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初歩的な質問で申し訳ありませんが、今まで見たどの本にも載っていませんでしたので質問します。
DNAは2本の鎖からできていますが、どちらが本物の遺伝暗号を持っている方なのでしょうか。?
また、研究者の方はどうやってそれを見分けるのでしょうか?
あるいは、プロモーターなどは遺伝暗号を翻訳するとき、どうやってその場所を探しですのでしょうか。?
よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

※最初の質問:遺伝暗号(情報)について


 DNAは2本の鎖があるので、どちらの鎖についてる塩基配列が遺伝情報に相当するのかということですね。どちらかが鋳型でどちらかが本体とお考えのようですね。
 以下、解説です。長くなりますが、一段落ごとに理解して、全体を統合して考えてください。
 遺伝情報はヌクレオチド鎖の5'から3'の方向に読まれます。
 また、遺伝情報は、No.1の方が解説した4つの塩基のうち、3種の組み合わせ(コドン)で1つの蛋白質を指定する暗号になっています。メッセンジャーRNA(m-RNA)が、必用な遺伝情報を読みとり、リボゾームで生命活動に必用な蛋白質を合成します。
 m-RNAが遺伝情報を読みとるとき、必ずDNAの「ATG」という配列のコドンから翻訳が開始されます(「ATG」コドン配列は、最終的に「メニオニン」というアミノ酸に翻訳されます。)。また、DNAの「TAA」、「TAG」、「TGA」コドンまで読まれ、読みとりを終了します。
 上記のルールでDNAの遺伝情報を読みとったm-RNAは、リボゾームでトランスファーRNA(t-RNA)の、合致するコドンと結合することで、t-RNAによって運ばれたアミノ酸が順番に結合し、必用な蛋白質を合成します。
 生命活動に必用な全ての蛋白質は、全二十種類のアミノ酸から生成されます。
 さて、おわかりでしょうか。5'末端から読んでいって、ATGコドンが配列されている部分から、TAA、TAG、またはTGAコドンまで配列されている部分が遺伝情報です。よって、どちらの鎖についていようが、その配列部分を持っている鎖の塩基配列が遺伝子となります。納得いただけますでしょうか。
※次の質問:研究者はどうやって見分けるか
 DNA切断酵素には、特異的な配列部分で切断できるものがいくつも見つかっています。それを用いて、長い長いDNAを適当に切断し、短いDNA配列の断片にします。それらを人工的に増殖させ(PCR法が多い)、装置を使って分離する方法(私の頃は電気泳動法であったが、今の流行は不明)で分離し、取り出します。調べたい断片をまた人工的に増殖し、それをまたDNA解析装置にかけ、自動的に配列を解析します。配列が解れば、上記のルールの部分をピックアップします。
最後の質問:場所を探すのか
 ホルモンやその他の物質によって刺激された細胞は、必用な蛋白質を合成するため、核内にm-RNAの元となる物質を満ちあふれさせています。DNAにめくらめっぽうに接触したとしても、必用な遺伝子の部分に逢う確率は高いといえますし、酵素その他の働き、塩基の誘引力などで次々と誘引され、必用な部分を次々と読み出せます。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
2本鎖の両方に遺伝暗号があるとは思いませんでした。てっきり片方が、本物で片方が鋳型と思っていました。
また、酵素などがめくらめっぽうに接触しているとも思いもよりませんでした。
何か、特別なセンサーのようなものがあり、特定の結合部位を探すのかと思っていました。
人間をm-RNAの大きさに例えてみると、DNAは日本中を網羅している鉄道の線路に匹敵するくらいの規模があると思います。こんな途方もない中から特定の場所に結合するメカニズムが偶然に頼っていると言うことなのでしょうか?不思議ですね。

お礼日時:2002/02/23 20:35

>>DNAは2本の鎖からできていますが、どちらが本物の遺伝暗号を持っている方なのでしょうか?


遺伝暗号を持っているのはらせん部分ではなく、2本のらせんをつなぐ、はしご段の部分です。
2本の鎖からそれぞれアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種の塩基が突き出しており、A-T、G-Cという組み合わせで結合しています。
この塩基配列が遺伝暗号の本体です。

鎖は五炭糖とリン酸の単調なくり返しです。
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この回答へのお礼

ありがとうございました。

お礼日時:2002/02/23 20:23

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