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 小学三年生になる息子の教育について悩んでいます。
 一人息子なのですが、赤ちゃんの頃から行動が活発すぎるので発達の専門家に見てもらったところ、注意欠陥多動性障害ということでした。
その障害自体は成長するにつれ軽減してきており、今では特殊学級に在籍してはいるものの、通常クラスへの転籍も視野に入ってきています。悩みというのは、その障害とは直接関係ないのかもしれませんが、子供が(特に)母親の言う事を聞かないということです。赤ちゃんの頃からですが、幼児の頃は特に運動の衝動が激しかったのでそのせいもあったかもしれません。しかし大分落ち着いてきた今になってもかなり言う事を聞かないほうだと思います。ただ、人をよく見ていて、怖い人(たとえば父親)のいう事はすぐ聞きます。私(母親)にはとても愛着は示してくれるのですが、正直なめられちゃっているのか、私がかなり怒っているつもりでも、あまり堪えないようです。
 このような子供に対し、どういう態度をとって接するべきか悩んでいます。なにか良いアドバイスを頂ければうれしいです。 

A 回答 (6件)

はじめまして。


養護学校の教員をしています。

読んでいて、ADHDのお子さんに、よくある状態だと感じました。

一般に、ADHDのお子さんは情報の受け皿が、とても小さいのです。一度にひとつしか入らないから怒られているときにも、「なぜ怒られているのか」は入らず、「怒られている」ことだけが入っている場合があります。なので言うことを聞かないと怒っても、障害のないお子さんと比べ、あまり良い効果はありません。かえって、いつも注目されていないのに注目してくれていると、内心では喜んでいることさえあります。逆に、父親さんのように恐怖を伴うほどの怒りを常に与えてしまうと、自分の意に沿わないことでも、何もかも言われたとおりに行動します。

上記のどちらも、本人が自分から気をつけられるような手がかりを与える関わり方には なっていない点に、ご注意下さい(どちらも「怒られた」ことだけが残り、「なぜ」の部分は抜け落ちているからです)。自主性を育てる関わりとは、少しずつ自分がどう振舞ったらよいか、気づき、判断できるようにしていくことです。

受け皿の小さいADHDのお子さんに、くどくど話したり、自分で考えろ、と突き放すことは、得策ではありません。逆に、こういう場面ではこうするのが好ましい、という肯定的な情報をストレートに伝えることが、非常に効果的です。
小さい受け皿を「~すべきでない」「~してはならない」という否定情報で埋め尽くすのは、「~すべきである」という有効な情報が入らない状況を、親御さんが自ら設定していることになります。


それで一般に、次のような関わり方が望ましいとされているようです。

まず、子供の行動を3つに分類します。
望ましい行動、好ましくない行動、絶対にさせたくない行動の3つです。

はじめは好ましくない行動と絶対に~行動の区別がしにくいかと思いますが、絶対に~行動とは、「本人や周囲にとって危険が伴うような行動」のことです。それ以外は、好ましくない行動とします。

そして、3つの行動に次のように対応します。
望ましい行動は、ほめます。
好ましくない行動は、一瞬にらむ/無視します。
絶対にさせたくない行動は、する前に止めます(+にらむ)。

以上の原則に則って対応します。
そして注意点ですが、基本は「ほめる」ことです。
応用として「小さなことでもほめる」ことです。
極意は「『ダメなことはダメ』を伝えつつも良いことは即座にほめる」ことです。
…何が言いたいか、ご理解頂ければ幸いです。

こんな下手くそな文章を読んだだけでは、どうしたらよいか理解しづらいものです。具体例がたくさん必要だと思います。ADHD親の会などに行くと、具体的な事例や対応例を聞くことができるでしょう。ペアレント・トレーニングなども行っている場合があり、実践的に教えていただけます。質問者の方に必要なのは、これだと思います。下記のサイトをご覧下さい。
http://homepage3.nifty.com/asakuratown/pt/top.htm


もう一つ、ある程度、望ましい関わり方ができるようになってからの話ですが。
「これを守ろう」とか「これが守れたら○○」とかいった、目標を立てて守るようにさせることで、より好ましい行動を引き出すことができます。

注意点として、
・「事前に、具体的に」約束を交わす(条件を後から追加しない、ちゃんと勉強する→15分間イスに座って勉強する、ということです)。
・できたら、必ず「ほめる」(できたことを適切にほめます。もうちょっと~すればよかったのに、なんて付けるのは、ほめたことになりません)
・報酬つきの約束であれば、達成時に必ず報酬を与える(なので報酬の種類や量は、惜しげもなく与えられるようなものにするなど、工夫しなければいけません)

基本は「好ましい行動を具体的に提示する」こと、「事前に交わし、絶対に守る」ことです。
極意は、「守らせることで、ほめられる→次回も守ろうとする→言われなくても守る→習慣化する、流れを作る」ことです。


