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 投機型生産・流通システムで世業している小売形態にはどのようなものがあるのでしょうか。
 わかる方どうぞお願いします。また、その理由もわかればありがたいです。

A 回答 (1件)

○生産形態の分類に見込生産-受注生産があります。

よく似た分類に投機型生産-延期型生産があります。
後者は生産戦略としての分類です。

○見込生産は、当初の見込み通り売れれば良いですが、売れなければ多大なリスクを負うため投機型生産と考えるのです。一方、できるだけ生産時期を遅くして(延ばして)販売時期に近づけ、在庫過多のリスクを回避しようとするのが延期型生産です。

○投機型生産は早期に製品製造するので在庫が増加し高コストになりますが、在庫があるので受注即納(=短納期)が可能です。一方、延期型の生産は在庫費用は抑えられますが、欠品を発生の可能性が大で、受注後の生産のため納期が長くなります。

○そこで、欠品リスクを減らし、しかも短納期、低コストを実現できる方法の検証が課題となります。
ⅰ消費財については、最寄り品は安定して売れるので需要予測が比較的正確にできるため、生産時期をできるだけ延期して在庫を少なくし、しかも短納期にすることが可能です。
ⅱ季節商品やファッション商品のように短期的・一時的に売れる商品や販売数量が変動する買回り品、専門品の場合には、需要予測が難しく欠品を発生リスク、在庫過多リスク回避が非常に難しいことになります。

○そこで、投機型と延期型の折衷型生産形態を検討します。これを部品仕込み生産とか組立生産と呼ぶ場合があります。部品の加工は見込みで行い組立は受注後に行う生産方法だからです。これにより在庫費用は比較的少なくて済むし短納期にもある程度対応できます。ちなみに、部品で在庫する方が、かさ張る製品に比べて部品の方が狭い在庫スペースで済むからです。

○この生産方法を採用した一例がパソコンメーカーのデルです。デルは受注の都度、部品メーカーから部品を仕入れ組立を行います。したがって、部品メーカーは見込み生産で在庫を保有していますが、デルは受注生産ですから在庫はありません。

○投機型か延期型かという戦略的な考え方は卸・小売業においても活用されています。
ⅰ投機型は早めに仕入れて在庫しておき欠品を防止する戦略です。
ⅱ延期型はできるだけ仕入れを販売直前まで延期して在庫を減らす戦略です。
ⅲ在庫費用がかかっても欠品による販売機会損失を防止するか、在庫費用を減らして多少の欠品には目をつぶるかどちらが良いかという選択です。

○一般的には、買回り品や専門品は投機型であり最寄り品は延期型です。

○理想的には売れたらすぐに補充できる体制を構築することです。そのためには、小売と卸とメーカーが連携し、小売の販売情報をリアルタイムに卸とメーカーに伝達し、その情報に基づいて卸は仕入れメーカーは生産を行うのです。このようにすれば、在庫はほとんどゼロで、しかも即納でが可能です。

○すなわち、小売も卸もメーカーもジャスト・イン・タイムで仕入れや生産を行えば良いのです。

○下記URLには事例として米国の「ウォルグリーン」「ウォルマート」日本の「トイザらス」
「しまむら」の分析があります。http://www.newformat.com/information/md/200104/s …

参考URL:http://www.newformat.com/information/md/200104/s …
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