【あるあるbot連動企画】あるあるbotに投稿したけど採用されなかったあるある募集

ある問題集に以下のことが書かれていました。
「整数aのmを法とする剰余類は
[a]={x|x≡a(mod m)}とする。
また、Z/mZ={[x]m|x∈Z}とする。
a,b∈Z、剰余類に加法+を定義する:
[a]+[b]=[a+b]
これは代表元の選び方に依存しない。
すなわち演算+はwell-definedである。」

ここで何故「これは代表元の選び方に依存しない。
すなわち演算+はwell-definedである。」
といえるのですか?
よく意味が分かりません。教えてください。

A 回答 (3件)

商空間に演算を入れるときはいつでもwell-definedを証明しなくてはなりません。

やさしいので出来れば自力でやっていただきたいですが、おそらく初めてのことだろうと思うので、一例です。参考にしてみてください。

今、ある代表元、a,bを取ってきて、[a]+[b]を[a+b]で定義します。
そして別の代表元a'、b'を取ってきて[a'+b']を計算したとします。
もし[a+b]=[a'+b']でないのなら、この演算は代表元の取り方に依存したことになりますし、
逆にこれが等しいのであれば、代表元の取り方には依存しないわけです。

さて、(a+b)-(a'+b')=(a-a')+(b-b')です。
いま、aもa'もともに同じ剰余類[a]に属していますから、mで割った余りは等しい。
したがって(a-a')|mです。つまりmで割り切れる。
同様に(b-b')もmで割り切れます。
つまり、(a+b)-(a'+b')はmの倍数なわけです。
したがって、a+bとa'+b'は同じ剰余類に属します。
すなわち[a+b]=[a'+b']という分けです。

これは合同式の演算の正当化でもあります。
x≡y (mod m)
z≡w (mod m)
であれば、
x+z≡y+w (mod m)
というものです。余りだけ見るのだから、
余りが等しいものなら何で計算してって一緒(well-defined!)
というわけですね。

この回答への補足

考えてみたのですが、
[a]=[a’]、[b]=[b’]のとき
a=a’+mn、b=b’+mk(n、kは整数)
[a]+[b]={a’+mn|nは整数}+{b’+mk|kは整数}
≡a’+b’(mod m)
≡a+b (mod m)
≡{(a+b)+mt|tは整数}
=[a+b]
[a]+[b]=[a+b]と集合で表すことも可能ですか?

補足日時:2005/10/11 20:42
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先の質問もあるので一点だけ。



> [a]+[b]=[a+b]

これは定義であることに注意しないといけない。
[a]+[b]は定義なしでもできる演算ではなく、新たに定義したものである。
従ってNo.2の補足に書いたような記述は順番が間違っている。
[a+b]の演算が[a]や[b]の代表元a、bの取り方に依存しないことを言ってから初めて[a]+[b]が定まるのである。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。
なんとか解決に至ることができました。

お礼日時:2005/10/12 23:28

well-definedの意味はわかっているのでしょうか?



上記の定義が代表元の選び方に依存しないのであれば、
どのようなa,bに対しても
[a]+[b]=[a+b]
という定義だけで+という演算を曖昧さなしに定義でき、
それ以上付け加えることがなにもないので、
+はwell-definedだ(はっきり定義されている)と
言っているだけだと思いますが。

この回答への補足

すみません、何故、代表元の選び方に依存しないのですか?

補足日時:2005/10/11 20:09
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