蛇足ですが、2つほど。

ADHDのお子さんにとって、普段こちらを見てくれない母親が、こちらを見てくれるだけでも嬉しいことになる場合があります。例えそれが、悪いことをして怒られていたとしても、です。この場合、怒ってそばにいることは、本人にとってプラスの効果を与えているので、逆に好ましくない行動を増やす効果を与えます(悪いことをする→母親は僕のそばに来て僕を見てくれる→嬉しい→見てほしいときは悪いことをする)。ADHDのお子さんの療育が失敗している多くの場合、この悪循環にはまっているのではないかと、私は思っています。この連鎖を断ち切るのが、前述した3つの分類に基づいた行動なのです(ほめる習慣が確立していないと、「にらむ」が「ほめる」効果になってしまうことがあります。注目されているのですから。まずは、「ほめる」「無視する」を中心に行うと良いでしょう。割合として「ほめる」が8、「無視」が2です。それができるくらい、小さいことからほめていきます)。


ある程度、習慣化したり、年齢が上がってくれば「ほめる」→「認める」という形になってくるでしょう。できることを過剰にほめてもいけないし、年齢によってもほめ方は変わってくるはずですから。拍手喝さいばかりがほめ方ではありません。ニッコリうなずいてあげるだけでも、本人が「ほめられた」と感じれば、それは ほめたことになるのです。


以上、参考になれば幸いです。
よいお子さんに育ちますように。
それでは。
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この回答へのお礼

とても論理的で的確なご回答ありがとうございました。
心の中で、ああでもないこうでもないと悩んでいたのが、霧が晴れたようにすっきりしました。ADHDの子は情報の受け皿が小さいんですね。知識としては知っていたんですが、結局そのことに配慮した対応を取っていませんでした。具体的な対応を記してくださって大変参考になりました。ほめて良き行動をとるように導いていければ、必然的に悪い行動は無くなっていきますよね。どうしても、叱って悪い行動を止めさすという方ばかりにエネルギーを使ってましたから。
提示して頂いたサイトも見てみます。
教えていただいた方法で実行に移してがんばってみます。ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/08 11:16

おそらくかまいすぎの部分があったと思いますが、基本は子供を信じることですよ。

あとは自信をぐらつかせないこと。
子供が、1から10まで黙っていても世話を焼いてくれる人をみくびるのは当然で、服従する子はいませんし、感謝する子もいません。しかも、syokizouさんは、人に頭を下げてお願いすることも多かったでしょうし、まわりに遠慮することもさぞ多かったでしょう。

障害のせいばかりでもないんです。昔なら、祖父母と母親の関係がありました。また、客がきたり外出して訪問したり、未知の人と母親の関係がありました。母親の用事に子供を連れて行くと、そこには人々と母親の関係がありました。
どんなやんちゃ坊主に手を焼いても、お母さんは、子供ばかりを見ていられなかったんですね。他人と対等だったり、頭を下げられたり、下げたり、頼まれたり、頼んだり、いろいろな顔のお母さんがいて、大人の世界の人だったわけです。

外の世界にお母さんをとられてしまう、これは子供の成長には必要な恐怖です。たとえばスーパーや商店で買い物するレベルの話です。積極的に人々とお話するお母さんと、貝のように内気なお母さんでは、母子関係が違います。

注視してくれないお母さんとの関係で、子供は寂しさ、怒り、悲しさ、誤解などを学びます。お母さんは眼を離しちゃいないんですけど、ほかの人の眼も届いているから心配していないわけです。
こういうことは子供にとっては負の感情だけれども、それが、人間の形成には必要なんですね。小学三年生ならもうほとんど終わっていることですが、syokizouさんのお子さんはどうでしょうか。お母さんを頼って、お母さんに飢えて、必死になったことがあったでしょうか。

でも、syokizouさんが病気で寝込んだとき、息子さんはいかがですか?こたえていないですか?優しく、おりこうさんになりませんか? 
また、ご夫婦にもめごとがあると、しょんぼりしませんか? お母さんが仕事でいないと、我慢して強がりませんか?
普通のお子さんに育っているはずですよ。それだけ手をかけ目をかけ専門家に相談して育てたんですから。

怒られるのに慣れっこになると、お母さんの感情をうかがうことをやめてしまいますから、怒りばかりを伝えないことですね。
そして、syokizouさん自身が、いろいろな感情を、ほかの人々と伝えたり受け止めたりして、豊かでいること。サークルや、仕事や、習い事、日常生活、なんでもいいから自分らしくあることです。
子供を信じられないと母親自身の心の解放は難しい。でも、いずれ中学生になったらもう何も変えられません。
がんばってください。
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この回答へのお礼

