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熱容量とエントロピーの違いについて。
熱容量とエントロピーの違いが、イマイチ掴めません。

●熱容量C
Q=CTある物質の温度を1℃上げるのに必要な熱量。
●エントロピーS
dS=dQ/Tより、互いに積分すれば S=Q/T → Q=ST となる。

Q=CT と Q=ST から C=S となりそうに思えます。

ただ、熱容量の定義で Q=C∫dT とあったので、
熱容量は温度Tが一様でない系に関しての値で、エントロピーは熱量Qが一様でない系に関する値でありそうです。

ただそれだけの違いなだけなんでしょうか?

A 回答 (2件)

>Q=CTある物質の温度を1℃上げるのに必要な熱量。





>dS=dQ/Tより、互いに積分すれば S=Q/T → Q=ST となる。

も微小変化でしか成立しません。成り立つのは、

dQ = C dT
dQ = T dS

という関係だけで、この二つの関係から

C = dQ/dT = TdS/dT

です。(dQは数学でいう全微分ではないので、d'Qなどと書くのが普通)

測定できるのは熱容量のほうなので、熱容量からエントロピーを求めるには、

S = ∫(C/T)dT

という積分をすることになります。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
返答が遅れてすみません。

あ、なるほど。
確かに言われてみればそうですね・・・

こういう風に式で表してもらうと分かり易いです。

お礼日時:2010/04/28 10:16

似た式が出てきていますが、・・・


Tの意味が異なります。
熱容量を決める式はQ=CTではありません。
Q=CΔTです。
温度が△Tだけ変化するときの熱量から求めます。
加熱によって系がどのような経路の変化を起こすかによって熱容量の値は変わります。
△S=Q/T
のTは絶対温度です。温度差ではありません。
「積分すれば同じ形になる」とされていますが「?」です。
どういう条件で積分するのか、変数は何かが抜けています。

温度T一定の条件で準静過程で体積をV1→V2に変化させるとエントロピー変化は△S=Q/Tになります。この時のTは温度変化ではありません。したがって熱容量も出てきません。
この時の熱Qは膨張の仕事に使われているのですから∫pdVです。
1molの理想気体であれば△S=Rln(V2/V1)です。
Rは気体定数です。単位はモル比熱と同じになります。単位が同じなので「気体定数は比熱と同じ」だと言うことはできません。比熱の表現の中にRが入ってくるということは起こります。
エントロピーも比熱と同じ単位になります。でも別の量です。エントロピーの表現の中に比熱が入ってくるということは起こります。

気体の体積を変えないようにして準静的に温度をT1→T2と変えるとします。今度は比熱が出てきます。定積比熱をC(一定)とします。
系に入って来た熱量はQ=C(T2-T1)です。エントロピー変化は△S=Cln(T2/T1)です。S=Cという関係は出てきません。

エントロピーは状態量だと書いてあるのを読まれたと思います。
ある平衡状態から別の平衡状態に移ったとするとその差△Sが決まります。どういう道筋を通って移動したのかには関係しません。熱量Qは状態を決めても決まらない、道筋によって変化する量です。
Q=C△Tと書いた時のCも道筋に依存するということになります。△Tが同じでも道筋が異なればQが異なります。従ってCも異なるのです。

もう一度教科書を読みなおしてください。
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この回答へのお礼

回答ありがとうご会います。
返答遅れてすみません。

絶対温度というのは分かっていたのですが、その絶対温度によって保たれている熱量を絶対温度分で分割された熱量(1℃当たりの熱量)と、温度変化で増減した熱量をその温度変化で分割したもの(1℃当たりの熱量)というのは、根本的に同じではないかな・・・と思って省略したのですが・・・直感的な思索なので、違うかもしれません。

ですが、最初の方が仰っていたように、根本的に違いますね。

お礼日時:2010/04/28 10:28

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