人生最悪の忘れ物

素朴な疑問ですが、一般的なレスポールモデルやセミアコのピックアップは弦に対して直角に取り付けられているのにストラトのピックアップ(主にリア側)はなぜ少し斜めになっているのでしょうか?リア側がハムバッキングタイプの場合、垂直についているものもありますがジェームスタイラーStudio Eliteみたいにやはりすこし斜めになっているものもあります。フロント、ミドル、リア全て斜めのものもあります。また、モズライトのフロントピックアップみたいに逆の角度で斜めになっているものもあります。1弦~6弦の音質補正?単なるデザイン上の遊び心?知っておられる方もしくはギタークラフトマンの方よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

再び失礼します。



ピックアップをスラントに配置することについては、先にも書いたようにそのポジションのピックアップについて、各弦ごとにピックアップが拾う音質を微妙に変化させることを狙った設計から来るものです。 リアが特別そうした影響を強く受けるということではなく、ストラトやテレではリアピックアップに限ってそうした効果を得るための設計がなされていると受け止めるのが妥当かと思います。
実際に同じFenderのモデルでも、ムスタングやジャグスタング、サイクロンなどではフロントPUにスラントマウントが採用されていますが、これはフロントPUでも同じように各弦ごとにピックアップが拾う音質を調整する狙いがあってのことです。 逆にジャガーではシングルコイルPUをリアにも配置していますが、こちらはよりブリッジに近接した位置でもスラントマウントにはなっていません。 ジャガーの設計では、そうした効果を求めていなかったと捉えることはできます。
また、箱物のギターのリアピックアップのマウントにスラントが採用されていないことについては、やはりそれもギターの設計としてスラントマウントで得られる効果を必要としていないために、そうしたデザインになっていると見るのが良いかと思います。 ブリッジからの距離が近い・遠いはあまり関係ないでしょう(実際、ES-335などのブリッジサドルからリアPUまでの距離は、ストラトのそれと大差ありません)。
モデルによって狙う音質があり、それに合わせたデザインが施されていて、その一環としてピックアップのスラントマウントが採用されることがあると見るのが妥当と思います。

また、斜めにするのは、ボールピースのセンターを弦の直下から外すということは焦点ではないでしょう。 あくまでも狙いとしては、ボールピースが弦の張られている方向に対してどの位置に来るかを重視した配置とみるのが妥当です。 ボールピースには直径がありますし、多少斜めにしたところで、ボールピースの上から弦が落ちるほどの移動はないはずです。 むしろ、弦がボールピース上の位置から外れてしまうと、ピックアップの感度が落ちるという害が出ますので、それを狙っていると考えるのは難しいでしょう。 スラントにマウントするとしても、できるだけ弦の直下にボールピースが来るように設計されているはずです。
なお、一つの弦に対してボールピースが二つになるハムバッカーの通常サイズのものでも、スラントマウントが採用されることはあります。 その場合、ボールピースと弦の位置関係などは豪快に無視して通常設計のものを斜めに積むモデル(ジャグスタングなど)もあれば、スラント配置を前提にボビンの位置をずらして両方のボールピースの上を弦が通るように設計されている専用のピックアップを積むモデル(Gibson ナイトホークなど)もあります。 感度の面から言えば、専用設計のものの方が当然有利です。
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この回答へのお礼

大変詳しく説明していただきありがとうございます。なるほどピックアップの角度一つでもサウンドメイキングの微妙なところにこだわっているんですね。何となく疑問に思っていた事がスッキリ解決してうれしいです。

お礼日時:2006/08/28 23:39

一言で言えば、コンセプトの違いです。


ストラトはいわゆるギンギンの音を得意とします。
ギターの音質はボディーの形状が大きく左右しますが、ストラトの場合、レスポールやセミアコのような響きのある音というより、輪郭のはっきりした音を前面に出していますよね。
その特徴を活かせるように、リア・ピックアップをブリッジ側に配置して、高音部の豊かな倍音成分をより拾いやすくしているわけです。

ギターじゃないですが、プレシジョンベースも1,2弦のピックアップをブリッジ側に配置していますね。
こうすることで、よりメリハリのある音を出せるようにしています。
ヤマハのBBというベースは、当初プレシジョンベースとは逆に、3,4弦のピックアップをブリッジ側に配置することで、低音部の音の輪郭をはっきりさせて、音のバランスを良くしていました。

色んなコンセプトの楽器があるということです。
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この回答へのお礼

そういえばベースもピックアップが斜めになっていたり1、2弦と3、4弦とのピックアップがわざとずれているものもありますね。わずか5mm~1cm程度のずれが音に影響している訳ですね。勉強になりました。ありがとうございました。

お礼日時:2006/08/28 23:43

ピックアップを斜めに置くのは、簡単に言えば各弦ごとの音質を調整する狙いがあるためです。



ピックアップセレクターをいじってみると把握できると思いますが、フロントピックアップとリアピックアップとでは、フロントはより中域が強いファットな音に、リアは高域が強く輪郭のはっきりした硬い音になる傾向があります。 この違いは主に、ピックアップが弦振動を拾っている位置の違いによるものです。 ピックアップが拾える範囲の弦の運動や振幅の違いにより、音質や音量が変化します。
ピックアップを斜めに取り付ける場合、そのピックアップが弦の振動を拾う位置が、1弦と6弦とで変わります。 そのため、弦毎に若干音質の特性が変わります。 ストラトのリアの場合は、低音弦側はなるべく低域が強調されるように、高音弦側は高域の張りがより強調されるように、音質を調整する狙いがあってスラントな配置になっています。 その他のギターについても、そうした音質的な変化を狙っての配置になるでしょう。

参考まで。
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この回答へのお礼

詳しい説明ありがとうございます。ブリッジに近い方が1弦側と6弦側との差が出やすいということでしょうか。ということは斜めにするのはピックアップのコイルの中心をその弦から意図的にずらすというわけですかね?(シングルピックアップのフロント側とリア側の幅は同じでしたっけ?)
335やフルアコなどのピックアップはそもそもあまりブリッジ側には寄ってないですから調整する(斜めにする)必要が無いのですね?なんせエレキギターは究極のアナログですからね(笑)。奥が深いな~。

お礼日時:2006/08/24 13:31

確か音質の特性を変えるためだったと思います。


そのままストレートにセットすると低域と高域のバランスが悪くなります。
低域がショボくなる←こんな表現はおかしいかもしれませんが(笑)
6弦側がフロント側に寄っているのは低域の振動を良く拾うためで
1弦側と同じ位置にあると固い音が強調されてしまうからです。
専門的な説明は出来ませんが簡単に言うとこういうことだと思います。
テレキャスもそうなってますよね。
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この回答へのお礼

なるほど、やっぱり音に関係しているのですね。ありがとうございます。

お礼日時:2006/08/24 13:21

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