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こんにちは。

 自社の保有株をヘッジする場合、このとき持ち株がTOPIX連動であれば、大証の日経平均の先物を買えばよいと思うのですが、直近の先物ばかり取引されていて、長期の先物がありません。この場合どうすれば保有株をヘッジできるのでしょうか。ロールオバーしていくのでしょうか?
 また、企業の場合で保有株のヘッジをするケーススタディがあれば紹介していただけると助かります。

A 回答 (1件)

財務を担当していたのが随分前なので、記憶がもう薄れてしまいましたが、



1)TOPIX連動のポートフォリオならば、東証のTOPIX先物を売る事になると思いますが、これもやはり期先はほとんど取引がありません。

2)どこかの証券会社に相手方になってもらって、期先のTOPIX先物の売りポジションを作る事も考えられますが、これも一番先でも1年3ヶ月です。これより長くかつ上場先物を使おうとしたら、仰るようにロールオーバーしか方法がありません。

3)もっと先にしようと思ったら、相対でオーダーメードの先物を売る方法もあります。例えば、証券会社に頼んで、どこかの優良企業に償還額が保有ポートフォリオに連動する債券を発行させて、それを購入する手もあります。予め、すべてのヘッジ対象銘柄の「株数・スタート時の価格」を決めて、保有するポートフォリオの時価が下がったら、それと下がった分だけ償還額が増えるような債券をつくってもらうわけです。(上がったら、その分償還額は減る。)そうすれば、その債券が満期になる迄はヘッジできます。

どれも手数料(表に出ないものも含む)がかかり、特に3)の場合は債券の発行体もそれなりにメリットを要求するので、おそらく一番高くなります。ヘッジは、発行体がつぶれない限り、満期まで完璧です。

気をつけて頂きたいのは、会計上・税務上の取り扱いが、ポートフォリオとヘッジ手段(先物)などで合致しない事が多い点です。会計上は、現在は時価会計になったので、株主資本の額のレベルさえあっていればOKと割り切れば、どうにかなると思いますが、税務では、短期売買を目的としない株式の評価損益は課税所得の増減としてカウントされませんが、先物のロールオーバーの場合、どうやっても先物の満期が来る度に損得が発生してしまいます。つまり、キャッシュフローまで考えると、完全なヘッジにはならない事がよくある、という事です。
細かい事は忘れてしまったので、必要があれば会計士なりプロにご確認下さい。
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この回答へのお礼

どうも詳しい説明ありがとうございます。

 株のヘッジ期間としては5年ほどで、株は基本的には徐々に売っていき、年度の損益を一定にしながら、最終的な売却益の変化を小さくしたいというのが目的です。
 おっしゃるように、ロールオーバーだと損益が発生してしまうため、なかなか難しいように思います。しかし、このスキームであれば頭をひねれば、ロールオーバーの損益を、年度売却の金額で相殺るす方法もあるかと思います。しかし、実務上はかなり煩雑になるので、良くないかもしれませんが。
 3)の方法もよいかも知れませんが、おっしゃるとおり手数料が大きくかかるので、2)や1)が良いように思います。

お礼日時:2006/02/13 09:42

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