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短歌を志す者ですが、タイトルの短歌を作り(出だし)私の解釈と他の方の解釈に違いがありました。
解らなくなりましたので、専門の方ご回答お願いします。

私の解釈。

生きると云うことは働くに越したことはない。
つまり、生きることは働くのが一番である。

根拠:
働くに「如かず」の「」の意味は、匹敵しない。及ばない、劣る。としました。「百聞は一見に如かず」と同じ意味です。
又、「如かず」の別の意味に、こしたことがない。そのほうがいい。と言う意味もあります。

他の人の解釈:
「働くに如かず」=働くに及ばない=働なくて良い。
と言う解釈です。
つまり、生きるとは働かなくて良い。と言う意味になると言うことです。

「に如かず」=「に及ばない」と言葉で置き換えますと、成る程、「に及ばない」で”必要がない”と言う意味があります。
「及ぶ」の意味は。
1,到達する。至る。とどく。行き渡る。
そして、入用である。必要である。
この様な意味があります。
如か=及ぶ=必要  と取れば解釈は”働く必要がない”になるわけです。

「百聞は・・・」の様に一見に及ばない=つまり、及びなし=意味、適わない。達し得ない。匹敵しない。力が及ばない。
と意味に取れば「働く必要はない」と言う解釈にならないと考えますが如何でしょうか?

それとも、「働くに如かず」の文章に既に誤りがあるのではとも考えられます。
etc、「働く事に如かず」

賢明なる皆さま明解なるご意見をお願いしますと共に何方か確かな解釈をお願いしたいと思います。
宜しくお願いいたします。

A 回答 (5件)

三十六形逃げるに如かず。


「逃げる」は「逃げるということ」ですね。つまり、慣用表現にあるわけですから「働くに」を使っても誤りではありません。

>他の人の解釈:
>「働くに如かず」=働くに及ばない=働なくて良い。

「他の人」はこのときの「及ぶ」の意味解釈が間違っているのです。原因は「~は」の省略形との混同にあると思われます。
  
※「~は~に如く」の心
「如く」の原義(こころ)は「追いつく」です。
A:--→
B:------→
上記のようなAがBに追いついていない状況の場合、
  AはBに如かず
  BはAに如く
となりますよね。

確かにこれは「及ぶ」に置きかえることができます。
  AはBに及ばず
  BはAに及ぶ

しかし、この「及ばず」は「必要はない」には置きかえられません。もちろんAやBが動詞でもあってもそのことは変わりません。
ではいったい「必要はない」という意味はどこからくるのでしょうか?

それは「~は」を省略するところに要点があります。
「来るには及ばない」←「あなたは来るには及ばない」
あなた:→
来る :------→
「あなた」は「来る」に勝らない・匹敵しない。つまり、必要がないという意味になります。「来る」の比較対象の「あなた」が同時に動作対象でもあるのでこういう解釈になります。
また、「来るには」というように一般的には「には」をつけますが、「に」だけのこともありますので、それだけでは解釈できません。

「生きるとは働くにしかず」はどうでしょう。
(「とは」は「…というのは」という意味ですね。厳密には『生きるは働くに如かず』がいいかも…)

生きる:→
働く :------→

「生きる」は「働く」に追いつきません。勝ることも匹敵することもありません。もちろん及びもしません。この場合、「生きる」は「働く」の動作主体ではないので、必要がないという意味には決してならないのです。

しつこく感じられるかもしれませんが他の例。
「わが軍は逃げるに如かず」であれば「わが軍は逃げるに匹敵しない」→「わが軍は逃げる必要はない」になります。
しかし、
「三十六計逃げるに如かず」は「三十六形」は「逃げる」に匹敵しないことになります。しかし、「三十六形」は「逃げる必要がない」とはなりません。「三十六形」が「逃げる」わけではありませんからね。
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この回答へのお礼

この様に説明されれば理解できますね。
動作の対象に及ぼすかどうかで解釈に違いがあるようですね。「如かず」の動作の主体が何か?と言うことで”解釈”の違いがあるようです。
難解な言葉の取り扱いに関して、明解なご説明に感謝致します。しかし、何故殆どの方が解釈を取り違えるのか疑問です。多くの方が、解釈で”必要ない”と取れば、多勢に無勢で真偽の逆転もなきにしもあらずと危惧しておりましたが、luune21さんのご回答で疑問を挟む方は居られないのではと私も安堵致したところです。
ありがとう御座いました。

お礼日時:2006/03/28 10:36

「他の人の解釈」は誤りです。

誤りの原因は、解釈にあたって文脈を考えてないからです。文脈から考えて、当該の「如かず」は「必要でない」の意味ではありません。
一方、ご質問者の解釈は、結果的には正しく、「根拠」も正しいです。しかし、根拠から結論に至るまでの間が粗略なようです。

