「追剥が原へ蛍狩」について

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質問者：awayuki_ch
質問日時：2006/12/09 00:13
回答数：4件

　日本語を勉強中の中国人です。無風流の言葉についてお伺いして申し訳ありません。「追剥が原へ蛍狩」は自分から求めて危険なところに行くことの喩えだそうですが、「自分」を「追剥」にたとえるのでしょうか。なぜ原へ蛍狩に行くのは危険なことなのでしょうか。

　また、質問文に不自然な日本語がありましたら、ご指摘いただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。

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回答 (4件)

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No.4ベストアンサー

回答者： shigure136
回答日時：2006/12/09 15:27

awayuki_ch さん、こんにちは。

自分が追剥なのではありません。
自分が「追剥が原」という場所に出かけていくことをを表現しています。
ここに使われている「追剥が原」の「が」は、追剥を主語とするときの助詞の「が」ではないのです。
この「が」は、しばしばカタカナの「ヶ」が当てられる事が多いのですが、「～の」的な言葉遣いの「が」なのです。
この「追剥が原」は、「追剥の原っぱ」→「追剥が出るという原っぱ」という意味になるのです。

このような「が」を使った地名は全国に数多く存在しています。
⇒「戦場ヶ原」「安達が原」「ススキが原」「鎌ヶ谷」「美くしヶ原」「八ヶ岳」「酸ヶ湯」などなど数え上げればきりがありません。

追剥が出ることで知られている場所を、土地の人々が「追剥が原」と呼んでいたのかもしれません。
または、追剥が出そうなほど物騒で危険な場所であることを「追剥が原」と称したのかもしれません。

「蛍狩」という言葉も、実際に蛍狩りに行くということではなく、「蛍がいるという情報に釣られて出かけて行く」→「甘い話に釣られて」「美味しい話を信じて」などの比喩ではないでしょうか。

つまり、【甘い話に釣られて危険を顧みずに行動すること】【危険を承知で美味しい話に飛びつくこと】などの意味で使われるのではないかと推測します。

また、質問文の一行目、「無風流の言葉」と書かれていますが、この場には相応しい言葉の選択ではありません。

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この回答へのお礼

　shigureさん、こんばんは。ご回答ありがとうございます。「追剥が原」の「が」の詳しい説明は助かりました。こんな地名は日本には多いのですね。「ヶ」も「が」と読んで、いつも不思議に思いました。「の」のつもりでしたね。「追剥が原」のほかに、「ススキが原」も心がけます。機会がありましたら、ぜひ行ってみたいです。「追剥が原へ蛍狩」という言葉は貶す時に使うのですね。実際の蛍狩りはしたことがないのですが、面白そうなと最近思っています。正しい使い方を教えていただき大変参考になりました。「無風流の言葉」は今後気をつけます。勉強になりました。
　本当にありがとうございました。

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お礼日時：2006/12/10 00:38

No.3

回答者： hakobulu
回答日時：2006/12/09 13:53

＃１さん＃２さんのご回答と大差ありませんが・・・。

蛍はきれいな水辺により生息しません。
自然が豊かな水辺の草叢などは、蛍が現われる格好の場所になるはずです。
しかし、そのように自然が豊かであるということは、人家も殆んど無い寂しい場所でもあるわけで、
追剥などが仕事をするのにも絶好の場所ということが言えます。
そのような場所を、仮に「追剥が原（追剥の居る野原）」と名付けたわけです。
または、実際にそのような名前の野原があったのかもしれません。

「蛍がたくさん見られるから」というだけの理由で寂しい野原に気軽に出かけていくのは危険だ、という当時の戒めを表わした言い回しなのでしょう。

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この回答へのお礼

　hakobuluさん、いつもお世話になります。ご回答ありがとうございます。蛍の天国も追剥の楽園なのですね。小学校のキャンプで先生に教えていただいた「蛍」はとても美しいと思いました。残念ながら、もう十何年も見ていません。蛍狩りはしたことがないのですが、最近、こんな内容の文章によく触れ、「追剥が原」へ行きたくなる気分になりました。大変参考になりました。
　本当にありがとうございました。

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お礼日時：2006/12/10 00:13