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「佛遺教経」はお釈迦様がご入滅を迎えられるとき、集まってきたお弟子たちに最後の説法をされました。この時の状況を述べたのち、お釈迦様の言葉を詳述しています。お釈迦様の最後の言葉は「時将に過ぎなんと欲す、我れ滅度せんと欲す。是れ我が最後の教悔する所なり。」です。まさのお釈迦様のご遺言です。大乗経典に登場する多くの仏はお釈迦様が否定する「不思議な力」を持っていますが、「お釈迦様の教え」のような教えを知りません。この点で「佛遺教経」は他の大乗経典と一線を画していると思います。色々な宗派の葬儀やお年忌に参列しても「佛遺教経」を聴いたことがありません。妙心寺に「佛遺教経」をお経に取り入れていない理由を尋ねたら、「宗派の都合」とのことでした。真言宗醍醐派に属するある住職は「佛遺教経」の存在を知りませんでした。曹洞宗に属するある住職は「枕経に読んでいる」とのことでした。これでは聴くことができないはずです。日本の仏教の多くの宗派が「お釈迦様のご遺言」を無視しているのはなぜでしょうか?

A 回答 (3件)

> 色々な宗派の葬儀やお年忌に参列しても「佛遺教経」を聴いたことがありません。



枕経として、曹洞宗では読むらしいです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%95%E7%B5%8C
https://seesaawiki.jp/w/turatura/d/%ce%d7%bd%aa% …

葬儀や年忌法要の参列者向けに語る内容としては、見当外れでしょう。
https://www.bukkyo-kikaku.com/archive/no137_16.htm
既に死去してもはやこの世では何もできない故人の霊?状態の者にならば、経文の語る文意が通じたとしても、許容範囲ということではないでしょうか。

もちろん、枕経としては無意味だという見解もあるでしょう
https://viveka.site/BuddhaSasana/adhiprajna/sutr …

まして、「出家して戒律を守り、職業生活を止めるつもり」など全く持たない葬儀や法要参列者に説くのは、失礼でしょう。

汝等比丘。於我滅後当尊重珍敬波羅提木叉。如闇遇明貧人得宝。当知此則是汝大師。若我住世無異此也。持浄戒者不得販売貿易。安置田宅。畜養人民奴婢畜生。一切種殖及諸財宝。皆当遠離如避火坑。不得斬伐草木墾土掘地。合和湯薬占相吉凶。仰観星宿推歩盈虚暦数算計。皆所不応。節身時食清浄自活。不得参預世事通致使命。呪術仙薬。結好貴人親厚媟慢。皆不応作。当自端心正念求度。不得苞蔵瑕疵顕異惑衆。於四供養知量知足。趣得供事不応蓄積。此則略説持戒之相。戒是正順解脱之本。故名波羅提木叉。依因此戒得生諸禅定及滅苦智慧。是故比丘。当持浄戒勿令毀犯。若人能持浄戒是則能有善法。若無浄戒諸善功徳皆不得生是以当知。戒為第一安隠功徳之所住処
 汝等比丘。已能住戒当制五根。勿令放逸入於五欲。譬如牧牛之人執杖視之。不令縦逸犯人苗稼。
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この回答へのお礼

ご回答をありがとうございました。私は中村元さんの訳本の元本を「お釈迦様の教え」の主要部と思っています。「佛遺教経」を知って「お釈迦様の教え」を簡潔明瞭にまとめていると思いました。私は素人ですので、「少欲」「知足」「精進」を抜き取って「私のお経」にし、菩提寺の本堂で一人で読誦しています。生きることの指針にしました。沢山の URL を示していただき、よかったです。特に明恵上人の話に勇気づけられました。
寓話です。一休さんがある家の法要に招かれて読経しました。その家の主人が「和尚様、誰に対してお経をあげてくれたのですか」とたずねました。一休さんは「私の後ろにいる人達に対して読経しました」と答えたそうです。
私はご本尊のお釈迦様の前で「私のお経」を私に対して読んでいます。
これからも素人なりに「佛遺教経」を読み込もうと思います。
ベストアンサーにさせていただきます。

お礼日時:2024/03/15 16:00

その教典が宗教界・俗界問わず「受け入れられなかった」というだけのこと。



一つ勘違いしていることがある。
>「お釈迦様の教え」のような教えを知りません。
ブッダの教えを説いていない仏典はこの世に存在しない。
一番新しい『大正新脩大蔵経』もそうである。

ブッダの教えが一つであるのに多くの仏典が存在する理由は、仏教における教典とは「仏陀の教えを、時代や人民の気根に合わせて説いた」ものだからである。
そこがキリスト教やイスラム教の経典と違うところで、教祖の教えの純粋性が多少損なわれても目の前の人間をよりたくさん救える、それを目指したのが仏教である。

