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ポリブタジエンとポリイソプレンは1,2構造と1,4構造があるらしいのですが、1,2構造と1,4構造とは何ですか?何を意味していますか?
また1,4構造はシストランスにも別れますがシストランスの違いがわかりません
また1,2構造や1,4構造以外にも構造があるのはどのような高分子でしょうか?

A 回答 (1件)

ブタジエンもイソプレンも二重結合を2つ持っています。


そしてそれらは共役の関係にあります。
C=C-C=C 左記構造です。
この4つの炭素に1,2,3,4と数字を割り当てます。
これらモノマーがポリマーになる重合は、付加重合です。
活性種がNo.1の炭素原子に攻撃をして、通常の付加反応のように
No.2の炭素原子が次の反応をしていく場合、つまり左側のC=Cが
付加重合をすれば、それがポリマーの主鎖に生長し、右側のC=Cは
重合反応に関与せずに側鎖になります。
このように重合したものが1,2構造です。
活性種がNo.1の炭素原子に攻撃をした際に、No.2の炭素原子が
他のモノマー分子ではなく、自分の分子内のNo.3の炭素に攻撃をして
その結果 -C-C=C-C* と活性点がNo.4の炭素に移動し、
その後、他のモノマー分子に反応する付加重合の形態によって
生成されるのが1,4構造です。
つまり、
1,2構造は   -C-C(-C=C)- ()内のーC=C は側鎖
1,4構造は   -C-C=C-C-   -C=C-は主鎖中に取り込まれる。

1,4構造で4つの炭素原子を同一平面上に描いたときに
両橋の主鎖炭素原子が同じ方向に位置するのがシスで
両者が違い方向に位置するのがトランスです。
1,2構造にはシス-トランス異性体は存在しません。

天然ゴムの主成分はシス1,4-ポリイソプレンです。
合成天然ゴムもシス体です。
トランス1,4-ポリイソプレンはグッタペルカと呼ばれる樹脂です。
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