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90年代以降のアメリカの軍事戦略家には、クラウゼヴィッツや孫子のような知恵が欠けていたんでしょうか?

質問者からの補足コメント

  • 戦争はあくまでも政治の延長であり、政治的目的に適うと考えられた場合にのみ、取られるべき手段なのではないですか?

    アメリカはアメリカ流の自由、民主主義、資本主義を絶対善かのごとく考え、それを世界中に押し付けようとしました。意に背くような国があれば、さっさと戦争を仕掛け、殲滅する、という勢いです。サウジアラビアのような都合のいい独裁国家とは有効関係を維持する、というダブルスタンダードは周知の通りです。

    そのようなご都合主義によって、世界には反米国家が増える一方であり、アメリカが政治的目的を順当に達成しつつあるとは見なし難い状況だと思います。政治的目的の達成が視野に入れば、戦争を起こす必要すら無いはずなのです。

    孫子やクラウゼヴィッツのような知恵が欠けているとしか、考えられないのではないでしょうか?

      補足日時:2024/01/11 12:27

A 回答 (7件)

アメリカの政治は米国法廷弁護士の政治、と言えるかもしれません。


収集した情報を分析して戦略を立てるのではなく、アメリカの歴代政権が為そうとした外交方針に沿ったデータを集めて戦略を立てるのです。
法廷で勝利するのであればあとはディベートの成否次第ですが、戦争あるいは国際紛争とは米国の裁判所ほど単純ではありませんし、説得する相手は陪審員だけではありませんから往々にして・・・・・です。

非正規戦の理論は、マルクス主義側≒ゲリラ側・非正規側からはゲバラや毛沢東によりある程度まとめられていますが、今のところ正規軍としての対応についての理論は一般に認知されていません。

非正規戦は警察活動の領域に大きく踏み込み、また行政との密接な連携も必要となるため、職業軍人が手掛けると軍部独裁でも企てているのかと批判の対象となりやすく、また警察側からは軍事力の投入という発想に至りにくいため、手がつけにくい分野であることは否めないと考えます。アメリカがこの点について一見何も知見を有していないように思われるのはこのためで、表に出たゲリラを討伐すればそれでよし、にならざるを得ない面があります。

また、サイバー戦に関しても一種の非正規戦であり、また正規戦用の各種兵器と異なりどのような手段でどう戦われているのかが見えにくいため、在野からその実相を知ることは困難です。

1999年に発表された、中国人民解放軍の喬良と王湘穂による『超限戦』は、北京政権がこのような現代の戦略についてどう考えているかを示すものと考えられています。

実際のところ、『孫子』は現代戦に対応させるためには独自に軍事理論を立てなければならない程抽象的に過ぎ、クラウゼヴィッツの『戦争論』は第一次世界大戦以前に既に古典化していて一般人でも容易に入手可能であったためマルクス主義者が軍事理論の教科書に使えた、という代物なので、この二つを金科玉条とするのはどうなのかなぁ、とも思いますが。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、みなさん、ありがとうございました!

お礼日時:2024/01/18 22:26

いることにはいます。

ケナン、ハンチントン、ミアシャイマーなどのリアリズム学派の人達です。しかし、少数派です。
アメリカで多いのはネオコンです。この人たちはトロッキーの世界革命論の変種で、民主主義を世界に広めるのが絶対善だと考えています。歴史、民族、言語、文化、宗教、国家を捨象して、民主主義イデオロギーでカラー革命を仕掛ける手口が多いです。ブレジンスキー、ウォルフォウィッツ、オルブライト、ブリンケン、ヌーランドなど東欧系ユダヤ人が多いです。
一度、トランプで変わったんですが、バイデン政権でアフガン敗北、ウクライナ戦争、ガザ戦争などで、惨憺たるありさまです。トランプ2期目になったら、ネオコン追放で、また変わるでしょう。
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通信の手段が馬による伝令と狼煙だけだった時代と現代戦とは、


