1つだけ過去を変えられるとしたら?

 大学のレポートで、ナチスドイツについて調べています。 ナチスドイツが行った「ユダヤ人大虐殺」に関して、どうしてドイツ国民は特にその大虐殺に関し異議を唱えることがなかったのか、がテーマです。
 このことについて詳しく書いてある本や、それについて扱った『NHKの番組』を、もし知っている方がおられましたら、どうか教えてください。 お願いします。

A 回答 (8件)

「ユダヤ人迫害」に対して、一部の良識と勇気のあるドイツ人が異議を唱えようとしたことはあったと思います。

しかし絶滅収容所における「最終的解決」は、極秘扱いで深く静かに進行していたわけで、収容所付近で暮らしていたドイツ人以外は、ほとんど知らなかったというのが事実です。

また、薄々感づいていた人々も、ヒトラーを神と崇める一般国民の中で、息を殺して埋没せざるを得なかったでしょう。当時ナチスやヒトラーに異議を唱えるのは、即ち人民裁判所に送られて断頭台に送られることに直結していました。

DVDになっている映画「ショアー」が参考になると思います。また、参考になりそうなNHKの番組を列挙しますと…

検証・ヒトラーとその時代(1) ヒトラー暗殺計画
検証・ヒトラーとその時代(2) 総統の祝典 
検証・ヒトラーとその時代(3) ヒトラーの最期
検証・ヒトラーとその時代(4) 50年後の対話
シンドラーの素顔
ワイツゼッカー(1)(2)
ワイツゼッカー 戦後50年へのメッセージ
ヒトラー(1)~(6)
ドイツ歴史教科書(1) ナチスをどう語るか
ドイツ歴史教科書(2) 社会主義とは何だったのか
ドイツ歴史教科書(3) 加害とどう向き合うのか
ヒトラーの6人の側近たち(1) ヨーゼフ=ゲッベルス
ヒトラーの6人の側近たち(2) ヘルマン=ゲーリング
ヒトラーの6人の側近たち(3) ルドルフ=ヘス
ヒトラーの6人の側近たち(5) カール=デーニッツ
ヒトラーの6人の側近たち(6) アルベルト=シュペーア
ホロコーストといかに向き合うか
アドルフ=アイヒマンと現代
ヒトラーの側近たちII アドルフ=アイヒマン
ヒトラーの側近たちII ヨーゼフ=メンゲレ
ブルナー・最後のナチス
ヒトラーと女性たち・前 エヴァ=ブラウン
ヒトラーと女性たち・後 レニ=リーフェンシュタール
アウシュビッツ(1) 大量虐殺への道
アウシュビッツ(2) 死の工場
アウシュビッツ(3) 収容所の番人達
アウシュビッツ(4) 加速する殺戮
アウシュビッツ(5) 解放と復讐

他にもたくさんあると思います。
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この回答へのお礼

とても詳しいご回答をありがとうございました。
早速観てみようと思います。

お礼日時:2006/03/01 22:11

No.6です。

肝心なことを書き忘れました。
大虐殺に関しては、ドイツ人の間では公にはされていなかったとしても、薄々知っていたはずです。ミープ・ヒースが著した『思い出のアンネ・フランク』を読むと、何となくそんな感じがします。

ユダヤ人大虐殺が始まったのは、第二次世界大戦が始まって、しかも戦況が不利になってからです。
ナチスが政権を獲得する過程や、ナチスの諸政策が軌道に乗るまでは、ゲットー建設による隔離・強制収容所で彼らを労働力にしたくらいです。
もっとも強制収容所で、虫けらのように殺されたユダヤ人もいましたが、大量虐殺とまでは…。
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ナチスが台頭する背景を知る必要があります。


当時のドイツ社会は、大戦に敗れて多額の賠償金支払いに苦しむと同時に、ドイツ民族としての誇りも失っていました。
しかしどの政党にも、ドイツを再建する力はありませんでした。そのような中で、伝統的なドイツ社会民主党や中央党が議席を減らし、共産党が議席数を増やしはじめたのです。
共産党が過半数を占めると、資本家・地主・軍部は非常に迷惑です。そこで彼らがどうしよう…とあわてている時に、ドイツ復興を熱く語っている人が一人いた。それがナチスのヒトラーだったのです。
ナチスは、もともと中産階級をターゲットに議席獲得を目指していましたが、共産党の勢力増大に合わせて、資本家・地主・軍部からの支持を得ることにも成功したのです。
もちろん技術的な面で、ヒトラーの巧みな選挙活動が大きな要素を占めていたことも事実です。例えば演説は非常に上手でした。膨大なポスターやビラまき、親衛隊・突撃隊の一糸乱れぬ行進…。どれをとっても、民衆に神秘的な力を感じさせたそうです。
ただし、ヒトラーの野望をすでに見抜いているドイツ人もいました。ただ残念ながら数的に少なかったのです。

