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ロシアを非難する国連決議にインドが棄権した理由を、詳しい方教えてください。併せて中国とアラブ首長国連邦が棄権した理由も教えて頂けばありがたいです。

A 回答 (7件)

インドは、冷戦時代、世界が真っ二つに割れていた時代から中立、アメリカ側の西側にも、ソ連側の東側にもつかない中立外交を基軸としてきた国です。


だからこそ、アメリカが核保有を黙認したのです。
インドがロシア側なら、それこそ北朝鮮やイランのように徹底して攻撃したはずです。
人口だけは多いが、軍事的にはアメリカの相手ではなかった時代であったにもかかわらずに、アメリカが見逃した理由です。
インドをアメリカの敵に回さないほうが国益があると認めたからです。
話はそれますが、外交基軸がしっかりしている国は、中立でも生き残る見本みたいなものです。
中国やアラブ首長国も、知ってのとおり、アメリカとは距離を置いている国です。
アラブ首長国は、日本の原油の輸入先の3割を占める、日本のエネルギー政策にとって欠かせない国であり、日本人はそのなかの有力首長国であるドバイ、その華麗な都市と万博ぐらいの情報しか知りませんが、このUAEという国は、実はアメリカを上回るほどの軍事介入、他国へ軍事干渉して、自国内の体制に対する危険を排除して自国体制を守ることに余念がない国です。
アメリカが後ろで推している「アラブの春」のようなイスラム諸国での民主化運動、ISのような階級闘争といったものがその排除対象です。王族独裁世襲体制を維持することに邪魔になる者たちは徹底して、その豊富な軍資金を背景にした軍事力で排除しようとする国であるために、じつは世界では嫌われ者なのです。
安倍元総理が訪問したときに、中国と日本の間に横たわる問題に軍事介入して欲しいと頼み込んだぐらいです。
UAEにとって、ロシア非難決議に賛成に回れば、従来の自国の外交、軍事政策との整合性が保てずに、自らの否定にすらなりかねない、だからといって、反対に回れば、ますます世界の嫌われ者になる。棄権の選択肢しかなかったのだと思います。
中国はロシアと、アメリカという共通の敵があることで、敵の敵は味方の状態で、経済面でも軍事面でも蜜月状態にあります。
しかしながら、中国はウクライナとの関係も深く、中国が最優先国策として進めている一帯一路構想のヨーロッパ側への要めの国が、これに協力しているウクライナなのです。
つまり、中国にとってはどちらも友好国。片方の味方はできないのです。
棄権の選択肢しかありません。
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インドは旧ソ連時代から軍事面でロシアとの関係が特に密接です。

2016~20年のインドの武器輸入の約半分をロシアが占めています。 18年には米国の反対を振り切ってロシア製地対空迎撃ミサイルシステム「S400」の導入契約を結んでいます。 因みに、ロシアは、領土紛争でインドと軍事衝突を繰り返している中国に対しても最大の武器供給国です。

2019年にプーチン大統領がアラブ首長国連邦(UAE)を訪問して以来、ロシアとUAEは緊密な関係にあります。 プーチン大統領がUAEを訪問した際、ムハンマド・アブダビ皇太子と会談し、政治、防衛、経済における両国の関心事項について協議しました。 特に経済分野では、経済担当者会議が開催され、エネルギー、貿易、投資、インフラ、輸送、観光、食料安全保障、技術などの分野における両国間の経済協力関係について議論した結果、エネルギー、航空、貿易投資など、さまざまな分野で多数の覚書が合意されました。
中でも、エネルギー分野において多くの覚書などが結ばれ、アブダビ国営石油会社(ADNOC)はロシアのルクオイル(Lukoil)にガーシャガス田の5%の権益を授与しました。 ロシアのエネルギー企業が、アブダビの石油開発・生産事業に参画するのは初めてです。 さらに、ADNOCはロシアのガスプロムネフチと包括的枠組み合意に署名し、探査、生産、人工知能(AI)などの新技術についての連携を進めています。
投資分野では、アブダビ政府系ファンドのムバダラ開発公社が、ロシア直接投資基金(RDIF)と、2013年から始まった70億ドルの共同投資プラットフォームの一環として、ロシアの重要セクターである先端技術、AI、ヘルスケア、運輸、物流などで6件の新たな協力合意を結んでいます。 RDIFはドバイ投資公社(ICD)とも新たに、相互に有益な投資機会を探求するための協力協定に署名し、両国での投資機会を検討するための共同投資プラットフォームを設立する。航空分野では、両国間の航路就航便・都市を拡大することが合意しました。 
またプーチン大統領は、ロシアの宇宙船ソユーズで、アラブ人として初めて国際宇宙ステーションに滞在したUAE人宇宙飛行士とも面会するなど、宇宙分野におけるUAEとの協力関係を継続する意向を示しています。 

このように、ロシアとUAEの関係は深くなっているので、UAEはロシア非難決議に棄権したのです。 中国についは説明の必要は無いでしょう。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました

お礼日時:2022/03/03 06:25

基本的にあからさまに反対しない国はロシアに何らかの輸入依存してる場合が多いです


反対して売ってくれなくなったら困りませんか?
ただウクライナからも輸入依存してる製品があるので、ロシアに取り込まれ輸入制限されると困るので武器供与で独立を勝ち取って欲しいんんでしょうね

中国もウクライナの空母造船技術が喉から出るほど欲しいのでどっちつかずですよね

何だか兄弟げんかに巻き込まれたくないけど後で双方から恨みを買わないように・・・、的対応に見受けられます

どの国も人道的というより国益で意思表示してると思われます
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インドは歴史的にロシアとの軍事面での結び付きが強く、またパキスタン・中国と国境紛争を抱えています。


特にパキスタンとはいつ開戦してもおかしくない状態ですので、ロシアの侵攻を非難すると自分に帰ってくる可能性が高いことが原因です。
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この回答へのお礼

詳しいご説明ありがとうございました

お礼日時:2022/03/03 06:29

一番は武器でしょうか。


ロシアはカラシニコフなど安くて使い勝手の良い武器が多い。インドも随分お世話になっている。最近は米国製やイスラエル製なども買っているが、保有している武器の大半は今でもロシア製だ。メンテナンスや弾薬などでは今でもロシアから供給を受けているので簡単には縁を切れない。

それとインドはパキスタンと犬猿の仲だが、インドはロシアから大量の武器を買う代わりに、ロシアはパキスタンには武器を売らないという約束を得ている。
これも非常に大きいかもしれない。
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https://oshiete.goo.ne.jp/qa/12825257.html
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インドはロシアから兵器買ったりしてるから、仲良いんだよ。

他の国もそう。輸出入の面で繋がりがある。だから露助の機嫌を損ねたくない。
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