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最近「医療の倫理」という岩波新書の本を読みました。
日本では献体が広まっていないということが書かれていたのですが、
今も医学部で使われる献体の数は不足しているのでしょうか?
そのような話は全く聞いたことがないので疑問に思いました。
ホームレスが多いので、無縁仏になった遺体を使っているのでしょうか?
どなたかご存知の方、教えてください!

A 回答 (5件)

医学生です。



献体は、生前の本人の意志なくしては勝手にされることはありません。つまり無縁仏を使うとかはたまた死刑囚を使うといったことはないです。(死刑囚の場合は、生前の本人の意志があれば使うとは思いますが。。)

で、それぞれの大学ごとに献体を受け付ける窓口があってそこに献体してもよいという人が登録をするわけです。そしてその登録した方が亡くなった時にご遺体を提供していただくという流れです。ただ、大学ごとの献体登録ですから、古くからある大学や知名度のある大学などに献体が集まりやすいということもあるとは思います。現に私立大学の一部では絶対的に献体数が不足して困っているところもあるそうです。(私の大学は献体数豊富で解剖実習の時にもご遺体の数が足りないなどということはなかったです。)

ここからは個人的な見解ですが、確かに日本では、献体という行為がそこまで普及しているとはいい難いと思います。
ご遺体を提供すればご遺族の元に戻ってくるときはご遺体の状態は原型をとどめているとはいえない状態になりますし、(医学生が内臓、筋肉、血管、神経の構造を見るためのご遺体ですから、仕方がないことではありますが。。)一般の方が見たならば気分を悪くする状態には間違いなくなってしまうという事実がひとつめの理由です。亡くなった方のご遺体がそういう状態になっても医学生の教育に役立っててくれればいいと思ってくださるご遺族の方がいらっしゃらなくては献体は無理ということです。さらにもうひとつ、日本特有にものとして、ここに日本人の死生観というものが加わってくると、欧米諸国に比べると日本で献体が普及しにくいと言えると思います。つまり、日本という国は、杉田玄白が解体新書を著すまでの間、ずっと遺体を解剖することをタブーとしてきた事実があるということです。臓器移植にも言えることですが、日本に比べ、欧米では割と脳死後の臓器提供に抵抗はなかったといいます。それに対し、日本はかなり抵抗があったし、いまだにある。宗教的な側面も含めて日本人は遺体を神聖なものとして扱い、欧米ではむしろ、肉体(遺体)より魂に重点を置いています。(もちろん、個々の人間の考え方の違いはあるでしょうが。。)この、遺体を畏怖の対象と強く考える日本人の感覚があるので、欧米諸国よりは献体に消極的であるのは仕方ないと思います。
まあ、この理由付けはあくまで私の愚見に過ぎませんのでご参考程度に。。
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私は、献体の予約登録をしました。


本登録までは、2~3年かかるそうです。

今はもう献体をされる方は多いですよ。

なお、旅行先では、近くの大学病院に、遺体が運ばれるそうです。
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医学生です。



私の大学にも、「自分の死後には献体しますよ」という方たちの会(ここでは仮にX会とします)があります。
X会には参加したくても、応募者多数で抽選になったりすることがあるそうです。
実際、解剖実習中ご遺体が足りないという感じはまったくありませんでした。
それどころか、教室の後ろにあるご遺体専用冷蔵庫の中には、一体誰が解剖するのだろうと思うほどたくさんのご遺体がありました。

また、解剖実習期間中にX会の会員の方々とお話をするという機会が設けられています。学生としてはちょっと何を話していいのかという戸惑いがありましたが、「オレは思いっきり切ってくれていいからな!」などと仰ってくれる方もいました。

X会の参加者は高齢者がほとんどでしたが、身寄りのない方どころかゆとりある老後の生活を送っているという印象を受ける方が多かったです。


ちなみに解剖実習終了後には、ばらばらになった組織を分かる限り元の位置にもどして棺の中に収めます。それから約2ヵ月後、すべてのご遺体のご遺骨をご遺族の方々に返却する合同慰霊祭があります。これに学生全員が参加し、献花をして、長かった解剖実習の完全終了となります。
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大学(医科,歯科)毎に団体があり,生前に献体の意思を表し家族の方も同意されている方が登録しています。


脳死と似ていますね。

今のご時世,無縁仏とか同意なしに献体となることはないです(昔は知りませんが)。
同意が無かったら法律違反です(医学及び歯学の教育のための献体に関する法律)。


家族の同意無しにできる解剖では司法解剖と一部の行政解剖かな。


大学毎に足りている大学と足りていない大学があるみたいですが,私の知りうる限りでは足りないとは聞いたことがありません。


http://d.hatena.ne.jp/keyword/%B8%A5%C2%CE?kid=6 …
http://sogi-iso.jp/jouhou/sougi14/14_2_2.html
http://www.kentai.or.jp/
http://www.houko.com/00/01/S58/056.HTM
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そんなに普及していないとは思えません。


自殺者の身内が、研究のために使ってくださいということで提供されるのもあるらしいですが。。。
体験した友達から聞いた話です。
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この回答へのお礼

そうなんですか!初めて聞きました。
実は献体というものをこの本で初めて知りました…
高3でまだ知識もあまりなくて、ためになります!
ありがとうございます。

お礼日時:2006/02/12 22:46

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