ヒトラーが口述筆記させた『我が闘争』(角川文庫で日本語訳されたものが売っています)の中に、選挙活動のノウハウが記されています。
またNHKが放映した「映像の世紀」の何巻かにナチスの政権獲得を主題としたものがあります。
いずれも参考になると思います。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
 参考にさせていただきます。

お礼日時:2006/03/01 22:13

ユダヤ人に対する差別・迫害は当時のドイツに限ったことではなく、歴史的にほぼ全ヨーロッパ的に行われていたというのがまず第一点。

ゲットーの歴史などで調べてみてください。

またナチスに対してはそもそも全国民が熱狂的に支持していた訳ではないというのが第二点。世界恐慌下の大不況の混乱の中で、ヴェルサイユ体制打破のメッセージ、共産主義への警戒感をうけて支持は受けていましたが、それでも連立与党で過半数に達しないぐらいです。
最終的には共産党を徹底的に弾圧することで強引に議会の2/3を獲得し全権委任法を成立させ、この結果独裁政権が樹立した訳ですが、ここまで確立してしまっては最早反抗することは不可能です(支持するしない以前に一党独裁ですから選択肢が無く、法律も好き勝手に作れますので異議を唱える主体がまず作ることができない)。但しそれでも軍部の中からはしばしばヒットラー暗殺計画が持ち上がり、惜しいところまでいった事例が幾つかあります。

そして肝心の虐殺そのものについてのほぼ完璧な隠蔽がされていたということ。これは虐殺に関しては公式な文書などが一切残っていないということで、誰かがどのように関わっていたかというのが一切不明で、直接の関係者以外詳細は誰も知るよしがなかったとなります。
ということは、これがユダヤ人虐殺否定・懐疑派の大きな根拠にもなり、よく指摘されているように、殺害方法や死体の処理方法が非常に効率的で後も残らない完璧なものであったらしいという前提に立たなければあの虐殺は不可能で、その前提に立つのであれば国民は全く知るよしが無かったという論法が成り立ってしまいます。
※但しどんな否定的・懐疑的な立場にたったとしてもユダヤ人が相当不衛生な状態で放置されていたというのは紛れもない事実です。
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この回答へのお礼

 ありがとうございます。
 いいレポートが書けそうです。

お礼日時:2006/03/01 22:12

ユダヤ人虐殺について直接記述されてはいませんが、この本は参考になると思います。



「自由からの逃走」(エーリッヒ・フロム)

参考URL:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488006 …
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ナチスのユダヤ人虐殺については、国民にはほとんど知られていなかった


のではないかと思います。
もちろん、ユダヤ人隔離政策は公然のものでしたが。

ですので、調べるのはユダヤ人を公然と敵視するナチスを、どうして
ドイツ国民が支持したかになるのですが、これはヒトラーに関する本を
何冊か読めば見えてくるかと思われます。

それから、ヨーロッパにおけるユダヤ人迫害の歴史ですね。
図書館に行けばその手の本はあるかと思いますし、またこのサイトで
検索しても、有益な情報を見つけられると思います。
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ユダヤ人はとても残念なことですが、当時ドイツ国内の失業問題などの経済危機の元凶と宣伝され、一般国民もそのように感じていた人が多かったようです。

ユダヤ系の人々は主に金融関係の仕事で有力な立場にいることが多く、そのような偏見を生んだ部分があるようですね。ユダヤ系の人々の商店での不買運動や密告なども多くの国民が行ったことですが、ビルケナウなどで組織的に虐殺されていたのは、一般のドイツ人は知りえませんでした。ですので、ドイツ国民が、ナチスのユダヤ人排せつに同意した風潮があったことと、大虐殺に加担したことは厳密にはイコールではないのでは、と思います。参考の本は、それこそ数え切れないほど出ています。「ナチス ユダヤ人」と検索すれば、読むべき本はたくさん出てくると思います。
NHKスペシャルでは、「アウシュビッツ」「ヒトラーの野望」など、DVD化されているものなども参考になるかと思います。
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とりあえず…この本を読んでみては…



参考URL:http://blog.goo.ne.jp/prinz83/e/bf45c83713e4ee75 …
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