
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
化合物の命名体系には,置換式命名法,基官能命名法,付加式命名法,除去式命名法,接続式命名法,類型的命名法など幾つかあります。
御質問の化合物名の「塩化エチル」は基官能命名法に基づく名前であり,「クロロエチル(#1 さんお書きの様に正しくはクロロエタンです)」は置換式命名法に基づく名前です。「基官能命名法」では『化合物の中の一つの特性原子団を官能基類名一つで表し,それに結合している分子の残りの部分を基として表して,官能基類名の前につける』事で命名します。今の場合,「CH3-CH2-Cl」の特性原子団は「-Cl (chloride)」で,残りの部分(CH3-CH2-)は「ethyl 基」です。したがって,名前は「ethyl chloride」となり,日本語では「エチル・クロライド」または「塩化エチル」となります。
「置換式命名法」では『特性原子団を接頭辞・接尾辞として,基本化合物の名称につける』事で命名します。今の場合,「CH3-CH2-Cl」の特性原子団(-Cl)は「chloro-」の接頭辞となり,基本化合物は Cl- を H- に換えた「CH3-CH3 (ethane)」です。したがって,名前は「chloroethane」となり,日本語では「クロロエタン」となります。
これらは何れも IUPAC で認められた命名法ですので,どちらの名称も正式なものです。ただし,一般的には「基官能命名法」よりも「置換式命名法」の方が良いとされています。
以上,詳しい事は命名法に関する成書を御覧下さい。
No.1
- 回答日時:
「塩化」「クロロ」はいろいろな使い方をする場合がありますが、ご質問の場合は
塩化△△=塩素原子と△△が結合したもの
クロロ▲▲=▲▲の水素原子を塩素原子に置換したもの
と考えると良いでしょう。
ご質問の場合、△△=CH3CH2-, ▲▲=CH3CH3 となります。したがって、CH3CH2Cl の名称は「クロロエタン」で、その別名が「塩化エチル」です。
クロロエチルというと、エチルの水素原子を塩素原子に置換したものなので、
ClCH2CH2- 2-クロロエチル基
CH3CH2(Cl)- 1-クロロエチル基
という基を表わします。
次のサイトによると、クロロエタンをクロロエチルということもあるようですが、適当でないと思います。
http://www.env.go.jp/chemi/communication/factshe …
参考URL:http://www.env.go.jp/chemi/communication/factshe …
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