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古本屋で見つけた本です。
タイトル:「環境にやさしい生活をするために リサイクルしてはいけない」
著者:武田邦彦
青春出版社、PLAYBOOKS

どなたか読んだ方は賛成か、反対か、またその理由を教えて欲しいです。

読んでない方のために簡単にまとめてみると、
・ペットボトルは石油から作られるときのコストが約7.4円。それをリサイクルすると、輸送や集荷に26円。再生に1円。あわせて27円もかかるから、リサイクルボトルは7.4円しかからない新しいボトルより3倍も資源を消費する。
・廃棄処分場の場所も、そのまま焼却すればごみの体積は1/25になるのに、リサイクルするとリサイクルするために使う資源のカス?やビニール袋などのために、結局ゴミの量は3倍にも増えてしまう。
・回復する森林のために、回復しない資源・石油を大量に使って紙を再利用するのはまずい。(これ関しては省略しすぎたかもしれません)

私の印象だとこんな感じです。

A 回答 (10件)

質問者さんの提示した本ではなく、同じ著者の「リサイクル幻想 (文春新書)」


という本を読んだことがあります。
おそらく似たようなことが書かれていると思いますので
そちらをベースに回答します。

この本では、単に「リサイクルには思ったよりエネルギーがかかるのでやめちゃえ」
が主題ではありません。
質問者さんが最後に書いている部分(ご自身も省略しすぎと書いていますが)
をきちんと書かないと読んでいないみなさんに本意が通じないのでは、と思います。
この部分を簡単書きますと、
「例えて言うと、石油資源は親から相続した遺産、森林資源は自分が毎月貰う給料である。遺産は増えることはなく減る一方だから森林資源を守るために遺産である石油を食いつぶすのは間違い」、といった内容だったと思います。
その遺産の食いつぶし具合がわかるように金額として記述していたのではなかったでしたか?

植林などで再生できる資源を守るのに石油を使うのは
私も反対で、このあたりは著者に賛成です。
ただ、金額の算定方法などわかりづらい点があったのと
「だったらどうするんだ?」という問題に「資源となる可能性のあるゴミは一カ所に集めろ」といった回答が
ちょっと詰めが甘いのでは、と感じました。
なぜ一カ所に集めるかというと、資源というのは距離が広がれば広がるほど
資源として利用できないから、という理由です。
どんな地下資源も「一カ所にまとまっているから資源として利用できる」のであって、どんなに金(貴金属の)が含まれているとしても海水から金を取り出して利用するにはコストがかかりすぎます。なので将来「資源の炭坑」とするため「ゴミは一カ所に集め、将来資源の分離ができる技術が開発された時のために備える」といった趣旨だったと思います。
しかし、ここでも「では、その技術が開発されるまでなにもできないのか?」といったところも「ちょっと違和感」を感じます。
今のリサイクルは「気分的」な部分が多いのは事実でしょうが、かといって「開発されるのを待つ」のは
ちょっと違うかな、と思いました。
ですので、総論で賛成、各論で一部違和感、といったところです。
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この回答へのお礼

>総論で賛成、各論で一部違和感

これよくわかります。私もこんな風に感じていました(違和感の部分に混乱してごちゃごちゃになってましたが^^;)。

>おそらく似たようなことが書かれていると思いますので

見た感じ、一部どころか全部同じに思いました。

省略したのは簡単にまとめられなかったからで、それは本の内容をよく理解できていなかったからだと思います。でも、皆さんの意見を聞いてだいぶすっきりしました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/21 04:59

こんにちは。

No2です。本を読んでみました。

感想としてはNo9さんと同じです。総論賛成、各論?という感じですね。

突っ込みどころが多すぎてここに書くとかなり長くなると思いますので、この本に反論しているサイトを探してみました。参考URLを参照して下さい。私の意見は概ねそのサイトで主張されていることと同じです。

もし既にご覧になっていたら申し訳ありません。

参考URL:http://www.kankyoshimin.org/jp/library/takeda/in …
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この回答へのお礼

本を読んでくれたんですね。うれしいです。

サイトを全部ではないですが見ました。疑問点についてよく書かれていて分かりやすかったです。
貴重な情報をありがとうございました。

お礼日時:2006/05/21 05:15

♯5です。



やはりその本には何か違和感を感じますね。
リサイクルの方がお金や手間がかかるからやめろという論理は。まあ、再生に資源エネルギーがかかりすぎる場合は仕方ないけど。

今日本では、熱帯雨林などの木材の方が安いからと紙や割箸、楊子、梱包材、建築資材などに使い捨て同然で消費している。贅沢ばかり言って。そのため熱帯雨林は砂漠化も進んでいる。かたや日本の山林は荒れ放題………、、
石油だって有限なんです。
というか、そういう問題ではなくいずれにしても物は大事に使うべきでしょう。
ちょっと使ってはすぐに捨ててしまうような大量生産大量消費社会のゴミ国家は世界の恥じです。
日本は、江戸時代は素晴らしいリサイクル社会だったのに、こんな日本に誰がした!という感じです。
おそらく、戦後高度経済成長でテングになってアメリカの猿真似、やりたい放題だったバブル頭の現高齢者世代の連中のせいだとは思いますが………、、
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問題提起としては重要な意見だと思います。


