日本語を勉強中の中国人です。ある作家のある文(sentenceの意味)を読んで、「こんなすばらしい表現もあるんだ! 」と驚いた同時に、「こんなすばらしい表現に巡り会えてとても嬉しいな」と喜んだという意味の文を日記に書きたいのですが、どうしても上手に書けません。私が書いた文はどう見ても冷たい翻訳機械が作ったような感じで、困っております。書き方を教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
1.その表現が目に止まり、驚いたとともに喜んだ。
2.その表現を目にして、驚いた同時に喜んだ感銘を受けた。
3.その表現が与えてくれる驚きと喜びを忘れられない。
4.そのようなすばらしい表現を前にして、私は驚いたかつ喜んだ。
また、質問文に不自然な日本語がありましたら、ご指摘いただければありがたく思います。よろしくお願いいたします。
No.8ベストアンサー
- 回答日時:
1、
{その表現が目に止まり、驚いたとともに喜んだ。}
a.「目に止まったので、驚いたとともに喜んだ」という構文になってしまうので不自然です。
「目に止まる→(驚く + 喜ぶ)」になってしまうため、
「喜びの度合」が半減された表現になっているわけです。
仮に、そのふたつが殆んど同時に発生したとしても、
『驚いた。そして喜んだ』というニュアンスで表現したほうが「喜びの感情」を軽視している印象を与えずに済みます。
b.(その表現自体の記述がある程度なされた後に、)
『その表現が目に止まった時、私はとても驚き、それはやがて喜びに変わっていった。』
『その表現が目に止まった時、私はとても驚いた。そして次第に得も言われぬ喜びがこみ上げてくるのを感じた。』
などという文を挿入することもできるでしょう。
2、
{その表現を目にして、驚いた同時に喜んだ感銘を受けた。}
a.「驚いた【と】同時に」ですね。
「受けた」で過去時制は示されますから、
『驚くと同時に』の方がさらに自然でしょう。
また、【喜んだ感銘を受けた】という表現はありません。
b.『その表現を目にして、驚くと同時に喜びが感動となってこみ上げてきた。』
『その表現を目にして、驚くと同時に喜びを伴なう深い感銘を受けた。』
など。
c.「同時に」「とともに」は似ているようで違います。
「目にして、驚くとともに喜ぶ」は、『【目にする】→(驚く+ 喜ぶ)』
というニュアンス。
「目にして、驚くと同時に喜ぶ」は、『【目にする→驚く】+ 【目にする→喜ぶ】』といういことで、
『【目にする】→驚く→喜ぶ』という経過も表現可能でしょう。
3、
{その表現が与えてくれる驚きと喜びを忘れられない。}
a.1~4の中ではこれが最も良いですね。
ただし、#5さんのおっしゃるように、
「その表現が与えてくれた驚きと喜びを忘れられない。」
と過去形にすべきでしょう。
さらに、前後の文脈によっても違ってくるでしょうが私であれば、
「その表現が与えてくれた驚きと喜び【は】忘れられない。」
とします。
b.その表現に対する素晴らしいという認識は継続中なので現在形にされたのかもしれませんが、
「驚き」や「巡り会えた喜び」は瞬間的なものと解釈するのが妥当でしょう。
【過去の、ある時点で驚き、喜んだ。】
という考え方です。
ただし、【素晴らしい】という評価について述べる場合は、その表現が素晴らしいという感覚は継続中でしょうから過去形ではなく、
「その表現が【持っている】素晴らしさは、この先も忘れることがないだろう。」
などのように、現在形にするのが望ましいということになるわけです。
4、
{そのようなすばらしい表現を前にして、私は驚いたかつ喜んだ。}
a.2と同じように、「驚いたかつ喜んだ」という語法はありません。
「驚き、かつ喜んだ」であれば自然ですが。
また、【かつ(且つ)】は、【とともに】に近い意味を持つと思います。
ですから、この場合は、1と同じ理由で適切な表現ではないような気がします。
b.ただし、「驚き」と「喜び」に同等の価値観を与えて表現したい、という意図がおありであれば、
『1.その表現が目に止まり、驚くとともに喜んだ。』
『4.そのようなすばらしい表現を前にして、私は驚き、かつ喜んだ。』
というような文でも不自然ということはありません。
c.【とともに】は、
時系列的に、「驚く」と「喜ぶ」を殆んど同時に捉えていることになるように思います。
【且つ】は、
「驚く」と「喜ぶ」が多少の時間差で「ずれて」はいるが、時系列的に少しは重なる部分がある、というニュアンス。
