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山崎弁栄(べんねい)上人の光明体系の中の一冊、無辺光から「平等性智」の小項目《生佛不二性》を、写します。
仏教用語に詳しい皆様方の解説が、欲しいのです。
(☆ ニャンポコさんを意識してます)

生佛不二性
 衆生は天然素質に覆われて、垢穢(こうあい)の性格たり。仏陀は一切の垢質脱却して、真善の霊性態なり。然れども、主我に属する垢質を脱して自己の根底に帰入する時、絶対真我如来の属性と冥合し、能帰の心性と所帰の霊性とは平等の理性なり。

但し、主我迷妄のみあって、分別の妄見の波浪を起す。妄我の波、静まりて自性清浄の真我の海は、湛然として浩澣として涯(かぎ)りなく、三際を盡(じん)して変易なし。此処に於いて初めて自性真我の父に逢うて、本来自己如来の竉子(ちょうし)なりしを知る。

自性の底、無限なれば洋々たる歓喜は胸中に沸き出で、新鮮なる活気温厚なる和風、風静に八紘を歌い絶対真我の真善の泉源より善湧出し、真性は不変にして永恒常然。至善は万徳の帰する所の海にして、また一切の道徳を生じ内外不二、生佛平等、相対規定を離れ、絶対無規定平等の性地に超入し、自己は是れ平等性智の一化現、生物既定の有餘依身は、相対規定の約束に遷転するも、真我の空は普く十方に通じ、三際に徹して去るもなく来るもなく、常恒不動にして大安心の地なる平等性智を得たり。
之を生佛平等の性智を得たりと云う。

此の絶対理性の智態は、個人自覚の窓には一大自覚と意識せられ、また一大真我と目せらる。この泉源より感情には無限の霊福を流出し、常恒不断に宗教的感情を安立し無限の霊福を実現す。(講談社版・177~178頁)

なんとなく感じるものは有るのですが、まず、平等性智という言葉自体が難しいです。

質問者からの補足コメント

  • 過去の仏典を知らずして、この文章に接した時、どのような感想を持つのでしょうか?

      補足日時:2021/07/13 22:39

A 回答 (3件)

山崎弁栄氏がここで言わんとしていることは、だいたいこういうことであろうというものはありますが、要は哲学論文のようなものですから、彼の著作の全体像を知らねば判断できないですね。



同じ宗派であっても解釈が違うなんていうことはよくあることですし、独自のものを取り入れるなどということもよくあることだと思うので、浄土宗の教えを知っていればよいとは限らないと思います。

平等性智

有漏の第七識(末那識)を転じて得る智慧のこと。四智・五智の一つ。
我見・我執を離れ、一切法を観じ、一切の有情界の無差別平等を観じて衆生を利益する智慧。

有漏の漏とは「煩悩」のことで、少なくとも煩悩を離れているということが言えましょう。

末那識とは、九識論の七番目で、自我や法そのものを思量する識。俱舎宗などではこれを心王(心の作用の根本)とする。

四智

仏が備えている四種の有漏智。凡夫に八識があり、それが転じて四智を得る(成唯識論巻十)。

①大円鏡智  第八識が転じたもの
②平等性智  第七識が転じたもの
③妙観察智  第六識が転じたもの
④成所作智  第五識が転じたもの

五智

大日如来(密教の本尊)の智を五種に分けたもの

上の四種プラス法界体性智

生仏不二=生仏一如

煩悩即菩提と意味としては同じ。だが、菩提(成仏)の定義が異なる。

以上は私の愛用する辞典の言葉を借り、私の認識していることを述べました。
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この回答へのお礼

詳しいですね。

ニャンポコさんへの期待が膨らんでしまいました。

有り難うございます。

お礼日時:2021/07/13 11:54

訂正



四智の説明のところ、四種の有漏智→四種の無漏智
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この講話を聞いて 《境地冥合》のことだと創価学会の側からは答えがあるでしょうね。



▲ (教学用語検索:境地冥合) ~~~~~~~~
https://k-dic.sokanet.jp/%e5%a2%83%e6%99%ba%e5%8 …

1. 観法(瞑想の修行)において、観ずる対象である境と、それを観ずる智慧が分かち難いこと、またそれを覚知すること。

▲ (境智冥合について――創価学会三代会長ご指導)~~~
https://woodyeyes.com/blog-entry-29.html

2. 本来だれもが仏である。これは境です。その仏界を輝かせるのは、智慧の光です。

3. 仏であることを自覚する智慧があって初めて仏と輝く。これが境智冥合です。

4. わたしどもでいえば、以信代慧、つまり、信を以て慧に代う、ですから、信心が智にあたる。

5. 自分に仏界があるというのは客観的真理であり、境です。それを事実の上で輝かせるのが信心です。

6. その場でなくてはならない存在になる事が境智冥合です。
~~~~~~~~~~~~~~~

☆ 
7. どうもやはり 《自力救済・自力本願》の色が濃い(●)ようですね。

● 1. 境を観ずる智慧

△ 2. 仏界を輝かせるのは、智慧の光
 ☆ これは 他力が輝かせるのか 自力でそうするのか。

● 3. 仏であることを自覚する智慧

△ 4. 信を以て慧に代う
 ☆ この信心は 他力からあたえられるものか それとも 
  自分が題目を唱えるときの自力を基本とするのか。
   けれども 次項・次次項は 自力。

● 5. 境を事実の上で輝かせるのが信心

● 6. その場でなくてはならない存在になる事が境智冥合
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この回答へのお礼

いただいた回答の文面の方が、ファジーで分かりにくいです。
なんとなく分かったような気にさせる文面ではありますが。

多分、実感・体感、したわけではないでしょう。

有り難うございました。

お礼日時:2021/07/13 11:50

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