ある自治体が、ビンのリサイクルを、色別に分けるようにしていたそうです。その収集所に到着したゴミ業者の車は、色別のかごの中身をトラックの中に放り込むのですが、トラックの荷台は一つなので、せっかく分けた瓶は、ごちゃまぜになって処分場に運ばれるのです。

ある自治体では、ゴミの分別が正しいかどうか、全員でゴミ箱をチェックするそうです。葉書より大きい紙はリサイクル。小さな物は燃えるゴミなど。莫大の人件費が、分別が正しいかどうかをチェックするために使われているのです。

今の、リサイクル等の発想は、消費者や行政の自己満足をベースに決められています。
最終段階からフィードバックされた物ではありません。

リサイクルも頭を使わなくてはならないステップに到達したという事ですね。
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本は読んでないのですが、


省エネの考え方に3Rというものがあります。
リデュース、リユース、リサイクルのことで、

この3つの中でリサイクルは一番の下策とされています。
(あくまで、この3つを比較すると)

ペットボトルを例に取りますと
リデュース・・・ペットボトルの使用量を抑える。買わずに茶を沸かして飲んだりとか。
リユース・・・再使用。空のボトルを洗ってまた使う。リターナルビンもこれにあたる。
リサイクル・・・別の物に作り替える。PETで衣服を作ったり。

当然、PETによる環境負荷を抑えようと思ったら、使う量を減らすのが一番です。
PETをさんざん消費しておいて、一部をリサイクルするよりもずっといいのですが・・・
リサイクルには、便利な浪費を維持しつつ、環境にやさしいという贖罪感を与えてくれるので大人気です。

こういうことがあったそうです。
小学校の環境教育で、リサイクルの実習をするために
生徒に何十本かのペットボトルを持ってくるように言ったところ、
普段ペットボトルを飲まない家庭では、無理に何十本かのペットボトル飲料を買い、中身を捨てて学校に持って行かせ、無事リサイクルできました。めでたしめでたし?
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この回答へのお礼

>この3つの中でリサイクルは一番の下策とされています。

そんなことがあるんですねぇ…初めて聞きました。

リサイクルの実習のために、無理やりペットボトルを何十本も買うなんて笑い話ですね。でも、私たちも大きく見ればこんなことをしているんでしょう。人間てバカですね。

お礼日時:2006/05/21 04:42

ペットボトルがリサイクルされているなんて初めて聞きました。

「リユース」なら知っていましが。カーペットや衣類などに。
「リサイクル」というのはガラスなどまた同じガラス素材として何度でも使えることです。ペットボトルは再生されても一回転用されて終りですよね。
それに、再生するのに27円て人件費も含まれていませんか?純粋に資源だけの消費価格ではないでしょう?
その本は読んでいませんが眉唾本だと感じますね。

この回答への補足

>ペットボトルがリサイクルされているなんて初めて聞きました。「リユース」なら知っていましが。カーペットや衣類などに。

そこは私の文章のまずさでしょうね^^;ちゃんとリユースについても書いてありました。ペットボトル=ポリエステルです(一応。
「リサイクルされたポリエステルは品質が悪い上に、新品の価格の2倍以上になっているのです。」
同じ素材を何度でも、とはいかないんですね。

>再生するのに27円て人件費も含まれていませんか?純粋に資源だけの消費価格ではないでしょう?

そこが問題ですよね。ただ、著者は労働力も資源と考えているようです。
「回収された牛乳パックやペットボトル、アルミ缶などをスーパーなどの裏で担当者が選別します。エアコンが効いている快適な部屋で分別しているのでなく、冬の寒い日にはかじかんだ手で作業し、夏の暑い日には汗が額から滴り落ちるでしょう。回収されたボトルを運搬するトラックの運転手も楽ではありません。交通は渋滞していますし、リサイクル品の運搬費は高くもらえません。」
それにリサイクル工場も大変だよ、という文があるのですが長くなるので省略します。

補足日時:2006/05/13 03:38
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賛成?と言うよりほとんどの人が


当たり前のことに気づいていないのが問題でしょう。
リサイクルのための新たなエネルギーを使ったり
生ゴミなどを処理するために運び、さらに燃料を使い燃やす。
非常に無駄があります。

