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永久磁石MRI5台、超伝導磁石3台
磁石以外のハードウェアやソフトウェアをすべて自前で開発

とある大学の研究室の紹介文にありました。
NMRの研究としてこの設備は他大学に比べてどれくらい整っているのでしょうか?(理、工学部目線で教えていただけると幸いです)

また機器を全て作り上げているというのはかなり凄いことでしょうか?

よろしくお願いします。

大学 物理学

A 回答 (4件)

「NMRの研究」の内容によりますんで、ご質問はまるきり情報不足。


 単に作った(性能は問わない)というだけでしたら、どってことはない。多少の予算さえあれば、高校の理科クラブでもチャレンジできます。磁束密度0.5T程度で撮影領域の直径が1cmぐらいあれば、いろんな楽しい実験ができるだろう。「作って性能評価し、ちょっと改良しました」で何人か分の卒論や修論にはなるだろうけど、博論が書けるかどうかは、どんな発明・発見をしたかによる。

● 永久磁石MRI:ネオジム磁石をいっぱい買ってきて塊に並べると、小さい撮影領域なら1〜1.5Tぐらいになるから、コイルを置けばMRI(フーリエ変換NMR)装置になる。装置の周囲を銅箔でくるんでシールドを作る。ノイズがごく少ない受信アンプを作るのはそれなりに技術がいる。ソフトウェアはキホンだけならごく簡単。
● 超伝導磁石: 「磁石以外」を自前だというのなら、何も作ってないってことかしらん。いや、新型コイル冷却装置を発明して自前で作ったんだろうか。ともあれ、デュワー瓶に入った超伝導コイルを買ってきて、電流を流しながら冷媒を注いで冷やすと超伝導磁石。永久磁石MRI用のコイルとアンプをこっちに取り付ければ、とりあえずNMR装置の出来上がり。

 つまり、基本となる技術は枯れたもの(数十年前)。だから(A)スピン現象の非線形効果を活かした計測・イメージング技法の新規開発、(B)ハードウェアや撮影技法の高性能化、(C)全く新しい(物質分析や医療以外の)用途のための装置デザインの開発、などがテーマでしょうが、(A)(B)をやるなら製品を改造するのが手早い上にすぐ実装にも繋がるんで、メーカと組んでやってるでしょう。

 ところで、都合8台も持っているのも謎。普通なら1〜2台を改造して改良していくだろうに。永久磁石NMR装置は使うときにスイッチオンでOKだけど、超伝導では磁場を立ち上げるのが大変で、それを長期間維持すると結構な維持費がかかる。一体何のために8台もあるのか、「NMRの研究」の内容によっては納得がいくかもです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
とても詳しく説明していただきありがとうございます。
概要は掴むことが出来ました。

ありがとうございました!

お礼日時:2023/06/12 23:12

今や自前にこだわる時代ではないと私は思います。



今日の医療機器はシステムで機能を考えるものです。
そこにはいろいろな要素が求められます。
トータルに優れたものにするためには、その要素の全てに渡ってそれなりに『先端的・先進的・高度』でないといけないでしょう。
となると、その研究開発に必要な資源を充足させるには、企業のように人を多く使えるところにならざるを得ないのではないかと思います。

それを大学の1組織がやるとなれば、薄く広くという事でしょうか。
また、何か限られた要素に特化した研究だけをされるなら、機器をすべて自前でと言う様なことは言わないと思います。

つまり、いずれにせよ、『自前』を吹聴するのは中味が薄っぺらいのではと危惧します。

大学に合うのは『狭い領域の尖がったチエ・ウデ・ワザ』じゃぁあないでしょうか。

私はプロファイルの様な在米の隠居爺です。
日米欧の先端的な技術の研究開発を進める大企業や公的機関や大学の組織と長年付き合ってきました。
また、ウチの子どもたちはそこそこの大学の研究者をしています。

その我々の基本的な考え方は、本質的な研究と、そのための道具を作ることは分けて考え、研究者は本質的な研究に専念し、道具などの環境整備は、一緒に働くその道の専門家にお願いする、というスタイルをとっています。

子どもたちは医歯薬生物系で、その中には医療機器に関する要素技術を研究しているのが居ますが、その手の機器・システムを作る専業メーカーをスポンサーにつけ、道具の開発や提供をそこにお願いすることで仕事が効率よくできるようにやってますよ。

そう言うのがベストと私は思いますが。
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>>また機器を全て作り上げているというのはかなり凄いことでしょうか?



大学って、理論だけ教えて、現場的なことは教えない、というか教えることができないというイメージがあります。
たとえば、大学で機械工学を教えているとしても、大学構内に旋盤やフライス盤とかボール盤、ガス溶接機などが揃っていないのが普通だと思いますからね。
そういう機械を揃えて、使い方を教えるのは、工業高校とか専門学校になると思いますので。

だから、それらの機械設備をすべて自前ってことは、大学の研究室としては、わりと凄いという気がします。
まあ、自前で作るほうが工作機械が揃っているなら「安上がり」という面もあるでしょうけどね。

個人レベルでいえば、「DIYで本立てを作りました!」というのが普通レベルとして、その研究室は「DIYで築60年のボロボロな戸建てをフルリフォームして新築同様にしました!」ってレベルではないでしょうか?

まあ、私は大卒じゃあないので、上記が間違っているかもしれないですけど・・。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
貴重なご意見ありがとうございました。

参考にさせて頂きます!

ありがとうございました!

お礼日時:2023/06/12 23:12

普通じゃね?



その手の実験を行うためには技術を作り出さなきゃならない。
公開されているレポートを見て、同じものを作れなきゃ話にならないよ。

逆に、その手の物を作れないなら、その技術に対する基礎が無いという事になる。
先人と同じステージに立とうなんて考えちゃいけないって事。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
参考にさせて頂きます!

ありがとうございました。

お礼日時:2023/06/12 23:11

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