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地殻に占める主要構成元素は今まで、
O Si Al Fe Ca Na K Mg
と覚えていましたが、センター試験過去問において、
河合・赤本ともに、
O Si Al Fe Ca Mg Na K
となっていました。去年構成元素が変化したのでしょうか?
そんなこと無いと思いますけど・・・
それともどちらか一方の出版社がミスプリし、
それをもう片方がミスったままパクったのでしょうか?
それとも私が何か勘違いしているのでしょか?
ご存知の方教えてください。

A 回答 (3件)

地殻の構成元素の比率を求めるのは,大変難しい作業です。


地殻を全部持ってきて分析するわけにはいきませんからね。
また,地域によってさまざまな岩石が分布していますので,ある一地域だけ見ていたのでは偏った数字になってしまいます。
そういったことを考慮して,昔からさまざまな推定がなされてきましたが,最近ではTaylorとMcLennanの一連の研究による数字がよく使われます。
こちらの表をご覧下さい。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_KS_C4.html
単位が,重量%,ppm,ppbと混在していますので注意してください。ppmは百万分の1,ppbは十億分の1です。いまは主要元素なので%のところだけみればよいでしょう。
また,酸素は省いてあります。

これを多い方から並べてみると,上部地殻では従来通り
(O) Si Al Fe Ca Na K Mg
となっていますが,地殻全体で見ると,
(O) Si Al Fe Ca Mg Na K
となります。

もともとこの数字はクラーク数と呼ばれ,1924年に「地下(海面下)10マイルまでの元素の存在比」ということで推定されたものでした。
というわけで,昔に比べると地下深部,特に海洋地殻の調査・研究が進んだために,順位が入れ替わったのではないでしょうか。

参考URL:http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_KS_C4.html
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
やはり海外のページが情報更新早いですね。
私も海外のページを探そうと英語版Wikipediaでcrustで
検索したのですが、そこで止まってしまいました。
よろしければ参考URLをどのように見つけたのか
教えていただけないでしょうか?今後の検索に役立てたいので。

お礼日時:2006/12/05 06:43

こんにちは,補足質問を拝見しました。



>やはり海外のページが情報更新早いですね。

いや,実は広島大学の地球資源論研究室の福岡正人教授が作られている,地学関係の情報のデータベースとリンク集にあったものです。
ちなみにトップはこちらです。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/index.html

>私も海外のページを探そうと英語版Wikipediaでcrustで
>検索したのですが、そこで止まってしまいました。

こちらですね。
http://en.wikipedia.org/wiki/Crust_%28geology%29

あまり詳しくは書かれていないようですね。

>よろしければ参考URLをどのように見つけたのか
>教えていただけないでしょうか?今後の検索に役立てたいので。

実は,ちょっとずるいかもしれませんが,彼らがこういう研究をしていること,また『理科年表』に元素の存在比の表が載っていることを知っていたので,研究者の名前を確認するために,最初に『理科年表』の2007年版を見ました。
(普通名詞よりも固有名詞の組み合わせの方が,一般的には検索のノイズが少なくなりますので。)
同書のp.624「元素の存在比」で,地殻存在度の数字の出どころがTaylor & McLennan, 1985であることを確認し,こんどはGoogleで「Taylor McLennan」を検索語として検索したら,3番目ぐらいにヒットしたのがこのサイトでした。

もしそういう予備知識がないとしたら,意外と難しいかも知れません。
たとえば,googleで(日本語に限定せず)crust compositionでやってみたところ,10番目にCrustal Abundancesというページ(コーネル大学のサイト)がヒットしました。
www.geo.cornell.edu/geology/classes/geochemdata/CrustalAbundances.html
ここには,前記のTaylor & McLennanのほかに,さらに新しいRudnick & Fountain, 1995によるデータも載っていますが,ベスト8の順序は同じです。
しかし,それ以外の情報のあるサイト,例えばデータが古かったり,地殻全体ではなく大陸地殻だけとか,ある地域だけとかに限定した研究だったり,といったものも多数ヒットしますので,一つ一つ関係のない情報を除外していく必要がありそうです。
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この回答へのお礼

>普通名詞よりも固有名詞の組み合わせの方が,一般的には検索のノイズが少なくなりますので。
”地殻組成”という言葉より、研究者名ということですよね。勉強になります。
理科年表経由の検索方法も参考になります。
crust単体じゃなくて、crust composition というワードでも検索できれば
よかったんですね。http://www.alc.co.jp/index.html ここでも地殻組成
として載っていました。もうちょっと頑張ればよかったです。
やはり、データの古さはいちいち確認しないといけいないですね。
Wikipediaは有名人の情報はすぐに更新されますが、科学系は普遍の
ものが多い(?)せいか更新頻度も少なめですね。
再度の回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/12/06 07:53

O Si Al Fe Ca Mg Na K


に変わったんだと思います。

私も最初は
O Si Al Fe Ca Na K Mg
で習いましたが、後から
O Si Al Fe Ca Mg Na K
に変わったからこっちで覚え直せと先生に言われました。
3年前くらいの話です。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
結構前の話だったんですね。wikipediaの日本語ページでも
O Si Al Fe Ca Na K Mg だったんでそのまま信用して
しまいました。

お礼日時:2006/12/05 06:38

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