトール・フランスのエッセイ集をベースにして書いたものだとされます。

芥川が、フランスの当時最新の文学に通じていて、その動向を意識していたのは、確か、「ある阿呆の一生」のなかにも、それを示唆する言葉が出てきます。

芥川の文体は独特であり、合理的で、日本語として少し奇妙なところがあるのですが、これは多分、フランス文学の影響です。「河童」なども、アナトール・フランスの作品のどれかに、または複数の作品に、そのスタイルの元があります。

参考2は、Google で、「芥川龍之介 河童 アナトール ローデンバック」で検索すると出てきます。htmlヴァージョンがありますから、この最初の部分を見ると、フランス文学が、芥川の作品にどれだけ影響を与えたかの説明が短いですがあります。(参考2は、横に長くなるのを防ぐため、途中で切っています。つなぐと完全なURLになります)。

>参考1:図書カード
>http://www.aozora.gr.jp/cards/anatolefrance/BALT.html

>参考2:[PDF]文学の水脈‐‐‐‐‐‐‐ローデンバックと ...
>http://www.google.co.jp/search?q=cache:qPBSgXFzkVUC:www.copymart.gr.jp/publish/user
/pdf/026.pdf+%E8%8A%A5%E5%B7%9D%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B%E3%80%80%E6%B2%B3%E7%
AB%A5%E3%80%80%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%80%E3%83%95%E3
%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&hl=ja&ie=UTF-8&inlang=ja

>参考3:Google 検索エンジン
>http://www.google.com/
 

参考URL:http://www.aozora.gr.jp/cards/anatolefrance/BALT.html,http://www.google.com/

 
芥川龍之介は、作品モチーフとして、「今昔物語」を援用しました。しかし、意外に知られていないのは、その文体や、短編小説構成の技術が、フランス文学の影響を受けているということです。

とりわけ、アナトール・フランスというフランスの作家の影響を彼は受けており、自分でも、フランスの作品を、参考URLにあるように翻訳しています。

対照表がないので、はっきりとは言えないのですが、アナトール・フランスの作品が書かれると、それに少し遅れて、類似したスタイルの芥川の作品が書かれている...続きを読む

Q映画「白鯨 前編」イーサンホーク10月27日

こんにちは。

映画「白鯨 前編」イーサンホーク・ウイリアムハートが出ていた映画を
2012年10月27日にテレビで観ました。

次回、どのチャンネルで、いつ後編を放送してくれるのかわかりません。

どなたか後編を何チャンネルでいつ放送されるのかご存知の方どうぞ教えてください。


大阪在住です。

Aベストアンサー

スカパー!BS252のIMAGICA BSで10/29に放送してました。
その場合、後編は続けて放送されていたはず。
11月に再度放送があるみたい。

白鯨 前編:冒険者たち | IMAGICA BS
http://www.imagica-bs.com/program/episode.php?prg_cd=CIID125236&episode_cd=0001&epg_ver_cd=06&epi_one_flg=index.php
白鯨 後編:因縁の対決 | IMAGICA BS
http://www.imagica-bs.com/program/episode.php?prg_cd=CIID125237&episode_cd=0001&epg_ver_cd=06&epi_one_flg=index.php

Q作品に個性がない。似たような作品に

文章力を高めるため、また趣味で小説を書こうと思います。

ですがいざ書いていると、自分が昔見た(読んだ)ことのある作品の印象に残った部分と似たようなものしかできず悩んでいます。
なんとか何作か書けたので友人に読んでもらうと「個性がない」と言われました。

個性に関しては、書いて書いて自分の世界を見つけていくしかないかな、と思っています。
ですが、書くたびに上記で書いたように自分の好きな作家の作品や印象に残った部分と似たようなものができてしまいます。
どうすればいいでしょうか。
アドバイスお願いします。

Aベストアンサー

「個性がない」と言われたとのことですが、どういう点を指しているのでしょうか。

・登場人物が類型的
・作品のアイデアやストーリーがありきたり
・文体が他の作家のそれに似通っている

といったようなことが考えられるかもしれませんし、ほかにもさまざまな要素があるのかもしれません。
自作についての問題点を分析的に捉えることによって、改善していくことが出来るのではないでしょうか。


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