【同時に】は、
「驚く」と「喜ぶ」が時系列的に重なるというのではなく、隣接しているといったニュアンス。
といったところでしょうか。
実際には「驚く→喜ぶ」という順に感情が湧くように思いますが、その時間差はわずかでしょう。
ある程度遠い過去を回想する形での表現であれば【とともに】も自然に使えるのかもしれませんが、
日記に書くような直近の感動であれば、【且つ】あるいは、【同時に】のほうが良いでしょう。
d.「驚いた」「喜んだ」という事実だけではなく、その理由を文内に併記するのも良いと思います。
少し長くても良ければ、awayuki_chさんの原文を元にして、
『「こんな素晴らしい表現もあるのだ! 」と驚くと同時に、このような斬新な表現に巡り会えたことに対する喜びが、感動を伴なってじわじわと私の中に湧き上がってきた。』
などという表現も可能になるでしょう。
ーーーーーーーーーー
柔らかな綿菓子を引きちぎったような雪が降ってきました。
そう激しくはない風に身を委ね舞っているのが、窓ガラスのすく向こう側に見えます。
数億、数十億ひらの雪の乱舞です。
平地もそろそろ本格的な雪化粧の時期に入ったのかもしれません。
近くの海岸から流されてきたらしい鴎がたった一羽、灰白色の中空を高く低く、降る雪と競うかのように緩やかに旋回しています。
hakobuluさん、いつもお世話になります。ご回答ありがとうございます。中国語では、「驚く+喜ぶ」を同時に感じたことは「又驚又喜」で表現するのですが、日本語ではどのようにバランスよく単語を配置するのか、困っていました。中国語の場合は「驚く+喜ぶ」は程度の半減が感じられないのでまた面白いところを発見しました。私の文を一つずつ丁寧に説明していただき誠にありがとうございました。「とともに」、「且つ」、「同時に」の違いは初めて知りました。例文も大変参考になりました。繰り返し繰り返し読みます。本当にありがとうございました。Merry Christmas to you♪
*
ミルクを入れたおかげか、濃厚な苦さの中で、淡い香りが温かく広がりました。コーヒー喫茶の窓ガラスから、飲んだものと同じ色の樹木が静かに佇んでいる姿を見ました。もう十二月なのに、なぜ葉がこんなに燦然と芳しく咲いているのでしょうか。柔らかい冬の午後の陽射しとそよ風のリズムに合わせて、さらさらと軽やかなメロディーが流れています。季節はずれの暖冬のコーヒー喫茶の午後でした。
No.10
- 回答日時:
awayuki_chさん、こんにちは。
私はNo.7さんではありませんが、下に引用した発言に対するawayuki_chさんの反論は正しいですよ。私も「形式」という言葉はふさわしくないと思っています。また、「座右の銘にする」という言葉も、awayuki_chさんのおっしゃりたい表現には適さないですね。
>日本の場合、和歌とか俳句と詩の表現を表しますが、その表現の中には形式は入っていません。
>ちなみに、日記に他者の書いた文章を賞賛する場合、日本人の場合「これは、座右の銘として肝に銘じておこう」とか、形式よりも、内容を心の糧にするような表現を使います。(たぶん)
これは想像ですが、No.7さんの言う「形式」は「言い回し」とか、英語の「idiom」の意味で使っていらっしゃるのではないでしょうか。
私は残念ながら中国語が分からないので、英語の例で申し訳ないのですが、「not only A but also B」という表現に出会って、その意味が「AではなくてBである」と知ったとします。「ああ、こんな便利な言い回しがあるのか」と、これを『形式』(ここでは『パターン』(英語:pattern)と言っても良さそうですね)として、ノートに書いて忘れないようにすると思います。多分、No.7さんは、こういうことをおっしゃりたかったのだと思います。
でも、俳句や和歌の五七五や五七五七七といった『規則』はawayuki_chさんのおっしゃるように『形式』です。俳句には必ず『季語』という『季節を表す言葉』がないといけないとされています。これも『形式』(規則)ですね。
(ここから後は古文の話なので、今のawayuki_chさんには少し難しいかもしれませんが、)また、和歌で「『たらちね』の」と始まれば、この後に必ず『母』とか『親』といった言葉が続きます。これは、当時の人たちには当然のことでも、現在の私たちが古文を勉強する時には暗記しないとならないことなので、一つの『形式』(規則)として覚えます。
