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日本のODAは問題だらけだと聞きました。
タイドや質の悪さなどなど。具体的にどのような問題点があるのでしょうか?また、改善はされるのでしょうか?

A 回答 (8件)

以前ODAを含む経済協力に関係する仕事もしたことがあります。

できるだけ客観的に回答したいと思います。

まず、タイドは、必ずしも悪いことばかりとは言えません。途上国の政府は一般に腐敗も多く、相手国に発注を自由にさせると情実・賄賂での発注先決定は十分考えられ、手抜き工事などが多発する恐れもあります。日本企業ならば、最低限のレベルは、企業の信用もあるので確保されます。
また、アンタイドの場合、途上国企業には実行能力が無いので、結局、多くの場合には、欧米の企業が日本企業のかわりに受注するだけです。日本が途上国に援助するときに、わざわざ欧米諸国の企業に儲けさせてあげる必要はありません。どうせ先進国企業に発注するなら、日本企業を使ったほうがいいと思いませんか?日本の税金を使うのだから、同じことなら欧米企業よりも日本企業の利益になるほうがいいし、日本企業が儲ければその分また日本に税金も入ります。
日本のODAのジャパン・タイドを批判した欧米諸国には、自分たちの国の企業にも参入の機会を作ろうという動機もあったのです。
質問者の方は、なぜジャパン・タイドが悪いことと思ったのですか?

質の悪さというのが、無駄な案件が多いということなら、私も同感で、大いに改善余地があります。ODAでは、日本企業が、途上国政府に働きかけて日本への要請案件を出させていることが多く、この案件をお膳立てをする段階でしばしば現場のニーズはおろそかにされるのです。日本企業の品性の問題だと私は思っています。
しかし、日本のODAだけを悪く言うのも間違っています。途上国援助とはそもそも難しいもので、失敗案件をなかなかゼロにはできません。欧米の援助もしばしばひどい内容ですから、国際比較をして日本の経済援助の質が特に低いということは無いはずです。
むしろ、日本が援助の中心になったアジア地域は、経済が発展しましたが、日本の経済援助が一定の役割を果たしたことは、今では経済学者も認めています。欧米が援助の中心であった中南米、アフリカに比べて、アジアの成功、そしてその中での日本のODAの貢献は、日本人が誇りにしていいことだと思います。(もちろん、アジアの発展の最大の理由は、その国の人たちの自助努力でしたが。)

ちなみに、ひところ、一部の日本の「学者」、メディアに、日本のODAのマイナス面だけを拾い上げて批判し、ODAのイメージを日本国内で極めて悪くした人たちがいます。(名前は出しませんが。)これは、日本政府性悪論、日本企業性悪論から出発した議論で、学問というより「アドボカシー」(政治的主張)でした。一方的ODA批判は、体制批判側、「進歩派文化人」、社会党・共産党などの左派系野党の好むところでした。
今もそういう立場から書かれた本はまだ本屋に売っていたりしますが、さすがにもう流行りません。
ODAを改善するためには国民の監視が必要ですが、それがこのような偏った政治的立場の主張に影響されてはいけないと思います。
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この回答へのお礼

とても新鮮な意見でした。わかりやすかったです。
僕は悪いと思ったんではなくそう言われているのがなぜかわからなかったのでここに投稿してみました。とても納得できました。ありがとうございました。

お礼日時:2005/04/14 11:22

私は協力隊に参加した事のある者です。


確かにODAに関しては、成功も失敗もあると思います。
第一にODAの側面としては、日本のイメージアップは外せません。
例えば、援助国の道路や橋をODAで作って、日本との友好橋とかいう感じのイメージになっているモノも結構ありますし、現地に行って現地の人と話していると、、「あの道は日本の寄付で出来たんだよぉー」って嬉しそうに話してくれたりするので、そういう援助はかなり成功の部類だと思います。
しかし、他方では同じ国内に大学などの施設を作る際に体育館を作ったりする事もあり、体育館には日本の体育館と同じような照明が入っているのですが、それは現地では非常に高価で一旦電球が切れると取り替える資金が無かったり、南国であるにも関わらず倉庫には冬用に暖房器具が置いてあったりと、現地の状況にマッチしていないODAも実際にある事は事実です。

また、青年海外協力隊というボランティア組織で若者が活動しているのも事実ですが、活動している人は純粋なボランティアとして行っている事でも現地国としてみれば、自分の近所に日本からボランティアが来ているという身近なアピールとなり、そういう宣伝効果も結構ありますし、国が支援している途上国留学という一面も感じられます。
※JICAの客寄せパンダ的な、日本の国際協力活動のイメージアップも担っている一面もあると思います。

ですから、全てが失敗とか成功というのは極端な例で失敗もあれば成功もあるというのが正確な話だと思いますよ。

ただ、道や橋などの大掛かりな工事は日本のゼネコンが受注したり、日本が建設した施設に入っている設備は日本メーカーのものが多かったりするのは事実だと思いますし、全体的には日本のイメージアップと日本製品のPRという国益を考えた傾向もあります。
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この回答へのお礼

