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昔、熱分析を使用するときに、雰囲気ガスとしては、Arを使うように言われ、熱伝導率が良すぎるので使用しないように、といわれました。
確かに調べてみると0.152 W/(m*K)と、Ar0.01772 W/(m*K)よりも一桁大きいですね。
どうしてでしょうか?
これは比熱容量He5193 J/(kg*K)、Ar520 J/(kg*K)と一桁大きいのと関係あるのでしょうか?

A 回答 (2件)

結局,ojisan7 さんの言われるように,


He 原子が軽いことに帰着します.

> 比熱容量He5193 J/(kg*K)、Ar520 J/(kg*K)
は確かにそうですが,
単位からわかりますようにこれは単位質量(kg)当たりの比熱です.
He の原子量は4,Ar の原子量は40ですから,
上の比熱容量(普通,比熱と言うが...)の違いは密度の違いから来ています.
言い換えれば,単位体積当たりの比熱は He も Ar もほとんど同じです.
これは当然で,単原子理想気体なら1モル当たりの比熱は皆同じであることと,
理想気体では1モル当たりの体積が気体の種類によらず同じであること
(圧力,温度を同じにすれば),
から来ています.

簡単な気体運動論からは,熱伝導率 K は
(1)  K = (1/3)Clv = (1/3)Cv^2 τ
であることが導けます.
C は単位体積当たり(単位質量当たりではない)の比熱,
l は気体分子の平均自由行程,v は気体分子の平均速度,τは分子同士の衝突の平均自由時間で,l = vτです.
エネルギー等分配則により,1自由度あたりの平均エネルギーは (1/2)kT ですから
(k はボルツマン定数,T は絶対温度),
(2)  (1/2)mv^2 = (3/2)kT
ということになります.3は空間の3方向,m は気体分子の質量.
m は He と Ar とで10倍違うのですから,
He の方が v^2 は Ar より10倍大きいことになります.
最初の段落に書きましたように,C は He も Ar も同じです.
したがって,τは He でも Ar でも余り変わらず,
v^2 の10倍の違いが熱伝導率の大きな違いになっているのでしょう.
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比熱容量よりは、単純に、He原子の方がAr原子よりも軽いことが原因だと思います。

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