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カラス類とタカ目の鳥の翼の形が似ていることに気づきました。カラス類の中で最も飛行能力が高い鳥は、ワタリガラスらしいです。ワタリガラスは、アクロバット飛行の達人でBBCの調査では、水平飛行で78km/hで飛べるそうです。そこで気になったのが、タカ類とワタリガラスではどちらが加速や急旋回、最高速度に優れているのでしょうか?


https://youtu.be/-4EfAcmyz8Q

「鳥類の翼」の質問画像

A 回答 (1件)

鳥の翼の形状で重要なのは、先端の形、幅、長さです。



よく端がとがっている方が空気抵抗が減るのでスピードが増しますが、空気を掻く力が弱くなるので加速や小回りは効かなくなります。

幅が広いほうが空気をとらえる力が増して楽に飛べますが、空気抵抗が増えるので速度は出なくなり、短いと振りやすいので小回りが利きます。

長いほうが空気をとらえる力が増して楽に飛べますが、空気抵抗が増えるので速度が出なくなり、てこの原理で振るのが重くなるので小回りが利きかなくなります。

幅と長さは空気をとらえるという面では同じように感じますが、幅は上昇気流をとらえるのにより使いやすく、長さは横風を揚力に変換するのにより使いやすくなっています。

さらに、翼は手首から先に生える初列風切と手首からひじに生える次列風切によって構成されています(本来はさらに雨覆と小翼羽があるが割愛)。
所列風切りは扇形に生え、次列風切は鳥から見て後方に向けて平行に生えています。
翼を上下にはばたくと初列風切りの部分で推進力を得て、次列風切で揚力を作ります。

ほとんどの鳥で初列風切は10枚です。
先端の羽根の形状はこの初列風切一枚一枚の長さの違いで形成されます。
すべて同じ長さなら丸い翼になり、一番外が長く急に短くなるような構成なら尖った翼、先端から途中までだんだん長くなり、途中からだんだん短くなるような構成なら四角い羽になります。

翼の長さは主に次列風切りの枚数できまり、長いものは多くなります。

長くなりましたが、ここまでが翼の知識としての前提条件です。

ここに体重や筋力の違い、胸骨の形状などが足されて、それぞれの種のスペックとなっていきます。


さて、カラスに種類があるようにタカにも種類があります。
写真のタカはノスリです。
タカの中でも丸い羽をしており、帆翔(上昇気流を使ってはばたかずに飛ぶこと)が得意な種です。
狩りは下手ではありませんが、ネズミやモグラなどの小動物が主な獲物です。
よくあたりで見るトビは四角い羽をもっており、ノスリと同じように帆翔は得意ですが、死肉食が中心で狩りは苦手です(魚は捕りますし、人間からハンバーガーなどを奪う程度の飛翔能力はある)。
彼らはそのあたりにいるハシブトカラスなどよりは狩りはうまいですが、飛翔能力というより足の構造の差が大きいと思います。
飛翔能力だけならカラスとどっこいどっこいか、カラスより劣る場合もあるでしょう。

質問者さんが想定するようなタカ狩りに使うタカは、オオタカなどの翼が細く短く比較的とがっているタカです。
彼らはカラスよりスピードも早く100km/hを超え、小回りも効きます。
オオタカがハシブトガラスやハシボソガラスをとらえて捕食することがあることがあることで、飛翔能力の違いは理解できると思います。

さらに言うとハヤブサの仲間はもっと翼がとがっており、時速300km/hを超えて急降下できることがスカイダイビングと並走させる調査で分かっています。

ワタリガラスの最高速度約80km/hというデータの真偽は私は知りませんが、鳥類で80km/hというのは特段早いわけではありません。
サギなどの速度が遅い種は捕食できても、カモや小鳥類などの素早い鳥類を捕食することはできないのではないでしょうか。
もちろん対象が弱っていたり、不意打ちができればこの限りではありません。
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