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2016年ロシアが国連に反ナチズムを提出した時、イスラエル含むほぼすべての国が賛成する中、米国とウクライナだけが反対した理由は?
日本と欧米諸国は棄権。

A 回答 (2件)

米国務省作成資料"Voting Practices in the United Nations 2016" によると、2016年に米国がウクライナの2か国だけで反対した決議は国連総会の"Resolutions 71/179" のみらしい。


参考)https://www.state.gov/wp-content/uploads/2019/08 … [pdf]

その決議案というのがこれ。
https://undocs.org/en/A/RES/71/179

このとき反対した理由は、そのときの議事録にはないのでわからなかった。
でも、これの1か月ほど前に行われた国連総会第三委員会で同じ内容が議決されていて、ウクライナ、米国はその時も反対していた(このときはパラオも反対していた)。
その時の議事録を読んでいくと、その議決前に語られたウクライナと米国の言い分が載ってた。
それをすげぇ雑な意訳でいうと、それらはこんな感じ。

ウクライナ)
ウクライナはナチスとの戦いでとても貢献し大変多くの代償を払った国の一つだったし、ナチズムやネオナチとかも非難する。
しかしこの決議案はロシアのプロパガンダになっている。
独ソ不可侵条約秘密議定書のこととかいろいろある(注:たぶんナチスドイツのポーランド侵攻時にソ連はナチスの共犯者だったことが言いたいのだと思われる)のに、この議案でロシアはそういったことには全く触れず、ナチスと戦ったことのみ宣伝している。
それはおかしいと改善を求めたが拒絶されたので反対する。

米国)
米国はナチズムやネオナチとかを非難しているし、ナチズムやネオナチとかの活動に反対する活動を主導してきた国の一つだ。
だけどこの議案は極めて政治的なもの(≒プロパガンダ?)であり、表現の自由や結社の自由、集会の自由などを制限するような内容になっている。
ナチズムとかに反対するという大義名分を出してきたとしてもそれは認められない。
なので反対する。

本当にこの意訳はかなり雑な感じなので、正確に知りたいのなら議事録の原文を読むことをお勧めします。
https://digitallibrary.un.org/record/862457?ln=en

で、現在ロシアがウクライナ側へナチのレッテルを貼ることで安易に悪魔化しているのを見ていると、この議決に反対したときの米国の懸念は大きく外れたものではなかったのだろうなと思います。
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ロシアがウクライナを侵略している口実が「ウクライナのネオナチによる弾圧からロシア系住民を助ける」事なので、ウクライナ侵略正当化の口実にされる可能性を危惧していたのでしょう。



ロシアによるクリミア半島侵略や、ドネツク州・ルガンスク州での独立運動と称したロシア系ゲリラによるウクライナ領土の切り取りが2014年ですから、2016年の時点なら予測可能だったはずです。
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