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ステッピングモーターのパルス列入力タイプと位置決め機能内蔵タイプの違いとはなんでしょうか?

A 回答 (1件)

パルス列入力タイプは、ステッピングモーターのドライバに直接駆動パルスを送って動作させるもので、正逆別パルス方式、A/B 位相方式、正逆指定パルス方式が等があります。

※呼称は私が勝手につけました(笑)。

正逆別パルス方式 ----- 正転パルス、逆転パルスを別々にドライバに入力して駆動します。パルス入力が無くなると停止します。

A/B 位相方式 ----- A 相、B 相のパルスを位相をずらしてドライバに入力して、正転・逆転を決定します。常に二つのパルス入力が必要で、パルス入力が無くなると停止します。

正逆指定パルス方式 ----- 駆動パルスは一つで、正転逆転を別の制御信号の ON/OFF で指定して、それに応じて正転・逆転を行います。駆動パルスを入力しないと停止します。

これは、原点センサからの位置を決定するのは、送出したパルスを計算して行います。位置決め制御は、ドライバではなく制御部が行い、パルス駆動の速度やパルス数を制御して決定します。途中のセンサなども併用する場合もあります。

位置決め機能内蔵タイプは、その名の通りドライバ内部に位置決め機能を持っていて、外部の指令で位置決めを行います。原点を基準に各位置決めポイントが予め設定されていて、その位置決め位置は、パラレル信号(ON/OFF)やシリアル信号(コマンド)で選択されます。

それぞれ特長があります。

パルス列入力タイプは、柔軟に対応できるので、位置決めが変化するような機械に向いています。状況によって変化する対象を駆動するような場合は、予め位置を決めることはできません。その代わり、制御は常に現在位置を把握して行う必要があり、駆動制御を常に監視し続ける必要があります。

位置決め機能内蔵タイプは、一定の位置決めを繰り返して行う機構部に適しています。制御は、位置決めを指定したら、完了が返ってくるまで他の仕事に集中できます。その代わり、位置決めの柔軟性はありません。いつも同じ動作を繰り返す用途に向ています。

実際、位置決め機能内蔵タイプの中には、パルス列入力タイプのドライバと専用の制御部が入っているだけです。位置決めポイントを増やすと制御の幅も増えますが、それだけハードウェアのコストが上がります。パルス列入力タイプでは、殆どがソフトウェアによりますので、ハードウェアのコストは最小ですが、ソフトウェアではコストが掛かります。

それぞれ、一長一短がありますので、適した用途に適した制御を行って下さい。
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この回答へのお礼

長文ありがとうございます。おかげで理解することができました。

お礼日時:2021/01/27 23:06

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