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よく真空装置にアルミ箔を巻いているのを見かけますが、
これは何のためでしょうか。
一つにはベーキングの際に熱がチャンバー全体に伝わるようにするためかなあと推察していますが、本当のところはどうなのかよくわかりません。
どなたがご存知の方よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

私の経験からは、下記の3点が大きな理由です。



1 熱伝導を良くする
2 輻射をさえぎる
3 対流を防ぐ

真空装置はガラスやステンレスでできています。どちらも熱をあまり伝えません。すると、ヒーター直下で高温になったり、熱くならない場所ができてしまいます。アルミは熱伝導がいいので、これを巻くとかなり改善します。そのため、温度ムラを嫌がる装置の場合、アルミを巻いた上からヒーターを巻いたりします。

熱放射を反射して、効率を上げ、温度ムラを防ぐ効果もあります。ただ、装置に密に(堅く)巻いてしまうと接触点から熱伝導で熱が逃げているはずですが、堅く巻くと効率は上がります。

2番の、輻射の効果ばかり考えている人が多くいますが、アルミを密に(堅く)巻くほどベークの効率があがることや、150度や200度程度では、熱放射がほとんどないことを考えると、放射だけでなく、熱伝導も重要であることがわかります。

また、実際にベークしている装置の周りの空気の温度分布を調べてみればわかりますが、かなりの熱が対流で逃げています。そのため、空気を逃がさないように装置の上を覆う様にアルミを被せると、装置下面にアルミをまかなくても、十分にベークができます。

そういったわけで、主に三つの理由でアルミを巻いています。これらの性質を考えてアルミを巻くと、ベークの効率や装置への負荷を、大幅に改善することが可能ですので、よく考えて巻きましょう。
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 真空装置の周りにアルミ箔を巻くと、どうしてベーキングのときに効果が上がるかというと、それは、アルミ箔による「放射の遮断」です。



 金属にはそれぞれ固有のプラズマ周波数があり、当該周波数を下回る電磁波の伝播を遮断する効果があります。従って、ヒータから発せられる熱線はアルミ箔で反射されて外部に漏れないのです。

 ただ、アルミがヒータやチャンバに接していると伝導によって熱が漏れるのは致し方ありません。それでも巻かないよりは明らかに効果があるのです。ヒータからの放射による熱損失が無視できないものであることを示しているのでしょう。
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 真空装置の周りにアルミ箔を巻くと、どうしてベーキングのときに効果が上がるかというと、それは、アルミ箔による「放射の遮断」です。



 金属にはそれぞれ固有のプラズマ周波数があり、当該周波数を下回る電磁波の伝播を遮断する効果があります。従って、ヒータから発せられる熱線はアルミ箔で反射されて外部に漏れないのです。

 ただ、アルミがヒータやチャンバに接していると伝導によって熱が漏れるのは致し方ありません。それでも巻かないよりは明らかに効果があるのです。熱源からの放射による熱損失が無視できないものであることを示しているのでしょう。
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 真空装置の周りにアルミ箔を巻くと、どうしてベーキングのときに効果が上がるかというと、それは、アルミ箔による「放射の遮断」です。



 金属にはそれぞれ固有のプラズマ周波数があり、当該周波数を下回る電磁波の伝播を遮断する効果があります。従って、ヒータから発せられる熱線はアルミ箔で反射されて外部に漏れないのです。

 ただ、アルミがヒータやチャンバに接していると伝導によって熱が漏れるのは致し方ありません。それでも巻かないよりは明らかに効果があるのです。熱源からの放射による熱損失が無視できないものであることを示しているのでしょう。
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おっしゃるとおり、真空装置全体に効率良く熱を伝えるために、テープヒーターの上から全体にアルミ箔を巻くそうですよ。

弘前大学のHPをご紹介します。

参考URL:http://www.st.hirosaki-u.ac.jp/~mate_qnt/prof/su …
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