電子書籍の厳選無料作品が豊富!

巷で言われる「障害がある人」とか「障害があるかないか」というのは医学的な意味で言ってるのか、社会的な意味で言ってるのか、どっちなのでしょうか?
手帳申請不可な〇〇障害という病名は幾らでもありますが、それがあるからと言って「障害があります」というのは違いますよね。
手帳申請が可能な身体、精神、知的障害などの診断名を下された方のみが「障害のある人」と定義されてるのでしょうか?
また、社会的な意味で言われているのであれば「手帳の有無」という事になりますよね。

どちらが正しい解釈か教えて欲しいです。

A 回答 (1件)

それぞれの法令や、それぞれの人の価値観のようなものがあって、一定の線のようなものが引かれているんだと思います。


そして、その線で区切られた範囲内におさまってしまうと「障害」っていうことになるんじゃないかな?、と思います。

さらに言ってしまうなら、そういった線は固定されたものではなくて、政治的な都合だとか、それぞれの人(健常者と言われる人ばかりではなく、障害者自身も含まれると思います)の考え方でどうとでも変わる、っていう性質を持っているんじゃないかな?、とも思います。

----------

ですから、必ずしも「医学的にきっちり決まっているから」っていう意味で「障害がある」と言っているわけではないと思います。

また、ある人から見たときに「うざったい」とか「この社会にいてほしくない」といった意味で「あいつは障害があるんじゃないの?」などと決め付けてしまうところもあるだろうと思います。

----------

要は、医学的な意味で言っているのか、それとも社会的な意味で言っているのか、簡単に決めることはむずかしいと思うんですよね。
「どっちでもある」とも思えますし、「どっちでもない」とも思えます。
そして、どっちかの意味だけが正しい、とも限らないような気がしますよ。

----------

一般的には、社会生活(日常生活)や就労(仕事)をしてゆくときに、身体や心の不具合のために世間一般の人とくらべて不利な面やどうしても不可能なことが生じているときに、そういう状態を「障害」と言うんだと考えられます。

「障害」という字が示しているそのままで、何らかのさまたげがある状態のことですね。

けれども、先ほども書いたように、法令などで線引きをしてしまっているので、法的には、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を交付された人だけが「障害者」になっているわけなんです。

医学的・社会的な理由というより、うーん、法制度上の理由といいますか、政治的な理由とでもいったほうが適切なのかもしれませんね。

----------

ちなみに。
よく勘違いされるところなのですけれど、病名 ≠ 障害 です。
ある病名が付いたからといって○○障害だ、というわけではないですし、逆に、○○障害だから△△病だ、というわけでもないです。
実際、病気を持っていても、日常生活や就労に困らない人もたくさんいますよね?
ですから、そういった意味で考えると、やっぱり医学的なものではないですよね?

一方で、法令で線引きされてしまっている以上は、取り残されてしまう人もいるわけなので、社会として障害者全体を受け入れているわけでもないですよね?

実際には周りの人たちに何も危害を加えたりしない人なのに、○○障害だというだけで、「ひとくくり」に「アブナイ奴」だと思われてしまったり。
つまり、社会的な線引きとしては、実は、とっても曖昧ですよね?

結局のところ、いわば「政治的」に「ここからここまでが障害者だ」と法令で線引きされてはいるけれども、かといって、社会的な定義かというとそうでもないわけですね。

----------

ということで、どっちが正しい解釈なのか?ということには、答えはないんじゃないかと思いますよ。
    • good
    • 9
この回答へのお礼

素晴らしく詳細で丁寧なご回答ありがとうございますm(__)m
参考にさせていただきます。

お礼日時:2022/01/29 00:41

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!