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現在中学生の姪が2~3歳の頃、実家で魚を焼いていると「さかなのにほひ」と言ったことがあります。誰も旧仮名遣いの発音を教えたわけでもないのに「にほひ」と見事に旧仮名遣いで発音しているわけです。子どもには先祖の「遺伝子」が保存されていて、そのような発音をするが、成長するにつれて、消えるのだろうかと、今になって思うのです。

h音が消えやすいことは、他の言語にも見られる傾向ですが、子ども時代の彼女の発音は、先祖の発音を残していると言えるのでしょうか。すなわち、子どもには、h音を含む発音の方が発音しやすいのかなあ、と思った次第です。

A 回答 (3件)

遺伝子については分かりませんが、昔の人の発音については、一説によるとその通りです。

厳密に言うと、限りなく「にほひ」に近い発音で「におい」と言っていたようです。それこそ、仮名では、うまく表せませんが。例えば、「うれしふございます」という言い方が「うれしゅうございます」と書かれるようになったのなどを見ると、ちょっと分かりやすいですよね。

大学時代にそんな講義を受けました。そもそも、誰もが文字を書けたわけではなかった時代には、もっとファジーな発音をしていて、それに無理やり仮名を当てはめた、といったほうが近いみたいです。今も録音が残っている玉音放送や長唄などの邦楽を聴くと、なるほどなと思います。

また、「字余り」とされている和歌なども、実は、発音のアレンジでうまく音節に収まっていて全然字余りじゃなかったとも、その講義では言っていました。「歌」ですからね。ラップなども、詰め込むなり、微妙に発音を変えるなりして、きれいにリズムに収めますよね。あんな感じかな。

ちなみに、欧米人訛りの日本語って関西弁に似ていると思いませんか? 私はいつもそう感じるのですが、昔の都は合理的に話していたのかなあ、なんて思います。
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この回答へのお礼

なるほど。「文字通り」ではないが、違った発音だったということですね。御教示ありがとうございます。ところで、私は関西人ですが、欧米人訛りの日本語が関西弁に似ているとは思ったことなかったのですが…

お礼日時:2006/08/27 06:17

>昔の日本人は、旧仮名遣いのような発音をしていたのでしょうか?



この質問には、簡単に「そうですよ」とお答えします^^

ただし、「にほひ」について、少し補足しておきます。
もともと日本語には"h"の音はなくて、江戸時代になるかならないかくらいに"h"の音を使い出したようです。
平安時代末期までは「にほひ」と書いて「ニフォフィ」のように発音されていたはずです。
そして、平安末期から鎌倉時代にかけて「にほひ」と書いて「ニヲイ」と発音することが定着した。

ですから、「にほひ」と書いて「ニホヒ」と発音していた時期は、日本語の歴史にはないと思います^^

↓の説明がわかりやすいかと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E8%A1%8C% …
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この回答へのお礼

p→f→hと音変化したということは、聞いたことがあります。『日葡辞書』には日本のことをNIFONと書いていますね。子どもの発音には古代語が残っているという「仮説」を立ててみたのですが、根拠はなさそうですね。

お礼日時:2006/08/27 06:28

もしかして姪御さんのお父さんか誰かが、戯れに古語風な発音で喋っていたことがありませんでしたか。


私の父は昔から「せうゆ」だとか「さやうなら」などと発音しています。もちろん、わざとです。
私は子どものころからそれを聞いていたので、おかげで古語の感覚が多少ついています。
姪御さんももしかすると、誰か、あるいはテレビか何かの真似をしていたのかもしれません。

ちなみに遺伝子は、完全にと言っていいほど何の関係もないと、私は考えます。
ことばだけではありませんが、そういったものは経験によって掴み取るものですからねえ。
だってほら、もし遺伝子にそんな情報があるんなら、ことばは変わらないはずでしょう。
それに何より、古典の授業で苦労することもないはずでして・・・
いやあ、切実です。
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この回答へのお礼

「遺伝子」というのは比喩です。誤解を与えたようで申し訳ありません。

お礼日時:2006/08/27 06:19

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