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スペインでは歴史的、民族的背景によりチームごとにライバル心があるというかライバル心よりもっと深い対立があると聞きました。
それはどのような理由なのでしょうか?
たとえばレアルとバルサのクラシコなどです。
ほかにもスペイン国内での歴史的背景による対立があるチームを理由も一緒に教えてください!!
このようなことが詳しくのっているサイト・本があれば教えてください!

A 回答 (4件)

はじめまして。


まず、各チームの対立の背景になっているのは、
簡単に説明すると、内戦の結果誕生した、フランコ政権が関係しています。
1939年から37年間あまり続いた独裁政権で、マドリーを政治の拠点にしていました。
その、フランコ独裁政権は、他の地方に対して弾圧をしました。
特に、カタルーニャ地方(バルセロナのある地域)やバスク地方(北側でフランスに近い地域)などに、もともとある独自の言語や文化を弾圧していました。
なので、首都マドリーにあるレアル・マドリーに対して、ただのライバル心以上の怨念のような感情があり。深い対立が起こっています。

カタルーニャやバスクの人々は独立心が強く、民族意識も高く、文化、言葉も一般的なスペインのものとは、かなり異なります。

バスク地方の代表的なチームでは、
アスレチック・ビルバオがあります。バルサ同様レアル・マドリーに対しては、特別な感情があります。
また、ビルバオはバスク地方出身者だけで、チームを構成すると言う、哲学を持っています。


また、バスクでは、独立運動によるテロも起こっています。ETA「バスク祖国と自由」と言う団体でたまにNEWSにも出てきます。




スペイン内戦の詳しい経緯は下のページを参考にしてください。

参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%9A% …
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スペインクラブの歴史的背景とスペイン人の地元に対する過剰なこだわりについて詳しく知りたいならフィルボール著近藤隆文訳でNHK出版か

ら出ている、「バルサとレアル」という本がお勧めです
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#2のつづきですが、定説として云われているのが


「タレント豊富なスペイン代表が優勝できないのは、国民が無関心だから」
ということです。

スペイン人の興味対象は「自地域」「他地域」「国家」の順ですから
代表の応援には熱がはいらず、選手もまた期待薄と知って力が入りません。

例えば、若手選手が代表抜擢されると「この経験をクラブで活かしたい」なんて発言をします。
また、代表のホームスタジアム(イングランドならウェンブリー)が決まってなく、
8万人の大施設があるのに「満員にならない」とやらで
地方の小会場で大事なW杯予選をやったりします。
(ある意味、ドサ回り営業)

つまりは代表がW杯で勝つより、自地域のクラブがチャンピオンズ・リーグで勝つほうが
よほど誇らしい、ということかもしれません。
カタルーニャ州は92年にバルセロナ五輪を成功させ
同時期にクライフのドリーム・チームがチャンピオンズ・カップを獲ったことで
マドリードへの永年のコンプレックスを払拭できたと云われています。

(スペインの歴史の本について)
歴史書ではありませんが、文豪ヘミングウェイの小説がお勧めです。
スペイン内戦に自ら参じただけに、当時の雰囲気が伝わってきます。
長編がおっくうなら、短編集でも味わえますよ。
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#1の回答が正解ですので、補足として―



ヨーロッパでは産業革命後、中央集権・植民地進出を柱とする
近代国家が成立し(日本では明治政府)、そのなかで「国民」や「母国愛」という
統一意識が生まれました。

しかし近代化の遅れた南欧では、中世的な「王政下の地域連合」が永続し
地方ごとの独自性・自立意識が保たれてきました。
フランコの強権弾圧で、そのプライドはより熱く高まったのです。

ただ、現状では「地域間対立」というよりは「地元にしか興味がない」といえるかもしれません。
レアルvsバルサのスペイン・ダービーより、デポルvsセルタのガリシア・ダービーや
ビルバオvsソシエダのバスク・ダービーの方が重大事だし、
スペイン代表より「○○州選抜試合」のほうがお客が入るのですから。

まずは自分の地域が「独立国」という意識で
ほかの地域は比喩の対象(あそこ連中はケチだ、怠け者だ…)でこそあれ
嫉妬や憎しみまで至らないのでは、と思います。
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