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クロード・ドビュッシーは「牧神の午後への前奏曲」、「ベルガマスク組曲」などの名曲を遺した作曲家ですが、性格の悪い人物だったという説は本当なのですか?

A 回答 (3件)

ドビュッシー結構詳しいです。



まず断っておきますが、私達が知るようなヨーロッパの作曲家の多くは、人間性に問題があります。作曲家に限らず、優秀な芸術家というものの本質なのかもしれませんが。

その中でも、気難しく、人嫌いで、他人に厳しいエピソードは多い作曲家だと思います。
ただ、非常に自分に正直で、デリケートで、夢想家である側面が、一方で残酷さに繋がっているようにも思います。

まず、女性関係のだらしなさでよく知られたドビュッシーですが、一生で女性二人も自殺未遂を起こさせていることは驚きです。うち一人はドビュッシーを下積み時代から支えていた女性でしたが、この時はさすがにドビュッシーは多くの友人を失ったと言われています。ドビュッシーは限られた子供時代の話や、若い頃サロンに入り浸っていた点から、様々な研究書では貴族趣味と結び付けられていることが多く、略奪相手は資産家の奥さんだったことから、長く地位目当ての略奪愛ではないかと批判されてきました。ですが最近見つかった書簡等での新しい恋人にメロメロである様子から、「本気の恋愛だったなら仕方ない」という見方に変わってきているそうです。確かに最後の妻エンマまでに深い仲になった女性達にはドビュッシーの依存度が高い様子が伺えるエピソードが多く、交際期間が長い人が多いです。ロックスターや昭和銀幕スターのように「豪遊して女性と遊びまくってた」といった話は私は見たことありませんので同列には扱わない方がいいと思います。
基本的に、人なり、海なり、音楽なり文学なり、惚れたものがあれば前しか見えなくなるタイプなのでしょう。お世話になった存在さえも見えなくなるほどに…。

音楽に関しては非常に強い信念とビジョンを若い頃から持っていたようで、名門パリ音楽院ではアカデミックな学校権力といつも敵対し問題児扱いされていたそうです。西洋音楽の革新者である理由がそこからも強く伺えます。
故に、同業作曲家には厳しい態度で臨むことも多かったようです。例えば、自分を支持してくれている作曲家の作品をこけ下ろす。支持している文学者には熱視線でラブコールを送る一方、自分が支持しない作曲家には全く興味を示さない、など。良い師弟関係としてずっと知られてきたストラヴィンスキーについても、割と最近見つかった書簡では陰口を書き連ねていたりと、「ドビュッシーって腹黒い」と世間をドン引きさせたそうです。(笑)

ドビュッシーについての書籍を結構あさってきた者の結論としては、自分の欲望や信念にあまりに忠実故に、多くの人を傷付け、敵を作ってきた側面がある人なのではないかと思います。
その残酷な忠実さが、精緻で隙が無く、同時に情熱的で純粋で美しい作品にも表れていると思っています。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2023/06/01 20:00

はい。


奥さんや愛人2人が自殺未遂を起こしています。
最終的には、人の奥さん(ピアノの教え子のお母さん)と結婚しています。

ふつうの人にはできませんね。

結婚しなかった(できなかった)ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ブルックナーなども変わり者といえば変わり者です。
音楽家の中でも、特に「作曲家」にそういう変わり者が多いようです。
相当に神経をすり減らし、昼夜が逆転し、批評家や同業者(ライバル)にはぼろくそに言われ、アイディアが浮かばなくても生活のために書かねばならないストレスがたまる(優れた作曲家ほど自分でそれが分かる)のでしょうか。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2023/06/01 20:00

彼の音楽から想像するとかなりの変わり者のようですね。


クラシック音楽の作曲家はそうした方が多いです。

https://edyclassic.com/9620/
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2023/06/01 20:01

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