比較出来ないでしょうが、孫子の国防に関する思想は現代でも
充分通用しますね、白人達の国々は、黄色い猿の考えは馬鹿に
して、取り入れないのです。
孫子の兵法は世の荒波を超える道標となるので、中学校の教科
に取り入れるべきと思っています。

ナポレオンは参謀のシステムで連戦連勝でした、クラウゼヴィッツは
これを打ち破る為に、各部隊長に指揮権を与え、戦況の変化に対応
する柔軟さを持たせました。
戦線の規模が拡大して、20キロ四方を超える様になり、馬による通信
の参謀のシステムが有効に機能しなくなり、ナポレオンは勝てなくなり
ました。
敗戦を糧にしたクラウゼヴィッツは古来より言われている「敗戦から
学べ」を実践したのです。

頭脳明晰な、政治家が作戦に口を出す事が現在では、将軍達の一番の
悩みでしょうね。
野放しにすると、クーデターを興すので、シビリアンコントール
の仕方が、政治家に求められます。

それにしても、米国はベトナムとアフガニスタンで負けたのに
懲りないのは、軍需産業の為としか思えないですね。
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アメリカに限らず、90年代以降は、個人が戦略を立てるのではなくて、コンピューターが重要な役割を担っているからね。

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クラウゼヴィッツや孫子の時代は、国家対国家の戦争でしたが、現在はグローバリストが戦争を惹起する時代となった為に、合理性が欠如し意味不明な戦争が多発する事となっています。

その為に、古典的知識が欠如した如く、見えてしまうのでは無いでしょうか。
この戦争を惹起させるグローバーリスト側の主役は、軍産複合体とマスメディアです。軍産複合体は戦争により莫大な利益を上げる為に、常に戦闘による消費を歓迎します。マスメディア側のターゲットは、原理主義者・民族差別主義者等々の過激派及び革命家であり、言論による洗脳で過激思想を醸成する事をします。逆に言えば、地球上に情報が瞬時に伝わる時代となり、国家対国家の戦争は無くなったのかも知れません。トランプ大統領時代には一度も戦争が起きませんでした。この理由をトランプ氏は「私が戦争許可を出さなかったからだ」と発言しています。
軍産複合体は、マスメディアに洗脳された過激派革命家に武器を渡し、危険と敵意と憎悪を煽り、金銭で彼らを買収し戦端へ着火して貰います。そして、小さな紛争の火の粉は、巨大な戦争へと燃え上がるのです。
(参考資料)【不必要だった二つの大戦 パトリック・J. ブキャナン(著)】【戦争はいかがわしい商売だ スメドリー・バトラー】
https://peacephilosophy.blogspot.com/2013/02/sme …
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軍事戦略家にとって、クラウゼヴィッツや孫子は基礎中の基礎、常識中の常識。


しかし、クラウゼヴィッツや孫子は軍事強国同士の戦略には詳しいが、弱国が仕掛けるゲリラ戦争に民族戦争や一般人に紛れ込むテロにはそれほどページを割いていない。

だから米国は90年代以前でも、ベトナム戦争で敗北撤退した。
要するに米軍は、90年代云々に関係なく正規軍同士の戦いには強いがゲリラ戦などの非正規戦には旨く対応できていないということだろう。

90年代以降も、正規軍同士の戦いである湾岸戦争では圧勝し、長く続くアフガン紛争でもタリバンとの軍同士が正面から激突した戦いではタリバン軍を瞬殺している。
米国は政府同士の戦いには圧倒的に強いので、世界一クラウゼヴィッツや孫子の思想を実践している国と言えるが、相手の民族感情と正対するのは非常に下手糞な国だ。自国のやり方・考え方が一番というトランプ的自尊心が強すぎるのだろう。
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90年代以降ということになると


冷戦終結ですよね。

この時代は
もはやクラウゼヴィッツの戦争論
や孫子の兵法の時代では
ありません。

米国一国だけが超大国の時代です。

やるべきは
サイバー戦争であり
テロ対策
無人兵器の開発
宇宙の軍事利用
などです。

しかし、ソ連の代わりに中国が
台頭してきました。

クラウゼヴィッツや孫子
的なモノを復活させるかも。
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