14歳の自分に衝撃の事実を告げてください

文献等で、溶解バッファー中にフッ化ナトリウムを入れているものを見かけますが、どうやらプロテアーゼインヒビターとして添加しているらしいのです。
しかし、フッ化ナトリウムが阻害するプロテアーゼが何なのか、それがよく分かりません。何かご存じの方がいらっしゃいましたら、ご教授下さい。

あと、次いでの質問になってしまい、大変恐縮ですが、同じく溶解バッファーに硫酸亜鉛(ZnSO4)を点過市ているものもあるのですが、こちらは何のために添加しているのでしょうか?
基本的に、添加していないバッファー組成の方が頻用されているような気がしなでもなく。

基本的な事項で申し訳ありませんが、よろしくお願い致します。

A 回答 (3件)

亜鉛は、タンパク質(すべてでありませんが)の構造を維持するのに必要な因子です。

また酵素の補因子として働く場合もあります。 ZnメタロプロテアーゼやCu、Znスーパーオキシドジスムターゼなどがそうでしょうか。実験によっては直接Znが興味あるたんぱく質に関与しているかは不明でも加えることによって活性や抽出が改善されたため使っている可能せいもあります。あなたの興味あるたんぱく質や抽出条件などのバックグランドをもう一度探って見てはどうでしょうか?
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この回答へのお礼

タンパク質構造の維持に、亜鉛が必要なのですね。
私の興味のあるタンパク質は、1回膜貫通タンパク質ですので、もしかしたら、その構造維持に必要である可能性はあると思います。
私たちのラボでは、経験上、終濃度100μMで溶解バッファーに加えているのですが、これにより結果が改善されたことがあったのかもしれません。
アドバイスありがとうございました。

お礼日時:2006/05/16 15:32

フッ化ナトリウムはNo.1さんのおっしゃる通り、フォスファターゼの阻害剤です。



亜鉛は、タンパク質の構造の安定化のために加えているのだと思います。(Znフィンガードメインを持っているタンパク質は亜鉛を加えたほうが安定です。)
しかし、亜鉛は沈殿しやすいので、添加しない場合が多いのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

フッ化ナトリウムは全てのホスファターゼを阻害するのでしょうか?あるいは、チロシンホスファターゼのみとか、ある種の特異性があるものなんでしょうか?

亜鉛の作用がタンパク質構造の安定化にある訳ですが、これは2価の陽イオンにこのような性質があるということとは、また別ですよね。
今のところ、亜鉛を加えていて、沈澱が生じたことがないので、気にしていませんでしたが、確かに添加しない場合の方が多いような気がします。

ご回答頂き、ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/15 17:14

フッ化ナトリウムはフォスファターゼの阻害剤として添加されます。



硫酸亜鉛に関しては解りませんが、硫安ほどではありませんが、タンパクの沈殿、混濁に使われる(ZTT試験)ようですので、タンパク質を不溶化もしくは立体構造を変化させてプロテクトするのではないでしょうか?全く自信ありませんが。
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この回答へのお礼

フッ化ナトリウムはホスファターゼの阻害剤だったのですね。ということは、ホスファターゼの活性を測定したい場合は、バッファーに添加せずに用いなければならないということですね。
硫酸亜鉛には、タンパク質の立体構造を変化させる作用があるんですか。これは知らなかったです。
教えて頂き、ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/15 17:07

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