 回答ありがとうございます。
>怒られるのに慣れっこになると、お母さんの感情をうかがうことをやめてしまいますから、怒りばかりを伝えないことですね。
 そうですね。どうしても怒りの感情を伝えていることが多いので、慣れっこになっちゃってるんて゛しょうね。
私が病気で寝込んだり外出しても子供は割りと平気です。ただ、たまに子供の前で夫婦喧嘩すると、すごく心配してとりなそうとします。やっぱり不安になるんでしょう。
>いずれ中学生になったらもう何も変えられません。
 今のうちに良い関係を作っておかないといけないですね。

お礼日時:2006/11/08 10:42

何故お子さんが「親の言うことを聞かないか」の本当のところは判りませんが、ADHDの生徒でなかなか「話を聞けない」場合、以下のような手段を取ることがあります。



1,興奮状態の場合、「少し落ち着こう。あっちの部屋においで」と本人の了解を取ってから場所を変えて、落ち着くのを待ってから話をする。なかなか落ち着けないようならば、しばらく一人にする。動きたがらない場合は、周りの者に場を外させる。
2,興奮してない場合でも周りに本人の気が散る物があれば(例えば、TVやゲーム、ラジオの音など)本人から見えないようにして、ゆっくりと落ち着いた声で、話の内容を簡単に説明する。
3,話はくどくど言わない。紙やホワイトボードに箇条書きにして見せる。この時、3つ以上は示さない。(注意欠陥の障害に配慮する。たくさんの情報は混乱の元)もし、すぐ忘れてもそっと書いた物を見せるだけにする。

>人をよく見ていて、怖い人(たとえば父親)のいう事はすぐ聞きます。

これって、意外と(3)が原因だったりします。お父さんってあんまり説明がないですよね。「○○はいけない」とか、すっごく判りやすい言葉で叱っていませんか? それで叱られたら仕舞い。(出来れば、その後、ルール表のように簡単に書いた物を見せてもらったら、ばっちりなんですけどね)^^;
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
すっきりと整理された説明でとても解りやすかったです。
確かに叱るとき、私(母親)の方はくどくど言ってますね。父親はそのものずばりの言葉しか使ってないことが多いです。でも、それが良かったんですね。(分かってやっていたんではないと思いますが)
もう少し、叱り方を工夫してみます。

お礼日時:2006/11/08 10:28

うちにも女の子ですが、小学3年生がいます。


病気は関係なく、子どもは母親の言うこと聞きませんよ。
かなり怒鳴っても平気なようです。(^^;)
私が本気で怒った時だけ、反省するようですが。
他のおうちでも「父親の言うことは聞いても母親の言うこと聞かない」とこが多いですね。
でも、たまに「母親の言うことを聞く」家庭があります。
母子家庭に多くて、母親が父親の代わりをしているからかも知れません。(その代わり祖父、祖母の言うことは聞かない。)
悪い事をしたらしかって、良い事をしたらほめて、それでいいと思いますよ。
なんでも、はいはい、言うことを聞く「おりこうさん」の方が心配ですよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございました。
なんか「ホッ」とするご意見で、肩の荷が楽になった気がしました。
よそもある程度は似た問題をかかえてるってことですね。
あまり煮つまらないで、余裕を持って対処していこうと思いました。

お礼日時:2006/11/08 10:17

こういうことは専門家の方に相談した方がいいかもしれません。


素人にはそれがADHDから来ているのか、ただ子供の性格なのか、わからないですから……

小児科の先生に話をすれば、その小児科医の人が専門でなくても、大学病院などでそういう児童を専門としている先生を紹介してもらえるかもしれません。
実は自分も子供の時ADHDと診断され、小学校低学年の時(特殊学級ではなかったです)はクラスを飛び出すような問題児でしたが(笑)、地元の大学病院でカウンセリングを受けたりしたら随分とおとなしくなったそうです(親から聞いた話です。自分は「遊びに行っている」という感覚でした)。
他にはADHDの子供を持つ親の会なども探したらあるかもしれません。
同じ悩みを持っている親同士で話したりすれば、何か解決の糸口を見つけることも出来ると思います。
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この回答へのお礼

emuemuBOOKさんも子供の時にADHDと診断されたのですね。
うちの子も一年生ぐらいの時は教室から出奔しては連れ戻されていたようです。子供にとっては「遊びに行っている」という感覚なんですね。悪いことをしているつもりはないんでしょうね。
おっしゃるように、ネットなどで親の会などの情報も探してみます。
回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/08 10:07

あなたは、他の一般的な普通の子どもに育ってほしいと思っているのでしょうか? それともその子のよいところが伸びていってほしいのでしょうか? 


言うことをきかせようとすればするほど、かえって子どもはきかないように思えます。言い方を上から押しつけるようにではなく、優しくアドバイスするようにではどうでしょう。禁止的・否定的な言い回しでなく、肯定的・支援的な言い回しでです。怖そうな人だからきく、というのはあと暫くの間だけで、数年先には通用しなくなるでしょう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
そうですね。どうしても否定的な言い方が多くなってしまっているので、同じことを言うのでも肯定的な言い方をするように努力して変えていきたいと思います。

お礼日時:2006/11/08 09:46

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