だから、awayuki_chさんのおっしゃることは正論です。安心してください。
kiwifruitさん、再びありがとうございます。No.7さんの意味はkiwifruitさんのおっしゃったどおりであれば、私は深くお詫びいたします。m(_ _)m
補足に対する回答をお待ちしていましたが、ないという形でちょっと残念でした。今年もそろそろ終わるので、この質問も締め切りさせていただきたいと思います。中国語に影響されたせいか、私は「形式」という言葉によい印象を持たないと思います。「形式主義」、「形式に堕する」や「あまりに形式にとらわれるとかえって精神を没却することになる」など……大変悲しいです。そういう意味ではないと信じたいです。
kiwifruitさん、和歌の規則までもいろいろ教えていただき誠にありがとうございました。美しい日本語を習得したいと思うので、これからもよろしくお願いいたします。心より厚くお礼申し上げます。
No.9
- 回答日時:
私は「又驚又喜」という簡潔な表現に驚くとともに、その言葉に出会えたという喜びを感じました。
「驚く」と「喜ぶ」を一緒に使う場合は、日本語では、上のような文になってしまいますね。皆さんが書いていらっしゃるように、他にも書き方はあります。
日本語の場合、
「○○という表現(言葉)に驚く」は問題ないのですが、「○○という表現(言葉)に喜ぶ/喜びを感じた」が少し変なのです。
「○○という表現(言葉)」と「喜ぶ/喜びを感じた」を直接つなげると日本語として不自然なんです。
これはルールがあるわけではなくて、語感の問題なので、そのつど考える必要があります。
例えば『私の友人は彼の言葉をとても喜んだ。』という文はおかしくありません。
この場合の「言葉」とは「単語」ではなくて、「よくがんばったね。君を尊敬するよ。」のような「発言」を指すので、問題なくつながります。
ご質問の件は、「~とともに」や「~と同時に」があるからという問題ではなく、語と語のつながりが正しいかどうかという問題だと思います。
けっこう前のこの質問もご回答いただき誠にありがとうございます。簡潔で理解しやすいと思いました。大変参考になりました。外国語の語感を掴むのは難しいですね。がんばります!
本当にありがとうございました。
No.7
- 回答日時:
このすばらしい言葉を忘れぬように、書き留めておくことにした。
というのが、自分が書くとしたら、書く表現になります。
やはり中国は文の国。
文章表現形態自体を愛でる文化があるように思います。
五言絶句とか七言律詩、四六駢儷体というような、形式を表す表現があることにそれが如実に出ていると思います。
日本の場合、和歌とか俳句と詩の表現を表しますが、その表現の中には形式は入っていません。
ちなみに、日記に他者の書いた文章を賞賛する場合、日本人の場合
「これは、座右の銘として肝に銘じておこう」
とか、形式よりも、内容を心の糧にするような表現を使います。(たぶん)
この回答への補足
>このすばらしい言葉を忘れぬように、書き留めておくことにした。 というのが、自分が書くとしたら、書く表現になります。
それより、まず、読んだ瞬間、心の感触を素直に書くでしょう。ご存知かもしれませんが、中国語では、驚くと喜ぶと同時に感じたことを「又驚又喜」で表現するのですが、日本語ではどのようにバランスよく書くのか、困っていました。私の四文のバランスが全部悪くて不満足なので、こちらのサイトで質問させていただいたのです。それはおっしゃる【形式】とはどういう関係があるのかよくわかりません。
>日本の場合、和歌とか俳句と詩の表現を表しますが、その表現の中には形式は入っていません。
「五七五」や「季語」は【形式】とは言えないのでしょうか。
>ちなみに、日記に他者の書いた文章を賞賛する場合、日本人の場合「これは、座右の銘として肝に銘じておこう」とか、形式よりも、内容を心の糧にするような表現を使います。(たぶん)
まず、おっしゃる【形式】という言葉はやはり理解できませんでした。驚くと喜ぶと同時に感じたことは【形式】なのでしょうか。素晴らしい比喩、擬人などの表現は「座右の銘として肝に銘じておこう」までいかないような気がしますし、「座右の銘」と言える言葉も慎重に選ばなければなりませんし。
No.6
- 回答日時:
>「こんなすばらしい表現もあるんだ! 」と驚いた同時に、「こんなすばらしい表現に巡り会えてとても嬉しいな」と喜んだ
この表現が、とても素晴らしい!
