重要なお知らせ

「教えて! goo」は2025年9月17日(水)をもちまして、サービスを終了いたします。詳細はこちら>

電子書籍の厳選無料作品が豊富!

このたび、中学の公民の模擬授業で紛争のことを扱うことになりました。
そこで、同時多発テロのことを取り上げようと思っているのですが、当時の新聞を読むと、アメリカが一方的な被害者なように書かれている気がして、どうしてもアメリカの肩を持つような授業になりかねません。それでは生徒に偏った価値観を押し付けてしまうことになります。

私は、きっとテロを起こしたアルカイダもそれなりの理由があってあのような大規模なテロを起こしたと思うのです。しかし、当時の新聞や本ではアルカイダ側の言い分がはっきりとはわかりません。
彼らはいったい何をしたくて同時多発テロを起こしたのでしょうか?
教えてください。

A 回答 (5件)

この問題を単純化する事は、極めて危険な事です。


イスラムに起因する問題。
キリスト教諸国とイスラム諸国の対立。
アラブ諸国の富の偏在の問題。
パレスチナ問題。
発展途上国の貧困の問題。
米ソの冷戦の問題。
イラン・イラク戦争問題。
湾岸戦争問題。
アメリカの自己勝手な国際常識の運営。
反グローバリズム。
他のアルカイダ支持組織の事情。
東チモール問題。
フィリピンのモロ族追討作戦。
民族意識の高まり。
東アジア・東南アジア諸国の経済発展に遅れをとった事に関して。

などなど色々な問題がからんでいます。
現在の世界常識として、情報を制した側が必ず勝者となります。
事実よりも、メディアの支配をした側が必ず勝者となるため、当時の国際報道を握っていたアメリカを始めとする西欧諸国の価値観が優先されてしまったのです。
そのため、アラブ系のアルジャジーラが現在積極的に拡大活動を行い、情報戦に遅れまいとしています。
    • good
    • 2

文藝春秋社の文春新書から出ている


「民族の世界地図」「イスラームの世界地図」をどうぞ。
特にイスラームの世界地図の本の中の、
ソ連のアフガン侵攻、タリバンの登場の項は重要。
文面も項目も簡潔で素人でもわかりやすいです。
他にもまだ色々ありますが、とりあえず
入門にはこの2冊がピッタリです。

イスラムの事は講談社現代新書の
「イスラームとは何か」も上記と同様に
素人でもわかりやすいです。
イスラムの世界も、少しだけでも背景を理解していると
説明の裏付けや仮説に具体性がでます。
写真家の野町さんの「メッカ」もぜひ!写真が凄いよ。

わからない事は大きな本屋に行けばたいていは
専門書的な単行本もあるので、それを読めばいいのに。
ネットもいいけど、本もやっぱいいですよ。
    • good
    • 0

ごく短い質問文で判断するのは危険かとは思いますが、miracatさんは中学の社会科の教師でらっしゃるのでしょうか。

もしそうなら、私は深い失望感を感じます。近年、学力低下が社会問題となっていますが、学力が低下しているのは子供だけではなく、教師もそうだということになるからです。社会科の教師がアラブとアメリカの問題をご存じないのはまるで分数の掛け算が出来ない数学教師みたいなものだからです。

アルカイダとアラブテロの問題を語るなら、少なくともイスラエル独立から紐解かねばなりません。アラブ諸国は常に反イスラエルでしたし、アメリカは陰に陽にイスラエルを支援してきました。アラブの立場からいえば、イスラエル独立以降の歴史は常にイスラエルに侵略されてきた歴史でもあったのです。そして、アラブの人々の抗議の声は決して欧米諸国には届かなかったという苦渋の歴史があります。
アラブ人からすれば、アメリカはいつもユダヤ人の味方をしていて、自分たちの声に耳を傾けてくれないという悲しみがあるのです。
また、イスラム教は比較的戒律が厳しい宗教でもあります。例えば、女性は人前で肌をさらしてはならないとかね。そんな彼らの文化からすれば、アメリカ文化は非常に退廃的で非道徳的に写ります。そんなアメリカ文化(例えばロックミュージックだったりコーラだったり)が自国の中に浸透してくるのも彼らからすれば「文化的侵略」に見える部分もあります。

本来であれば、軍事的に対抗するところではあるのですが、現在のアメリカ軍はあまりに強力な存在であり、正攻法ではアメリカに対して重大なダメージを与えることは出来ません。そこで、アメリカ市民を狙うことによって彼らに恐怖とダメージを与え自分たちの意見を通そうとしているのです。彼らの意見は多くあるので全てを挙げることは出来ませんが、主な主張は「イスラエルから手を引け」「サウジアラビア駐留米軍は撤退せよ」です。なぜサウジアラビアから撤退しろというかというと、サウジアラビアにはイスラム教の最も重要な聖地メッカがあるからです。最も神聖なものがある国に異教徒がふんぞり返っているのは彼らには耐え難いことなのです。

もうひとつ重要なことがmiracatさんの質問文の中にあります。それは「当時の新聞や本にアルカイダ側の言い分がわからない」ということです。つまり、アルカイダの言い分は全く反映されていないのです。報道されないのです。大規模なテロを起こせば自ずと世界の注目が自分たちに集まります。そういう意味では、同時多発テロは大成功したといってもいいでしょう。

でも、こんなの現代史の基礎知識があって普段からきちんとニュースを見ていればわかることなんだけどなあ。ついこないだも亡命イラク人のテロ以降の話をNHK特集でやったばかりなんだけどなあ。
    • good
    • 1

イスラム原理主義と積年の恨みの発露かな。



中東は冷戦時代に米ソがやらかした代理戦争の被害者。
被害者ながら加害者に尻尾を振った産油国は優遇され、
硬派を通したある種侍的な国々は代々にわたってテロ国家呼ばわり。
    • good
    • 1

アラビストではありませんが、アラブ圏に住んでいたこともあり、


アメリカ側というよりも中立でありたいという小市民の意見として・・
イスラム圏の人々も色々ですが、敬虔なムスリムはコーランにのっとって日々を過ごしています。彼らには貧しい状況の中、信じるもののために闘う者もあれば、高学歴、立派な家庭に育った者もあり、様々です。指導案を立てる前に、ご自身がイスラム教についての理解を深めると
彼らが求めているものが何か、何を世に知らしめたかったのか、そして
テロ以降のアメリカの言動が如何なるものか、お分かりになるかもしれません。私にもアラブの友人が沢山おります。アラブ圏の中でも賛否両論ありますが、私は人としてとても彼らを尊敬しています。
偏った個人の私評をあえて申しますのもおこがましいので、これからの未来を継ぐ中学生に是非、課題として宗教の問題を呈して欲しいなと
思います。
私も元中学の教師です。現場が嫌でやめましたが、魅力的な授業になることをお祈りしています。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!