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攻殻機動隊の大ファンです。
世界事情や経済は無視するとして、あのようなネットワーク社会は現実的か、現実となるのか。なるとすればどの程度の時間がかるのか。という事を皆様から色々な視点で聞いてみたいです。

具体的には電脳化は可能なのか。可能性はあるのか。

現実的にそれに近づいている実験・事例などもあると嬉しいです。

私が最近興味を持ったのは、人間が思い浮かべた単語を端末上に表示することの出来る装置が、どこかの国で作られたとか。これって電脳化の第一歩的なことですよね。

A 回答 (2件)

こんにちは。


私は素子のファンなんですが、素子が映画の中で裸体を曝すシーンは大歓迎なんですが、せっかく裸になったのだから、そこですぐに光学迷彩を使ってしまうのは、あれは止めてもらいたいです。

さて、電脳化の目的とは何でしょうか。
電脳化の目的とは、機械化・デジタル化することによって生体脳の欠点を補い、もしく克服するということです。これは、人類の一つの夢ですよね。
生体脳は処理速度が遅く間違いを犯します。コンピューターのように大量のデーターを即座に処理し、正確な結果を出すということはできません。何よりも、データーが劣化しますし、脳そのものに寿命があります。ひとはすぐ忘れてしまいますし、年を取ると物覚えが悪くなりますよね。脳を機械化できるならば、このような欠点が克服されます。正にスーパーマンですよね。
ですが、人間の脳にも優秀なところはあります。まず、想像力とか感性ですね。それから、いい加減さなんていうのは、融通の効かないコンピューターに比べるならば、返って人間の最大の武器です。現在の人工知能開発の現状を見るならば、コンピューターにできないことは多すぎます。もしかしたらこの先、生体改造技術の進歩よりも人工知能開発の方が遅くなるかも知れません。人間の脳の構造そのものがほとんど解明されていないのですから、それは仕方ありませんね。
ですから、仮に生体工学的技術がそれを可能だとしても、現時点では、電脳化できてもコンピューターの欠点をそのまま背負い込むことになります。

では、生体脳とコンピューターの欠点を同時に補うためには、両方一遍に使うというのが得策になります。例えば、脳にチップを埋め込んで、演算能力やメモリーを補助してやるといったようなことです。脳にメモリーが増設できれば大変便利です。頭の中に百科辞典一冊、その気になれば国会図書館を丸ごと入れておくことだってできます。これは凄いことですね。
これを実現するためには、インプラント技術が確立されなければなりません。人間の身体に機械や異物を埋め込み、それを正常に動作させた上で、何よりも、脳や生命に支障をきたさないようにできなければ、ちょっと不安で堪りませんよね。
更に、コンピューターを脳の補助に使うためには、何よりも脳とコンピューターを繋ぐインターフェイスが必要になります。脳でコンピューターを操作し、尚且つ、データーを受け取ることができなければ話になりません。従って、電脳化の第一歩は「インターフェイス」ということになります。
このインターフェイスが確立されれば、取り敢えずインプラントでコンピューターそのものを身に纏う必要はありません。外部コンピューターに接続し、脳でできない作業を手伝わせれば良いわけです。インターフェイスがあればネットの世界も自由に出入り可能ですから、これで電脳世界の扉は開かれるわけです。もちろん、同時にハッキングやウィルスの危険にも曝されることになります。
では、生体に付加されるインターフェイスとは具体的にどのようなものでしょうか。

以前、視覚傷害者の治療のために、あるインプラント技術が成功したという記事を読みました。これは紛れもなくインターフェイスです。
視覚傷害者は視覚組織に傷害があるため、目が見えません。知覚機能は正常なのですが、網膜が光を感知して脳に信号を送ることができないんです。そこで、目と視覚中枢を繋ぐ視神経の間にバイパスを設け、チップを埋め込みました。このチップは、外部信号を神経インパルスに変換することができます。そして、カメラが捕らえた映像を、このチップを通して視覚中枢に送り込んだんです。すると、今まで光というものを見たことのなかった被験者は、おぼろげながら映像が見えたと言ったそうです。
この先は、眼鏡式のカメラを開発し、眼鏡のツルの部分からこめかみに埋め込まれたチップにカメラの捕らえた映像信号を電波(超音波だったかな)で送る、視覚傷害者用インプラントの開発を目指すのだそうです。
では、これを応用するとどうなるでしょうか。
この視覚バイパスに埋め込まれたチップをコンピューターに接続すれば、取り敢えず、ディスプレーを使わずに、頭の中でネット・ニュースのテキストが読めるということになります。

さて、この技術を総括すると、脳の入口とは、処理中枢に繋がっている「感覚神経系」ということになります。ですから、同様の方法で聴覚神経にインプラント・バイパスを設けてやれば、コンピューター音楽が聞けるということですね。
ですが、データーを受け取るだけではインターフェイスとしては片手落ちです。今度は脳からコンピューターに信号が送り出せなければなりません。入力と同様の考え方でゆきますと、脳の出口は「運動神経系」ということになります。何故ならば、脳が信号を送り、命令を下せるのは運動神経だけだからです。
この技術も、やはり義手や義足などを必要とする身体障害者支援として専ら研究が成されているそうです。脳が運動神経に下した命令が出力として使えるならば、義手や義足の動きはそれを使うひとの思いのままです。
因みに、運動神経以外に脳から出力を得る方法としては脳波みたいなものが考えられます。あまり詳しくはありませんが、α波なんてものがあるんですよね。それから、思考というのはシナプス結合の反応ですから、MRIかなんかでそのパターンを取り出してやれば、それも出力信号ということになるかも知れません。
ですが、人間の思考というのは千差万別で、OSなどといった規格がありませんから、それに対して通信プロトコルを設けるというのは至難の技ではないかと個人的には思います。
脳の入力は感覚神経、出力は運動神経というのが、近い将来の生体インターフェイスというのもになるのではないのでしょうか。

このように、脳にはインターフェイスとして使える入口と出口があります。
但し、どちらもまだ脳とコンピューターの取り扱うデータに互換性というものがありません。視神経を通してテキスト文字が読めたとしても、それはコンピューターのデーターを脳が処理したということではありません。また、運動神経に命令を下すだけでコンピューターが操作できたとしても、それはデーターを送ったことにはなりませんよね。まして、運動神経に論理的な信号を送るなんて、並の人間の脳ミソではできませんよね。
従って、電脳世界の到達点は、生体脳とコンピューターのデーターの互換性ということになりますが、これは、そう簡単に解決できるものではありません。何故ならば、問題は山のようにありますが、最も大きな障害といえば、世界中の人工知能研究者が躓いている通り、脳の情報処理、即ち人間の思考が論理化できないからですよね。

それなりに、部分的には電脳世界に迫る技術も徐々に開発されているようです。甲殻機動隊のような世界が実際に訪れるかどうかは分りませんが、私は、電脳化というのはこのようなステップで進んでゆくのではないかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
非常に参考になり面白かったです。

よく考えてみると、それほど非現実でないとも取れますね。

お礼日時:2005/02/26 17:39

こんにちは。


私はたちこまファンなんですが、
人工関節、人工心臓と技術が進んでいるため可能かとおもいます。事故などや病気の為に脳の一部が阻害され人工物で補われる場合などもありえると思います。

たちこまなら実現は早いとおもいます。
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