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No.4ベストアンサー
- 回答日時:
あるなしで言うとあります。
一見すると面白病名に見えますが、細菌性の感染症のため、まれには重篤な合併症に繋がります。頻度は非常に低いですが、死亡例もあります。ですからその一歩手前として意識不明の重体もあります。
「猫ひっかき病だから」というより、細菌性の感染症だから、ですね。
病原体が体内に侵入するとごくまれに脳まで到達することがあります。そうなると脳症あるいは脳炎です。細菌性はウィルス性よりは報告例がはるかに少ないです。細菌はウィルスと比べると巨大で、起こりにくいからでしょう。
急性脳炎・脳症と関連する細菌感染症(国立感染症研究所感染症情報センター)
https://idsc.niid.go.jp/iasr/28/334/dj3343.html
この、脳症あるいは脳炎という合併症を起こしているのに医療による適切な手当てが遅れると意識障害が現れることがあり、さらに進行すると意識不明となる場合があります。
確率は非常に低いです。
健康な成人では極めて稀です。
ただ、子どもや一部の基礎疾患のあるなど免疫力の低い人の場合、免疫系が細菌を退治しきれないことがあります。
「猫ひっかき病」で検索してみました?
MSDによると、
>2%でみられる神経症候(脳症,痙攣発作,視神経網膜炎,脊髄炎,対麻痺,脳動脈炎)
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%97%E3%83 …
小動物獣医療従事者向け情報では
>数日から2週間ほどの潜伏期間の後、受傷した部分の丘疹や膿疱、発熱、疼痛と、数週間から数ヶ月続くリンパ節の腫脹があります。発症した人の約0.25%に脳症を併発することもあります。脳症は、リンパ節腫脹の1~3週間後に、突然の痙攣発作や意識障害で発症します
https://jp.mypetandi.com/vet/infection/zoonosis/ …
とあります。
この数字を乱暴に足せば、猫ひっかき病の患者が10万人いればそのうち平均5人は脳症進行していることになりますね。
たとえばアメリカでは年間2~4万人ほど猫ひっかき病が報告されています。調査における猫の保菌率も日本より高めですし、よく周知されていることもあってこの数字なのだと思われます。
このゲームの舞台がどこかはわかりませんが、海外のゲームですよね?
65歳の高齢者など、設定から情報まで見て取れるかぎりでは内容が非常に正確です。興味深いゲームですね。
ところで、脳症を起こした全員が意識障害まで進行するわけではありません。
最初は、めまいや頭痛、発熱という症状が多いはずです。小さな子どもは言葉でうまく説明できず、ただ不機嫌だったり食欲不振でしかないことが多いです。
上の「小動物獣医療従事者向け情報」には、脇下のリンパの腫れの写真が載っています。脇の下にこのような腫れや熱っぽさを感じてしばらくしてから頭痛やめまい、発熱があれば即座に医者に行ってください。
猫ひっかき病の病原体はある種の細菌ですが、これらを媒介しているのはネコノミです。
頻度は非常に低いですが、患者本人が猫にひっかかれたり咬まれたりしていなくとも、猫ひっかき病を発症することがあります。
猫が噛んだり引っかいたりしなくとも保菌しているネコノミを持っていた、
ネコノミがとりついた犬に接触した、あるいは外出中に直接ネコノミに取りつかれた、こういう感染経路もあるからです。(ちなみにイヌノミとネコノミは別の種で、イヌノミからは報告例がない)
人から人には移らないものの(ネコノミは人の身体では繁殖できないため)、猫だけが原因ではありません。
主には、猫だけでなく、犬にかまれたときにも流血したら念のため医者にかかってくださいね。
細かくありがとうございます。
ちなみにこのゲームは最近見つけた「Project Hospital」という病院経営シミュレーションゲームです。
いろいろな病名が出てくるので、少し勉強になります。
名前の印象でで油断していると怖いんですね…
今のところこの患者はICUで様子見です…
患者数に対して診察室がまだまだ少なく、しばらく放置になりそうですが、治療できずに死亡だけは避けたいです…
No.3
- 回答日時:
「猫のひっかき病」と言う感染症があります。
「バルトネラヘンセレ」という細菌により引き起こされる感染症です。
この菌は猫に対して全く病気にはなりませんが、猫に噛まれたり引っかかれたりすると人には感染します。
特に、糖尿病に罹っている人だと、壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)や敗血症性ショック(細菌が全身に回り、命の危険を伴う状態)に陥る場合があるそうです。
血液中に病原体が入り込むと、全身に原因菌がばらまかれ、急性脳症、多発性肝・脾臓肉芽腫、視神経網膜炎、関節炎など、数多くの合併症を生じるそうです。
猫に引っかかれて傷ついたら、直ぐに消毒しておく必要があります。
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