【解説】
「A は B に如かず」は、「A は B に劣る」の意味で用いられます。言い換えれば、「B の方がいい。(A をしてしまいがちだが、)B が可能なら B に越したことはない」となります。
さて、ここで重要なポイントは、「生きるとは働くにしかず」において、「生きる」は A ではないということです。なぜなら、「生きる」ことが「働く」ことに劣るわけはないからです。働くことは生きることの一部でしかありませんね? 働くことに劣るのは、徒食(座食、居食いともいう)などだと考えられます。すなわち、
「徒食は勤労に如かず」
(働かないで遊び暮らせるなら、結構なご身分で羨ましいが、それでも心身を労して仕事に励むことには敵わない)

つまり、言外に A が隠れているのです。それでは、文中の「生きる」は何でしょうか? ここで見落としてならないのが、助詞です。「生きるとは」の「とは」は、
格助詞「と」+係助詞「は」
であり、「定義・命題などの主題であること」を示します。「…というものは」と言い換えられますね。となると思い出すのが、文法論争でも有名な「象は鼻が長い」です。
〔係助詞「は」の例文〕
(1) 象は鼻が長い。
(2) 僕は学生だ。

この(1)、(2)の「は」は、「提示の『は』」とも呼ばれます(たぶん)。「題目を提示して叙述の範囲を決める」役割をしています。「象というものは、鼻が長い」という意味合いですね。
さあ、もうお分かりと思いますが、「生きるとは働くにしかず」の「とは」は、(1)に通じるのです。言外に隠れているものを補って、くどい文にすると(むしろ改悪か)、次のようになるでしょう。
〔例文改〕
「生きるとは、徒食は働くに如かず」
生きるってことは、(ヒモとか脛かじりとか高等遊民とかもあるだろうけど、)働くのが一番である。

【結論】
ご質問者の解釈は、結果的に正しい。しかし、百聞は一見に劣るけれども、生きることは働くことに劣らない。つまり、言外に省略されているものがある。語調を整えるため(無意識のうちに)省略しているのでもあろう。ご参考までに、有名な例文「象は鼻が長い」で、「提示の『は』」を説明いたしました。
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この回答へのお礼

皆様の解釈が私の考えた意味合いで正解のようでした。
一安心です。
何事も自己流であり基本が有りませんので(辞書と文法とにらめっこです)常に勉強です。
自分で、善しと考えても、鑑賞者にオカシイのではと言われますと自身が無くなります。
「象は鼻が長い」ホームページの吉川 武時 1938(昭和13)年 生まれの先生を拝見しながら、更なる勉強をいたします。お忙しき中、皆様のご回答,誠に有難うございました。

お礼日時:2006/03/28 13:57

[No.2回答]の誤謬訂正



【三十六計画逃げるに如かず】→【三十六計逃げるに如かず】
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私は貴方が希望する「専門の方」ではないので、そのお積りで読んでください。



「如かず」が使われる例を幾つか挙げます。
【三十六計画逃げるに如かず】
   どんな計略よりも逃げ出すのが一番だ
【子を見ること親に如かず】
   何とと言っても、親が一番子をよく見ている
【百聞は一見に如かず】
   人の話を何度聞くよりも、実際に自分の目で見る方がよく分かる

何れも2つを比較しつつ、「に如かず」が掛っている後者の方が“勝っている”ことを述べています。
さて[生きるとは働くにしかず]が妥当な比較かどうかは さておき、上の慣例に従がえば、「働く」の方を否定することにはならないと考えます。

余談ですが、貴方の質問文の冒頭の「短歌を志す」は正しい表現ではないような気がしております。「~を志す」の「~」は動作を表すものの方が妥当では?例えば「作歌を志す」とか。
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この回答へのお礼

例文をあげての説明、ありがとう御座いました。
短歌教室の師の解釈が、”働く必要がない”と言う、意味の解釈でしたので、生徒さんも皆さんその様に考えて居られるようです。師が仰有られる言葉に意見を言えるほどの自信と学識を備えておりませんが、私なりに調べ上げた上での言葉の選び方でしたので、可成り自信を失っておりました。
回答の見解が現在お二人ですが、私の解釈で問題ないようですので少し安堵しました。
ありがとう御座いました。

お礼日時:2006/03/28 09:57

生きることは働くことだけじゃないてことかな


働きすぎて過労死や鬱になったり自殺したら意味ないし
専門家じゃないので自信なし 
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この回答へのお礼

皆さん、貴方のように、解釈なさるのです。
日本語の難しさを改めて感じたところです。
ありがとう御座いました。

お礼日時:2006/03/28 09:44

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