
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
質問文に意味不明なところがあるのですが一応答えます。
ミクロ経済学は売買、交換、交易、貿易何でも良いのですが市場でのやり取りを分析する学問なので、むしろミクロ経済学は市場そのものです。
ミクロ経済学で需要と供給に近いものといえば、消費と生産です。
まずは消費者サイドの視点から見ると
モノが安ければ安いほど消費量は増えるのですが、その増加幅は徐々に小さくなります。
例えば米が
1kg2000円だとしたら一月で2kg消費します。
1kg1000円だとしたら一月で4kg消費します。
1kg500円だとしたら一月で7kg消費します。
1kg100円だとしたら一月で8kg消費します。
例えただだとしても一月に10kg以上は食べられません。
と言うような感じになるわけです。
次に消費者サイドの視点から見ると
モノが高ければ高いほど沢山作ろうとします。しかしそれにも限界があります(土地や労働力等は無限ではないので作る量にも限度があります。)。
1kg400円以下では作るだけ赤字なので作りません。
1kg500円ならば一月に2kg生産します(正確には一年で24kgなのでしょうが分かりやすいように一月単位で説明)
1kg1000円ならば一月に4kg生産します。
1kg2000円ならば一月に6kg生産します。
米の値段が1kg500円の時は
消費者はもっと高くてもいいからもっと沢山食べたいといいます。
生産者はこの値段で作れる量はこれだけだと言います。
米の値段が1kg2000円の時は
消費者はこの値段ではこれしか買えないと言います。
生産者はもっと安くていいからもっと沢山買ってくれと言います。
そして米の値段が1kg1000円の時
消費者と生産者の意見が一致するわけです。
この時の量が最も社会にとって望ましい米の量だと言えます。何故なら作る為に必要とするコストとそれが欲しいという欲求が、そのときだけは一致しているからです。必要としているモノを必要なだけ提供するにはこの価格メカニズムを利用するのが最も効率的なわけです。
ソ連には市場が存在せず、国家が値段を決めていたため、一方では売れ残りのジャガイモを腐らせながら、一方では肉がいつも売り切れている状態に陥ったわけです。
本来ならば、腐らせているジャガイモを作っている人たちが肉を作ればより豊かになれるはずなのに、それが出来ていないということは社会はその分貧しくなっているわけです。
市場経済では、価格システムが働きますから、腐るほどジャガイモを作ってしまい、肉がいつも売り切れていると言うのならば、ジャガイモの値段は下がり、肉の値段は上がります。
そうするとイモを作っても儲からないイモ農家の中から肉を作れば儲かると思った農家が勝手に肉を作り始めるわけです。
これが市場経済の価格システムの効果です。
同じ事を計画経済でやろうとすると、まず官僚が何十万とある商品の中からジャガイモが腐っていて肉が足りないと言う情報を見つけ出して、官僚がジャガイモ農家の中から肉作りを作れそうな農家を見つけ出して、今まで作っているイモ作りを無理やり止めさせて肉を作らせなければいけません。
これがどれほどの労力か容易に想像できるでしょう。
このようにミクロ経済は社会主義国が否定した市場の力を分析した学問です。
ちょっとだけ補論
意外な事かもしれませんが、1950年くらいまでは、労働者を冷徹に働かさせることができ、給料も国が決められ、土地も容易に収用できる社会主義に資本主義は太刀打ちできないと言う意見が根強かったのです。
しかし、そのような資源の動員力よりも、自由な商売、自由な研究、自由な労働の持つ力の方が重要であると言う事は今の現状を見れば分かるでしょう。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/01/24 07:17
丁寧なお答え、感謝します。
なるほど、消費と生産ですか。確かに需要と供給に近い関係ですね。
ありがとうございます。
政府が価格を設定していたのはソ連型社会主義の特徴ですよね。
ちょうど社会主義というものを学んでいるのですが、なかなか面白いです。
No.1
- 回答日時:
質問の意図がよく伝わってこないのですが、
マクロ経済学で、ケインズ流の解釈に則していえば、有効需要がより主要な決定要因ですが、その場合でも「需要で供給が決まる」という言い方をするかと問われると、疑問が残ります。「有効需要によって供給量が決まる」ならまだ分かります。セイの法則であれば、「供給が需要を決める」という表現は使いますが。
ミクロ経済学においては、部分均衡の考え方と一般均衡の考え方があり、tag37さんが「市場」という言葉で何を表現したいのか、よく分かりません。
専門用語は正確に使ってもらわないと、質問の意味が伝わらないので、ミクロ経済学の簡単な教科書を読むことをお勧めします。
内容がしっかりとしていて、速読に向きそうな入門書として、
奥野正寛(1992)「ミクロ経済学入門 第二版」日経文庫 F3
があります。
この回答へのお礼
お礼日時:2007/01/17 22:20
お答えだけでなく推薦書まで教えて頂き、まことにありがとうございます。
実は私自身この質問の意図が掴めずに四苦八苦していた所なのです。
部分均衡と一般均衡が気になったので、この教科書を探して勉強してみます。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
昭和19~20年の7000円...
-
セリをするときの手のサインに...
-
現行、現状、既存の使い分けは!
-
カルフォルニア米
-
ベトナムのネット販売されてい...
-
消防法
-
新型クラウンの価格
-
派遣リフレ(JKリフレ)とは
-
USB充電ハンディ扇風機を安く買...
-
ファミマとドンキホーテが事業...
-
うちのファーストフード店、水...
-
目標1327店
-
仕事でヘルプに行きたくないで...
-
需要関数の問題
-
売上高が増加したのに、売上原...
-
接客業してる人に聞きます。 ク...
-
なぜ、コンビニで売っている缶...
-
大口価格とはどういう意味ですか?
-
自作PCを組もうと考えていて、w...
-
商売の取引の時に使う用語なの...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報