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『親が子供に対して時間とエネルギーを投資するのはなぜか?血縁度を使って説明せよ』という問題が出ました。さっぱり分かりません^^; どなたか、ヒントなどでもいいので教えてもらえないでしょうか?よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

こんにちは。


「血縁度」の定義を教えていただけませんか?

 それはさておき、生態学において親が子を育てる、あるいはオオカミの群で乳母が他人の子を育てる、働きアリが子を育てる・・・・・といった生物における事柄を考える場合、ポイントは「いかに自分の遺伝子を残すか」ということです。
 親子の関係だと、子供には必ず自分の遺伝子が1/2入っています。この子を大人まで育て、子を例えば4人(匹)産んだとすれば、子の子は自分の遺伝子の1/4を受け継いでいますから、0.25x4=1、自分の遺伝子を1つ分残せたことになります。と、こんな具合に、親は自分のエネルギーを使って子を育てることによって、自分の遺伝子を後生に残すことができます。これが生態学的な考え方です。この自分の遺伝子いくつ分、とかいった指標を「血縁度」といっているのでしょうかね?私の時は「適応度」と習いましたが・・。

この回答への補足

回答ありがとうございます。
非常にお恥ずかしい話なのですが、いきなりレポート提出せよ、と課題をだされたので、あまり授業に出席していませんでした・・・。ですから、私も「血縁度」の定義がわかりません^^; 本当に、申し訳ありません。質問者がこうだと、答えようもないですね・・・。
しかし、nyanzowさんの回答、非常に参考になります。おそらく、教授もこの回答を期待してらっしゃるのだと思います。
ありがとうございました。

補足日時:2002/01/28 23:33
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  親が何故、子どもに対し、時間とエネルギーを投資するのかは、基本的には、社会の制度の「学習」の結果だといえます。子どもを造ったら誰でも、子どもの世話をする親になる訳ではなく、子どもが邪魔で棄てたりする親も現にいるからです。
 
  しかし、ここでは、「血縁度」で説明せよということで、一体、どういう学問あるいは、知識を背景にして、こういう問題が出ているのかで考え方が違って来ます。タイトルの「生態学」はますます混乱します。
 
  しかし、血縁度というなら、まず、「血を分けた子」という言い方があるように、子どもは普通親に容貌や性格が似ていて、親も「自分の子ども」だという認識をもてます。血縁度が近いほど、この相似性が大きいのが一般です。ですから、親としては、子どもが、自分の「血を分けた」「分身」のような存在で、自分自身の一部とも思えるのが、親が、子どもに時間やエネルギーを費やす根拠というか、心理的な納得の理由でしょう。
 
  血縁度が近いほど、自分または「自分たち」の一部だということで、子どもの次には、兄弟姉妹同士で助け合うということも、赤の他人よりは多いですし、伯父・叔父・叔母・伯母と姪や甥などのあいだでも、血縁度が高いので、赤の他人よりは、協力や支援などを行います。これは、法律で「扶養義務」とかが決まっているからだとも言えますが、それが、親や叔父・伯母などにとって、自然なことにも感じられるので、法律の規定も、おかしくは思えないのです。
 
  上の説明は、自己の分身が、自分の子どもで、血縁が近いほど、分身であるということの意識・感じ方が強くなるというものでした。こういう生物的な基盤の上に、家族とか、親戚・縁戚と言った、血縁関係で結ばれた「一族」というものがあり、社会のなかで、こういう「一族」は、やはり、赤の他人とはまた別の共同体を造っているのだと言えます。これは血縁共同体で、しかし、社会にも近いのです。
 
  日本人の社会というのは、やはり、日本人の「血」を分け合った者同士という意識があります。そういうことでは、日本人の純潔性の仮想というか、一種の仮構のなかで、閉じてしまい、日本人である前に、地球の人類だということを忘れそうにもなりますが、「血縁」関係というのは、民族や国民にまで拡大して、どこの文化でも考えられたものです。
 
  話が飛躍しますが、国が、国民を守ると言うのも、国という、日本の血縁共同体の責任機関が、その子どもを守るのだという風にも比喩的には言えるのです。親がそのその子供に時間とエネルギーを注ぐと同じように、国も、国民に、義務教育や、奨学金制度などをもうけ、成長を望んでいるとも言えます。国にとって、若い国民は、やがて国を支えてくれる力となるのです。親にとっても、子どもは、血縁で繋がり、更に、養育などで、エネルギーを費やすことで、血縁だけでなく、事実上の親となり、子どもは、成長の後、血縁を基本として、多くは、親の力となってれるということです。
 
  少し話がそれましたが、これぐらいでヒントになりますか?
 
  「生態学」という視点だと、上に述べた「血縁共同体」が、社会の形式的な契約的な関係とは別に、人と人を、血縁度で結びつけ、社会のなかに、血縁の共同体の細胞のようなものを多数造っており、このような、形式社会と、血縁共同体社会の生態系が、人類の社会だと言えるのでしょう。形式社会は、若い後継者を大事にし育成しようとし、他方、血縁共同体細胞においては、それぞれの共同体が、血縁度に応じて、支援や養育の責任を担当しているという二重構造になっていて、家庭と国家という二重の生態的社会的構造が、子どもを育てるのだということになるでしょう。
 
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この回答へのお礼

非常に詳しい回答ありがとうございます。
感激です! starfloraさんのヒントをもとに自分なりにまとめてみたいと思います。本当に、ありがとうございました。

お礼日時:2002/01/28 23:32

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