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 日本語を勉強中の中国人です。「 」が段落の最初にある場合は、一マスをあける必要がないと思っているのですが、何か間違えているようです。

http://www.asahi.com/paper/column.html
 「パリ……凱旋門賞だというのに、寝坊しちまった」。競馬評論家としても知られた寺山修司が、日本からメジロムサシが出走した1972年の凱旋門賞のことを、「ヨーロッパ競馬日記」に書いている。「メジロムサシは人気もなかったが気合もなかった」(『競馬無宿』新書館)。この日、メジロムサシは18着だった。

 上は2006年10月21日(土曜日)の『朝日新聞』のコラム『天声人語』の第一段落からの引用です。お聞きしたいのですが、この段落の文頭、なぜ一マスをあけているのでしょうか。「 」を段落の文頭に置く場合は、一マスをあける必要がないのではないでしょうか。「 」のルールがわからなくなりました。ご存知の方、是非教えてください。

 また、質問文に不自然なところがありましたら、ご指摘いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (2件)

段落の中間でたまたま行の第一字目が‘ 「 ’であるときと区別するためです。


 「□□□□□□□□□□」□□□□□。
「□□□□□□□」□□□□□。
は一つの段落です。
 「□□□□□□□□□□」□□□□□。
 「□□□□□□□」□□□□□。
は二つの段落です。

従来、活版印刷時代からいくつかの方式がありました。
1) 改行しても段落冒頭の字下げは一切行わない。
段落最終行の「。」が行末にあって紛らわしいときには欄外にはみ出して‘ ┛ ’のような記号をつける。
2) 段落冒頭では全角の‘ 「 ’を使い、(見た目半角下リ)、段落中間の行頭では半角の‘ 「 ’を使う (天ツキ)
3) 常に全角の‘ 「 ’を使い、段落冒頭ではさらに一字分あける (見た目1.5倍下リ)。
段落中間では見た目半角下リ。
4) 2の変形で、段落冒頭の見た目の字下がりを全角で統一する。つまり‘ 「 ’は半角として考え、その前のアキを1字分とする。

2、3は、活版の事情で、なるべく全角文字として処理し半角を混在させたくなかったのです。
とくに3では‘ ……。 「…… ’のアキを詰めて‘ ……。「…… ’とすることもしません。
“ジャスティフィケーション”をしなくても行末がでこぼこにならないようにという要請によるものです。
4は、コンピューターが発達し、人間が手作業で活字と活字の間をあける処理をしなくてもジャスティフィケーションが簡単に実現できるようになったので、
段落冒頭が通常の文字の場合も‘ 「 ’や‘ ( ’の場合も見た目の字下がりが同じ方がいいとする行き方です。

* 原稿を印刷所に渡すとき、字詰めが必ずしも最終的なものと同じとは限らない上、‘ 「 ’全角/半角の使い分けも不明確になりますので、出版社として2の方式を採る場合でも、執筆者は3の方式で書くほうが紛れがありません。
これは最終的に印刷して実現される体裁とは別の話です。
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この回答へのお礼

 毎度お世話になります。
 お礼が遅くなりまして申し訳ありません。いろいろなルールを紹介していただき誠にありがとうございます。大変参考になりました。助かりました!
 心より厚くお礼申し上げます。

お礼日時:2006/10/29 18:16

 横書きとくにインターネット上の文章では段落の頭を下げないことが多いように、表記はゆれています。

ただし、どんなスタイルであれ、段落がはっきりわかる書き方である必要があります。段落の頭を下げないとすれば、段落のかわり目で一行あけたりするわけです。

 手元の本を何冊かみたところ、たしかに、段落の頭の 「 」 が半角しか下がっていなくて、 「 」 が段落の頭なのかどうかわかりにくい小説がありました。わかりにくかったのは、会話の 「 」 も段落の頭の 「 」 と同じように行をかえて書かれていたからです。

 段落の頭で1マスあけるのであれば、 「 」 ではじまる段落の頭の場合だけは1マスあけなくてよい、とする理由などありません。ただし、朝日新聞コラムの場合には、段落のかわり目で行もあけているので、どちらでもよいとはいえます。 

参考URL:http://www.nets.ne.jp/~keio/genkoyoshi.htm
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この回答へのお礼

 お礼が遅くなりまして申し訳ありません。ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。参考になりました。
 本当にありがとうございました。

お礼日時:2006/10/29 18:49

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