貴重なご意見ありがとうございました。世間ではただODAを批判するだけな印象を受けます。僕も勉強になりました。

お礼日時:2005/04/14 11:17

二回目の書き込みです。


いまどき、ODAを「お金をばらまくだけ」と考えている人が存在するのに驚きました。
青年協力隊だけで、現在70カ国で2500人の若者が2年も3年も汗水流して現地の人々と共に働いています。
 そのほか、シニアボランティアの方々、短期派遣の専門家たちの活動も、現地で大きく評価されています。
相手の国に「貸し」を作るというような気持ちでは、途上国で働けません。
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この回答へのお礼

そうですね。貸しという考えはよくないと僕も思います。2回も書き込みありがとうございました。

お礼日時:2005/04/14 11:14

「日本のODAは問題だらけだ」というのは誇張した言い方です。


 私自身ODAやNGOで東南アジア諸国や中南米に何回も行きましたが、日本のODAで作った研修所で大勢の現地の人が学んでいたり、ODAによる飛行場・病院・学校・テレビ局など地域の人々に役立ちみんなが心から喜んでくれているいる事例はいくらでもあります。

 ただし、国の発展は究極にはその国の人たちの自立自助がなければ成功しませんから、ODAで寄贈した物品が役に立たなかった例や、その国の役人が私腹を肥やしたという事例もないわけではありません。
 少数の失敗例を挙げて、ODA批判をしている日本の知識人やマスコミの方に問題があると思います。
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この回答へのお礼

やはり、情報は偏っているんですね。貴重なご意見をありがとうございました。

お礼日時:2005/04/14 11:08

ODAは表向き、貧しい人々の生活を助けるのが目的ですが、


それと共に、日本のイメージアップ、
または「借り」を作るというのも大きな目的です。
いくら相手が貧しくても、お金をあげるだけで感謝が帰ってこなければ、
日本の国益とはならないためです。
現に、貧しい国の多いアフリカ諸国などには、
ODAの見返りに日本の常任理事国入り賛成を取り付ける、ということも行われているようです。

一方、中国にもまだ多くの貧しい人がいるのは事実ですが、
中国経済が急速に成長している上、
いくらODAを上げても中国が感謝の意を表すことはありません。
日本が中国に対してODAをしているという事実さえ知らない中国人も多く、
我々の税金が効率的に使われていたとは言えないでしょう。

また、日本のODAで作ったインドネシアのダムにより、
多くの住民の家が奪われ、ついには撤去を求めて訴えを起こされるという、
従来の趣旨とは全く違う結果になった例もあります。

以上のような前例を踏まえ、
これからのODAには、かつてのような、ただ金をあげればいいというバラマキ型から脱し、
効率的且つ戦略的な計画が求められているのです。
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この回答へのお礼

インドネシアではそんなことがあったんですね。ありがとうございました

お礼日時:2005/04/14 11:03

一つは「お金しかあげてない」ってことですかね。



やっぱりお金をだけじゃなくて汗を、
時には血液を流してでも貢献しないと
国際社会では通用しません。

ただ最近は自衛隊が色んなところに行ってるんで
だいぶと改善はされて来ています。

もう一つは「無駄に使われている」ってことです。
代表的なのは中国のODAで、
他の国を支援したり核ミサイルを作ったり
まさに無駄遣いのオンパレード。

その核ミサイルが
日本に50発くらい向けられてるってんだから洒落になりません。
これじゃテロ支援国家て言われても仕方がない。

あとODAを食い物にして懐を暖めてる政治家がいるってもの問題ですね。
橋本元総理大臣なんかがそれです。

まあこれについても最近はよくなって来てるのでは。
小泉さんが首相になってから外交はずいぶん風通しよくなりました。
内政はアレだけどね。
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この回答へのお礼

ODAを食い物に…ですか。悲しいですね。よくなってくれるといいです。ありがとうございました

お礼日時:2005/04/14 10:59

ODAによる日本の経済援助は額からいっても世界一で、JICAをはじめ、青年海外協力隊などが世界中で活躍していす。


農業技術などの指導では、他の国の技術者と比べると、日本の派遣者は実際に腰まで水につかって熱心に指導するので高く評価されています。資金が有意義に使われている
かという不透明な部分があります。どこかの国の役人は、不正利用の結果、大邸宅を建てたとかということです。ある国では国連やNGOに委託して資金使途などを監視する「第三者監視制度」を導入しました。援助をしても悪口を言う者もおり、難しいものですね。
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この回答へのお礼

ポジティブなことが聞けてよかったです。ありがとうございました。

お礼日時:2005/04/14 10:50

アフリカに対しての援助は失敗しました。

自立心がない国に行っても効果がないということが。
わかっているのにいまだ続けています。

アジアに対しては成功といえます。日本の大規模援助がなかったら、立ち上がるのに余計かかったでしょう。

計画を立てるのが、頭の固いお役人。

費用対効果を考えません。その日が暮れればよいとの考えです。
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この回答へのお礼

アフリカでは失敗だったんですか。。。
やはり、お役人さんにはまかせられませんね。ありがとうございました。

お礼日時:2005/04/14 09:42

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