
A 回答 (4件)
- 最新から表示
- 回答順に表示
No.4
- 回答日時:
非正規雇用を定義する場合、何が「正規」か、という定義が必要で、労働契約に(実質的に)期限が無いかあるいは有期雇用か、あるいはフルタイムかパートタイムか、など複数の切り口が存在しますが、一応ここでは労働契約に関わるものと考えると、OECDの報告によれば、その加盟諸国の中では、「テンポラリー・ジョブ」の比率がダントツに高いのは、スペインの3分の1です。
(↓PDFファイルで英語ですが、7頁目にグラフがあります。)http://www.oecd.org/dataoecd/36/8/17652675.pdf
日本は、OECD諸国の平均よりも少し高い13%ぐらいです。(いずれも2000年時点)
2000年と資料が若干古く、また、世界共通の基準で統計を取っているわけではないので、OECDの報告自身が書いているように、厳密な国際比較は難しいのですが、少なくとも日本だけが突出して「期間の点での非正規雇用が多い」という事はありません。実際に、スペインでは臨時雇用の多さが大きな問題となっています。↓
http://www.jetro.go.jp/biz/world/europe/es/topic …
ただ、日本の場合、すべてとは言いませんが、一部のアルバイトは「単に給料が安く会社が首を切り易いだけで、雇用期間に実質的には期限が無い点では正社員との違いが無い」という点が特殊だ、という意味であれば、珍しいのかも知れません。ただ、↑のサイトにある「30ヵ月期間内に24ヵ月以上雇用した臨時雇用社員は、無条件に無期限の正社員契約に切り替えなければならない」というのは、実質的には期限が無いのに形式だけ臨時雇用のままにする事に対する対策で、実際に、スペインでは「どうせ夏はたくさん休むのだから、夏休み前に解雇して失業手当で生活させ、夏休み期間後また雇う」という『ズル』をする会社が結構ある、と聞いた事がありますので、そういう意味でも、スペインも日本に近い状況だと思われます。
フランスも、スペイン同様、解雇が非常に難しくて、「終身雇用」的慣行が存在する国ですが、有期雇用が増加しています。現在の法律では、有期雇用は、例えば産休の代替要員とか、(例えば販売キャンペーンなどで)一時的に業務量が増えた時、とか、かなり限定した場合にしかできない事になっているのですが、OECDのデータでの15%の「テンポラリー・ジョブ」の比率は、そういった特殊事情だけにしては、少し高すぎるような気もします。2000年頃は、法律が違っていたのか、あるいは法律がきちんと守られていないのか、私にはわかりませんが、日本&スペインと同じような事になっていないか、確認する価値はあるかも知れません。
No.3
- 回答日時:
例えばアメリカでは、正社員そのものも普通に解雇の対象ですから、非正規雇用というルールを持ち出るまでもないのです。
日本の場合は正社員の雇用が「異常に」守られすぎているため、一度正社員にしてしまうと、本人都合でやめていただくまで従業員を減らすことができないのです。
従業員数だけではなく賃金も下げることは殆ど出来ません。なので、不景気になるってもトータルの人件費はあまり下げることができません。人件費の「下方硬直性」なんてキーワードで言われています。
既存正社員の既得権があまりに強いので、業務量に応じた労働量を確保しようとすると、非正規雇用という既得権に守られてない人で調整したり、20代の若者の新規雇用をストップすることでしか、労働量の調整ができないという状況です。
一番素直なのは企業の業績に応じて、正社員数や従業員数が上下(下もありうるのがポイント)するのが算数で説明がつくのですが、「業績を山分け」という発想は労働者側から強く抵抗にあいます。
No.2
- 回答日時:
この問題は日本独特という一面があります。
これまでの日本企業が正社員をしっかり雇用し、人材育成にも取り組み、技術の伝承などなどその他いろいろと企業取り組みを行う事が日本独特の社内チームワークを生んでいたり、失業率の低くしていたり、安定した税徴収だったりと、簡単に言ってしまえばそこに日本の強さの源がいくつも隠れていたわけです。
対して、日本以外の国では雇用は流動的なのが当然とされアメリカなどでは5%の失業率でほぼ完全雇用と言われています。だから失業率5%以上が前提で法律も社会も動いています。
しかし日本は、会社がしっかり雇用を行い保証も行うという事が前提の社会システムで来ていました。そこに長引く不景気が訪れた事でだいだいだい混乱となった訳です。
で今もその混乱は続いているし、雇用の流動性が大きいのがグローバルスタンダードで日本もそうなるべきだ という人がいたり、いや雇用の安定が会社を強くし日本はそこが強みになっているのだからグローバルスタンダードなんて言葉にごまかされるな など議論になっている訳です。