要は
自分の目の付くところにゴミ(再生可能なもの)があるのが不快なので
少しでも良い理由をつけて誰かに持っていってもらいたいのです。
処理が簡単ではない物質を利用するごとにリサイクル(捨てる)と言う文化が良くない
と言いたい本なのではないでしょうか。

只、処理方法も少しづつ進化して良い方向には向かっているようです。
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この回答へのお礼

お礼が遅れてごめんなさい。

>要は
自分の目の付くところにゴミ(再生可能なもの)があるのが不快なので
少しでも良い理由をつけて誰かに持っていってもらいたいのです。
処理が簡単ではない物質を利用するごとにリサイクル(捨てる)と言う文化が良くないと言いたい本なのではないでしょうか。

なるほど。リサイクル=環境にやさしいと安易に考えてしまっていることが問題ですね。

お礼日時:2006/05/21 04:34

リサイクルさせるために消費されるエネルギーと、


リサイクルさせる事でセーブできるエネルギーの比較ということでしょうね、
アルミニウムのように精練に大量の電気が必要な物以外はリサイクルはそぐわないと思います、
プラスチック系廃棄物はリサイクルよりも安全に焼却できる燃焼炉で燃やし、
火力発電のエネルギー源にした方が良いはずです、

焼却で発生するダイオキシンなどは、
水分を含む生ゴミなどで焼却温度が低くなるというのが問題と聞きました、
リサイクルより焼却に適さないゴミの分別を徹底化し、
燃やす事のできるゴミの燃料化を図る方が効率的だと思いますね。
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この回答へのお礼

ゴミの分別は大事ですね。処理がしやすくなりますし、わざわざお金を掛けて業者に分別をやらせるのはもったいないことです。
公害の起きた水俣では、瓶を26種類に分別するなど熱心に環境問題に取り組んでます。めんどくさいですけど、これを見習わなければいけないですよね。

お礼日時:2006/05/12 00:29

こんにちは。


本を読んだわけではありませんが、例を見る限りでは一概には賛成できないですね。というのも、これらは一面的な評価しかされていないからです。

例えば、
>ペットボトルは石油から~
リサイクルしなかった場合、ペットボトルは焼却されます。その場合の二酸化炭素の発生やダイオキシンなどの発生の可能性は考慮されていましたか?これを金額に換算するのは非常に困難ですが・・・。

>廃棄処分場の場所も~
これについても焼却処理された場合に起こることが予想される二酸化炭素やダイオキシン等の可能性が考慮されていましたか?

リサイクルの影響を多面的に評価するのは現時点で非常に困難です。というのも、そういう定量的な指標が開発されていないからです。一つの行動が環境に与える影響を多面的に評価する指標が早く開発されて欲しいですが。

ちょっと本を探して読んでみたいと思います。
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この回答へのお礼

>一つの行動が環境に与える影響を多面的に評価する指標が早く開発されて欲しいですが。


本当にそうですね。判断基準をお金にしているということが少し気になりました。
景気、それぞれの国によって変動するお金をそれにするのどうなんでしょうね?

本によると、
「価格というのは物質の使用量とエネルギーの量によって決まりますので、(最近よく使われるLCAという標準基準よりも)価格の方がより環境の指標になります。」
とありました。う~ん…なにか足りない気がするんですよね。

>その場合の二酸化炭素の発生やダイオキシンなどの発生の可能性は考慮されていましたか?

もちろん考慮されています。
収集や再生に使うのは石油を消費して(電気でも日本は火力発電が主流だから結局石油を消費するのと同じ)動く機械・トラックで、それを動かすのに大量の二酸化炭素が発生する。
ということだとおもいます。

そして、ここでどんなに丁寧に説明したつもりでも、真には内容を伝えることは出来ませんので、#2さんのように自分で探して読んでいただけるとありがたいです。

お礼日時:2006/05/12 00:18

読みました。

おもしろかったです。私自身、環境問題を扱う仕事をしています。この本の著者は本当の意味の環境保護活動をしたいので、決して環境保護活動など無駄だと言っている訳ではありません。偽善的な環境保護活動は要らないと言っているのでしょう。知り合いにも読むように勧めました。
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この回答へのお礼

おぉ読まれましたか!個人的には青春出版社やPLAYBOOKSという名前は聞いたことがなかったので、読んだことがある人はほとんどいないと思っていたのです。

おっしゃるように著者が真摯に環境について考えていることはよく伝わるのですが、「本当に?」と信じられないことが何点かあるんですよね。
回答者様はそんな疑問は持たれませんでしたか?

お礼日時:2006/05/11 23:53

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