ブッダ自身が対機説法の人で、目の前の人間の気根に合わせ8万通りの教え方をしたという。
そのブッダの教えを云々したいなら、自らも柔軟でなければならない。
仏教ではキリスト教やイスラム教のような激しい多宗派排撃の運動が起きないのもそういう理由による。

だいたい、仏教の教えは「諸行無常」「諸法無我」なのである。
「すべてのものは移ろいゆく」と謳っているのに「教え方は永遠不滅でなければならない」とは矛盾でしかない。
仏教でただ一つ不変の原理は「縁起」だけである。
どんな教典のどんな言葉だろうと、すべてここに戻ってゆく。
その意味で「仏陀の教えを説いていない」教典などこの世にない。

というわけで、くだんの経典が無視されている理由はただ一つ。
「人々に選ばれなかった」。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。
私は中村元さんの訳本の元本を「お釈迦様の教え」の主要部と思っています。「佛遺教経」を知って読んだところ、「お釈迦様の教え」を簡潔明瞭にまとめていると思いました。私は素人ですので、「少欲」「知足」「精進」を抜粋して「私のお経」にし、菩提寺の本堂で一人で読誦しています。生きることの指針にしました。「お釈迦様の教え」は中国に伝えられましたが、厳しさ故に大衆の支持を得られませんでした。大衆の支持を得たのは「大乗仏教」でした。この「大乗仏教」が日本に「仏教」として伝えられました。日本の仏教は「他力本願」あり「自力本願」ありで、一つの宗教とは思えません。阿弥陀仏は「悪人」でも極楽に誘ってくれる不思議な力をもっているそうですが、知識が浅く狭い私は「阿弥陀仏の教え」を知りません。「大乗経典」の中に、内容が異なる「佛遺教経」が紛れ込んだことが不思議に思えるのです。しかし、「大乗経典」の中に紛れ込んでいたことで「佛遺教経」を知ることができたのは幸運でした。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2024/03/13 18:20

以前にもお答えしていますね。



釈迦の入滅前後に教えを説いているという経典は、仏垂般涅槃略説教誡経典(遺教経)だけではありません。

部派仏教では、次の経典として残されています。
『マハー・パリニッバーナ・スッタンタ』(パーリ語経典長部)
『長阿含経』(第2経「遊行経」)
『仏般泥洹経』(2巻)
『般泥洹経』(2巻)
『大般涅槃経』(3巻)

また
大乗の『大乗涅槃経』もあります。
『大般泥洹経』6巻(法顕と仏陀跋陀羅訳)
『大般涅槃経』40巻(曇無讖訳)
『大般涅槃経』36巻(慧厳・慧観・謝霊運により校合訂正した経典)

遺教経は鳩摩羅什の訳ですが実はこの遺教経はサンスクリット原典がありません。またサンスクリット原典を忠実に訳したチベット大蔵経にもありません。ですので鳩摩羅什がさまざまな涅槃教を自分でまとめたという説もあります。

遺教経が大乗経典にいれられているのは、ひとえに鳩摩羅什が訳したからででしょう。そうでなければ「小乗経典」のひとつになっていたと思われます。

なぜ遺教経が禅宗以外では軽視ないし無視されたのか、それは「わかりやすすぎる」というものだと思っています。中国の仏教はもともと国家守護のために受入れられました。日本でも同じです。そこで求められたのは荘厳華麗な儀式であり霊験あらたかな摩訶不思議な力です。

そうなると一般民衆にはわかりにくいほうがかえって良いのですよ。そしてひらすら「有り難がる」ということになります。

一般民衆にも分かりやすい「小乗経典」は釈迦が方便として説いた経典であり真実の仏説ではないという「小乗経典」の蔑視ということにつながっていきます。ですので「小乗経典」に近い「遺教経」を禅宗を除いて軽視されてきたのでしょう。
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この回答へのお礼

前回のご回答で「仏祖三経」を知りました。「佛遺教経」は他の大乗経典とは内容が異なるのに、紛れ込んだ経緯を知りたかったのですが、「鳩摩羅什が訳したから」とのことで、幾分消化不良でしたが、今回のご回答で「仏教」とはそんな程度のものだと思いました。私は中村元さんの訳本の元本が「お釈迦様の教え」だと思っています。「佛遺教経」を読んで「お釈迦様の教え」を簡潔明瞭にまとめていると思いました。私は素人ですので、「少欲」「知足」「精進」を抜き出して「私のお経」にして、菩提寺の本堂で一人で読誦しています。住職が「若い時に教わらなかったので知らない」とのことでしたので、「そんなバカな」と思い、本山の妙心寺に尋ねたところつれない返事でしたので、今回の質問になりました。ご回答の後半が面白いです。檀家としての付き合いは続けるとして、「佛遺教経」を生きることの指針にします。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2024/03/13 14:41

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