給料は週払いというのが世界の多くの国のスタンダードだったと昔何かで読みました。
No.1
- 回答日時:
質問の趣旨に合うかは分りませんが、アメリカでも「非正規雇用」のようなものはあるそうです。
それを担っているのは、隣国のメキシコやペルーなどからやってくる人々なのだそうです。アメリカの比較的裕福な家庭で草刈りをしたり、毎朝新しい仕事を得ている労働者も多く、アメリカでも問題になっています。
日本もアメリカの「市場原理主義」を積極的に採用して、バブル崩壊以降に「非正規雇用」を増やしましたよね。大企業を中心に景気拡大をしているので、正社員に採用するなどやってほしいです。現実には、企業の利益が増えても、従業員ではなく株主に配当してしまっていますからね。
「M&A」で外資などに買収されるのが嫌で、自分の会社で働く社員より株主が大事ねのかもしれません…。
生意気な事ばかり言ってすみません。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- その他(ニュース・時事問題) 非正規労働という奴隷制度は、誰のためなのか? 6 2022/06/20 19:04
- 派遣社員・契約社員 何故 非正規雇用は多いのか? 時給1000円以下のパートを 26~67才の男性を使いましたが。 みん 2 2023/02/14 07:35
- 不動産業・賃貸業 非正規の賃貸契約について 1 2022/08/27 18:37
- 退職・失業・リストラ 非正規雇用は加速度的に増えている。地方公務員の非正規化は急速に進んだ。図書館職員の例でいえば1987 1 2023/02/13 01:55
- 正社員 ユニクロの給料が40%上がるって話。ユニクロの非正規ってほぼあがりませんよね? 3 2023/01/14 14:00
- その他(悩み相談・人生相談) 23歳で就職失敗して正規雇用で働けず ど田舎なので正規雇用探しながら 非正規で働いて30歳で髪の毛薄 4 2023/06/23 20:38
- 経済 派遣法改悪における非正規拡大は日本企業の衰退を促進させたのではないか? 4 2022/11/10 06:00
- 会社・職場 ハイパーインフレですがバイトなどの非正規雇用の人たちの給与も正社員と同じく公平にあがりますか 3 2023/02/21 22:19
- 世界情勢 アジアで銃規制が緩い国(タイやフィリピン)がある理由や、日本の厳しい銃規制の理由 6 2023/08/21 13:15
- 正社員 非正規雇用の人って、しっかり目的があって期間を決めてやっている人は理解できるんですけど、いつまでも正 8 2023/07/31 21:47
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
安全保障法案施行によりチュゴ...
-
常任理事国に日本は入れないん...
-
キャンベラさんは中国に甘く日...
-
なぜ欧米で有名だけど日本では...
-
2003年~2008年日本は...
-
日本はこのまま落ちぶれてしま...
-
日本の30年先の未来は 経済的に...
-
日本は他国と比べても、性犯罪...
-
日本で、また、世界で史上最強...
-
今の世界状況について?
-
亀田史郎氏
-
インターネットで何故日本は変...
-
【英語】日本にESTATE SALE(エ...
-
日本について
-
なぜ日本には大規模な航空博物...
-
日本の裸祭り、男性はなぜ褌履...
-
日本経済は現在バブル状態なの...
-
竹中平蔵がアメリカ国籍という...
-
日本に絶望しています
-
日本はなぜアメリカから独立で...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
日本の持つ米国債の利子
-
日本の裸祭り、男性はなぜ褌履...
-
竹中平蔵がアメリカ国籍という...
-
今、日本は円安ですか?円高で...
-
なぜ、「国務長官」という訳語...
-
日本は第二次世界大戦に勝って...
-
日本政府にとってなぜ社会主義...
-
普天間問題、住民が引越せばい...
-
ところでみなさん、日本のライ...
-
日本経済は滞っていて住んでい...
-
日本が保有する米国債を売却す...
-
世界の議員の平均年齢は?
-
日本の、水道水の塩素濃度は世...
-
日本における環境政策の事例に...
-
日本に絶望しています
-
再質問)weeabooって日本侮辱や...
-
日本って鎖国した方が良いんじ...
-
【貿易赤字】日本の2022年...
-
難民はなぜ日本に来るんですか?
-
現代日本の問題
おすすめ情報