
A重油、C重油、HSC重油などの種類があるようですが、
これらの違いはなんですか?
それぞれ何を意味しているのでしょうか?
参考:https://stats.paj.gr.jp/guidance/sample/member/c …
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
元製油所勤務者です。
各重油の違いについては、既出の回答者さんが詳しく書かれていますので、少し補足と言う事で、お願いします。
まず、HSCについて…。HSCのHはHi、SはSulfur(硫黄)、CはC重油の事です。(反対はLSCです。LはLow)
硫黄の含有量が異なるのは、原油その物の性質が産油国によって異なるからです。南スマトラ(通称「ミナス」)産の原油は、重質分が多く、常温ではほぼ固まっています。硫黄分が少ないのが特徴です。
アラビア方面の原油は、軽質分が多い反面、硫黄分が高くなります。常温でも固まりません。
中国産(大慶=ターチン)は、中間溜分(軽油になる分)が多く、緑色をしています。常温でも固まりません。
これら原油によっても、成分の含有率は異なりますので、当然、蒸留で得られる半製品(原油を蒸留しただけでは製品にはなりません。)にも関係します。製油所では、硫黄分を下げる事が命題とも言える課題となっています。(硫黄分が多いと、Noxなどが増える)
各サイドカット(蒸留塔の途中から出てくる各半製品)などは脱硫装置などを通して、硫黄分を下げていますが、減圧蒸留塔のボトムから出て来るC重油などは、「半製品=製品」となる所が多く、硫黄分を下げる為のコストはかけたくないのです。(重油は言うなれば、残り物扱いの半製品と言うことになります。)
重油の精製量を如何に少なくするかが、製油所における永久課題と言えると思います。

No.6
- 回答日時:
そもそも重油とは原油を精製し、ガスとガソリンと軽油と灯油をとった後の残り物をまた低圧分留でコールタールと分離されたものなので、そんなに燃費もよくないと思います。
それとA重油とB重油とC重油では引火点と発火点の違いと粘度の違いです。でもボイラや火力発電ぐらいしか使い道がない危険物第四類の第三石油類の物質。なお消火方法は水ではなく乾燥砂かABC消火器を使用すること。どの重油霧状にすれば爆発的に燃えますからどれを使おうが燃やせばほとんどかわらないと思います。No.5
- 回答日時:
性状等については既に回答されているので、販売・用途の面から補足します。
A重油は灯油・軽油成分の近くからとれる製品で、外国では灯油・軽油と分けずに販売される例も多い様です。
ちなみに、過去に脱税目的で灯油とA重油を混ぜて軽油として使用する事が行われていました。
日本では軽油分の重い(分子量が多く粘度が高い)ところから、さらに若干重い部分までを利用したもので、工業用や農業・漁業用の燃料として使われています。
一般的に硫黄分は重い部分で取り除くのが困難なため、初期の石油精製においては%以上の硫黄含有で販売されていましたが、現在はローサル(0.1%以下)のものが主流になっています。
B重油はA重油より重く、通常の流動性を持つ限度までの部分の製品で、小型船の燃料等に使用されていました。
産業用として硫黄分が多い事が許容される時代の遺物の様な位置付けの製品で、硫黄含有に厳しい現在では、殆ど市場に流通していないものとなっています。
C重油は辛うじて流動性を保っている、アスファルト等の残渣より軽い部分の製品で、大型・特殊な燃焼装置が必要なため、電力やセメント製造等の特定工場で使用されます。
性状の上でも輸送にも困難があり、船もしくはパイプによる搬送が行われています。
この部分での硫黄分を除去する事は極めて困難で、原油の種類によってローサルかハイサルかが決定してしまう為、LSCに関してはかなり高い値段で取引される様です。
No.3
- 回答日時:
自分も興味があったのでちょっと調べてみました。
どうやら重油はその粘度によってA,B,Cの3種に分類されるようです。A→B→Cの順に粘度が高くなります。A重油の主成分は軽油で(重油の主成分が軽油ってのも不思議な感じがしましたが)、大気汚染の原因となる硫黄化合物が少ないため、No1の方が仰られているような使い分けをするようですね。
また、HSC重油はC重油の中でも特に硫黄含有量が高いものをさすようです。
以下に検索して見つけたページを記載しておきます。
https://stats.paj.gr.jp/guidance/def.html
http://oilresearch.jogmec.go.jp/glossary/japanes …

No.2
- 回答日時:
原油:「原油」のほか、常圧蒸留装置で処理される「粗油」および「重油」とする。
LSA重油:JISに定める「重油(K2205)の1種」に該当する石油製品のうち、硫黄含有量が0.1wt%以下のもの
HSA重油:JISに定める「重油(K2205)の1種」に該当する石油製品のうち、硫黄含有量が0.1wt%超のもの
LSC重油:主としてC重油の基材となる製品のうち、低硫黄(硫黄含有量が0.5wt%以下)のもの、
具体的には「南方常圧残油、南方減圧残油、これ以外で装置原料や半製品に該当せず主にC重油の基材となるもののうち低硫黄(硫黄含有量0.5wt%以下)のもの」を指す
HSC重油:主としてC重油の基材となる製品のうち、高硫黄(硫黄含有量が0.5wt%超)のもの、
具体的には「直脱減圧残油、中東減圧残油、熱分解重油、FCCボトム、これ以外で装置原料や半製品に該当せず主にC重油の基材となるもののうち高硫黄(硫黄含有量0.5wt%超)のもの」を指す
<注>C重油については、概ね製油所では最終製品と半製品とが区別なく管理されているという生産実態等を勘案し、最終製品と半製品の区別なく、すべてLSC重油とHSC重油に区分している
詳細は下記URLをご覧ください
石油連盟https://stats.paj.gr.jp/guidance/index.html
No.1
- 回答日時:
詳しい回答がつくとは思いますが、経験上の簡単な回答まで。
船は重油で動くのですが、東京湾に入港して環境に配慮するような場合はA重油、外洋に出て多少煙が出ても良いときはC重油を使っているようです。
ガソリンのハイオクとレギュラーのような、燃焼効率の違いだと思いますよ。
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