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イタリアは精神病院を廃止しましたが、心神喪失者は精神病院へは入院しないのでしょうか?

イタリアでは、心神喪失者は精神病院に入院しないのですか?

心神喪失者と見做され、無罪となったら、そのまま普通の生活を送る事ができるのですか?

A 回答 (1件)

イタリアは約40年前に世界で先駆けて精神科病院を全廃し、地域で精神病患者の治療を行うことを選びました。

  この改革は「フランコ・バザーリア」という精神科医の指導の下で進められました。  以下は、イタリアの精神医療制度についてです。

精神病院の廃止:
イタリアは「精神保健法(180号法、別名バザーリア法)」を制定し、精神科病院を全廃しました。
精神病院から地域の精神保健センターへの転換を図り、隔離や身体拘束のない体制を整えました。

地域中心型精神医療サービス:
各州内に「地域医療事業体(ASL)」と呼ばれる精神保健部門が設立されています。
ASLは精神保健に関する予防、ケア、リハビリテーションを担当し、成人の精神保健全般のニーズに応えています。

精神病床の変化:
現在のイタリアでは単科精神科病院は廃止されていますが、総合病院に精神病床が設置されています。
精神疾患の症状が重い場合、一時的に入院でき、平均7日程度で退院できる体制が整っています。

日本との比較:
日本の精神病床の多さは世界でも突出しており、長期入院や不必要な入院が問題とされています。
イタリアの精神医療制度は、地域中心型のアプローチを取り、患者の自立と地域での生活を重視しています。
イタリアの改革は、精神疾患患者の人権を尊重し、地域社会での支援を強化する方向に進んでいます。
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