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カントリーエレベーターに堆肥をもらいに行きます。
籾殻主体の半熟堆肥なのでどんな事に気をつければよろしいですか?
作付1ヶ月ほど前に入れても大丈夫なのでしょうか?

A 回答 (1件)

御存知だとは思いますが、間違いがあっては大変な事になるので


あえて堆肥について説明させて頂きます。

堆肥には主にバーク、牛糞、豚糞等があります。稀ですが籾殻を
堆肥にする場合もあります。また名前が違いますが腐葉土も堆肥
と同じ役目をします。
勘違いして欲しくないのですが、堆肥には肥料の文字が含まれて
いますが、実際には植物が要求するだけの養分は含まれていませ
ん。堆肥は肥料ではなので、養分は別に施す必要があります。
腐葉土には土の文字が含まれていますが、実際は土ではありませ
ん。堆肥よりは若干養分が少ないので、養分は別に施す必要があ
ります。
堆肥と腐葉土の使用目的は、土壌を改良するためです。使用済み
の土には土を活性化させる微生物が減少していますし、排水性や
通気性等も通常より劣っています。これでは育ちが良くないので
堆肥や腐葉土を土に混ぜる事で改善させるのが目的です。

それぞれの用途ですが、花壇や鉢やプランターは腐葉土を、家庭
菜園や畑には牛糞堆肥や豚糞堆肥を、家庭菜園や樹木の植栽には
バーク堆肥を用います。
籾殻は植物ですから、バーク堆肥(樹木の皮を腐熟させた物)と
同じと考えて良いでしょう。
腐葉土も堆肥も正式名称は土壌改良材です。

さて頂く予定の籾殻堆肥ですが、結論から申しますと頂いたまま
で使用されるのは避けるべきです。その理由を説明します。
原則は完熟された物です。完熟とは完全腐熟を略した言葉です。
半熟とは半分腐熟と言う意味ですから、これを土に混ぜても土壌
の改良は出来ますが、植物が育たなくなる恐れがあります。
半熟とは腐熟が途中で止まっている状態を言います。これを土に
混ぜると再び腐熟が再開されます。腐熟の際に出るのが発酵熱と
発酵ガスです。発酵熱は高温ですから、熱で植物の根が傷んでし
まいます。発酵ガスには高熱は出ませんが、ガスの成分によって
植物の根が傷んでしまいます。また発酵ガスは有毒で大量に使用
されると植物だけでなく人体にも大きく影響します。
頂いたら直ぐに土に混ぜないで、囲いを作ってその中に入れて、
ブルーシートで覆いをします。そうすれば再発酵が開始され腐熟
が完了します。今の時期だと腐熟は1ヶ月では終わりません。

腐熟をした事を確認する方法は、手に取って指で簡単に砕けるか
で判断します。今の状態を良く見ると、籾殻の原形や元々の色を
保ったままの籾殻が含まれているはずです。これらが全て黒くな
り、指で簡単に砕けるようになれば腐熟は完了しています。
半熟状態を1ヶ月前に土に混ぜるのは危険で失敗の元です。
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