これでいいのだと想います。
日記に書くわけですから、他人の目を意識しないで、自分の言葉で書かれたが一番だと思います。
貴重なアドバイスをいただき誠にありがとうございます。日記は確かに口語が多いのですね。欲張りかもしれませんが、口語のほかに、ちゃんとした書き言葉も習得したいです。大変参考になりました。
本当にありがとうございました。メリークリスマス♪
No.5
- 回答日時:
1は文法的にも意味的にも十分伝わりますがすこし曖昧というか、間が欠けている感じが拭えません。
つまり、「表現が目にとまった」ことに対して感動したということになります。極端な言い方をすれば、『その表現を目にした自分の才能に対して感動した』という感じでしょうか・・・。「目にとまる」というのは意識せずに行われたことですからね。(ちょっと執拗に触れすぎました。ご参考までに。)「その表現を初めて知って、」で始めると自分的には自然な気が。さて、2の「感銘」は心に刻み込まれた感情の総合的な表現ですので、「強い感銘をうける」という表現では使えますが、「喜んだ感銘」というのは不自然な感じがあります。「同時」についてですが、これはなかなか良い表現だと思います。ただ、より自然な表現にするには「驚いたと同時に喜んだ」のように「と」を入れたいところです。
3は自然です。ですが、過去形に直す方法もあります。つまり、「忘れられない」原因は過去に発見したことですから「その表現が与えてくれた驚きと喜びを忘れられない」とするのがより一般的です。
4は文法的に不自然です。「かつ」を使うには、その前に来る単語が(特に動詞の場合)変化する必要があります。難しいことは言えませんが、「驚き、かつ喜んだ」がいいと思います。「驚いたし、喜んだ」という表現も可能です。
文法はかなり正確ですヨ。かんばってくださいネ。
いつもお世話になります。理由を一つ一つご丁寧に説明していただき誠にありがとうございます。私の文のどこがなぜだめなのか、認識できるようになりました。大変参考になりました。助かりました!
本当にありがとうございました。がんばります! メーリクリスマス♪
No.4
- 回答日時:
>「こんなすばらしい表現もあるんだ! 」
が一番いいと思いますよ。
「なんて的(まと)を得た表現だろう。私の言いたかったすべてではないか。」とか
「この言い回しは実に感動的だ。私のこれまでの人生を一変させるに値する。」とか
「この一文を読んだ時、私はかつてないほど感動した。」とか・・・
素直に出てきた言葉でいいのですよ。
無理をして消化不良の言葉を使う必要などありません。
貴重なアドバイスをいただき誠にありがとうございます。いろいろな口語表現を拝見して、大変参考になりました。
本当にありがとうございました。メーリクリスマス♪
No.3
- 回答日時:
確かに機械翻訳みたいですね笑
おそらく、「ともに」「同時に」というのが、冷たい印象を与えるのではないでしょうか。
また、質問文にあるように『「こんなすばらしい表現もあるんだ! 」と驚いた同時に、「こんなすばらしい表現に巡り会えてとても嬉しいな」と喜んだ』という風な、素敵な文章がかけるのですから、これを少し変えればうまくいくと思います。
例えば、
その表現を目にして、こんな素晴らしい表現が”あったのか”と驚き、”そして”この表現に巡り会えてとても嬉しかった。
という具合です。(””を訂正しました。)
1,2は上記の様に直せばOKです。
3はこのままでも良い文章です。
4の「かつ」を「驚き、そして喜んだ」とすれば大丈夫です。
私なら・・・その表現の素晴らしさに驚き、こうして巡り会えた事に大いに感動した。
とするでしょうか。その文脈によると思いますが。
>確かに機械翻訳みたいですね笑
そうですよね。私の勘があたっていてよかったです^^。
ご丁寧に説明していただき誠にありがとうございます。例文も大変参考になりました。
本当にありがとうございました。メーリクリスマス♪
No.2
- 回答日時:
「ただあの言葉の連なりを読み下した刹那の驚きと喜びは今も忘れない」
この回答への補足
申し訳ありませんが、「ただ」の役割がよくわかりません。なぜ「ただ」なのでしょうか。また、「忘れない」と「忘れられない」の中では、なぜ「忘れない」になさったのでしょうか。上記の二箇所でもう一度説明していただけないでしょうか。よろしくお願いいたします。
補足日時:2006/12/23 23:08 いつもお世話になります。ご丁寧に教えていただき誠にありがとうございます。また新しい表現を身に付けました。大変参考になりました。
本当にありがとうございました。メリークリスマス♪
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