プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

質問No.2790223の者ですが、ID変更したところ質問が締め切られていたので、再び投稿しました。お手数ですが宜しくお願い致します。
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私はフルコンタクト空手をやっている20代男性です。
スーパーセーフ面着用の武道をされている(もしくはされていた)方、に質問があります。宜しくお願い致します。
(1)スーパーセーフ面着用の武道は、基本的に首や頚椎に支障が出ないでしょうか?
(2)ボクシングでいうところの「パンチドランカー」とまではいかないと思いますが、スーパーセーフ面着用していても、打撃などによる衝撃は脳への影響は無いでしょうか?
(3)私の知り合いで、拳法をされていた50代の方が言ってたのですが、その方が若い時の頃はメンホーという防具をつけて顔面を打突して組手を行っていたみたいです。
しかし、拳法をやめて40代半ばをすぎて筋力が衰えてくると、首筋に違和感があるらしく、片腕が時々しびれたりする、と言っていました。
スーパーセーフ面着用で組手をしていた方も、若い時は体に支障が出ていなくても、壮年期に入ってから神経痛を引き起こしたというような経験はありますか?
(4)スーパーセーフ面着用の武道の、「武道としての長所・短所」を教えてください。(安全面・護身性・一般的な普及性・防具が経済的か、など、色んな面で教えて頂けますでしょうか)
以上です。
色々質問させて頂きましたが、お時間があるときにお答え頂ければ幸いです。
宜しくお願い致します。
※スーパーセーフ面の参考URL
http://www.d7.dion.ne.jp/~winning/ss.html

A 回答 (2件)

スーパーセーフ着用の著名団体である大道塾の東代表の理論がとても参考になると思います。


私の経験からの考えも合わせてお答えします。

東氏がそもそも顔面ありの稽古体系を導入する際、その実戦性と安全性については多くの考察をされたそうです。
その際、スーパーセーフ(以下SSと言います)にするか、グローブを採用するかは大きな検討のポイントのになったようですが、SSには次のような欠点があります。
1.世界的に見てSSはグローブに比べ普及性に欠け、世界的普及を考えると将来的にハンデになる
2.選手の顔・表情が見えないことで、観客側から見て面白さが劣る(普及に不利)
3.顔面との間に空間があることから、間合いに微妙な差が生まれる

しかしそれでも東氏がグローブではなくSSを採用されたのは、氏の目的が「社会体育」としての発展であって、プロ養成ではなかったからです。

ここで質問の(1)と(2)に関連するのですが、グローブと言うのは確かに世界中にあるし、また見た目の面白さからもプロとしての普及を考えるとSSよりもはるかに有利なのです(K-1もグローブを採用してますよね)。
しかしながらグローブには大きな欠点があるのです。

それはグローブは拳にその重さが加わることにより、パンチの重さが拳のみに加わりとても力積の大きなものになるのです。
事実、ボディへのパンチなどではそれがとても良く分かります。

私は現役時代ボディの打たれ強さには自信があり、重量級の後輩に回し蹴りで蹴らせてボディの打たれ慣れをしていました。
だから相手がヘビー級のボクサーであっても素手のパンチでは絶対効かない自信がありましたが、一度ウエルター級のボクサーのパンチをスパーリング中に不意に食らって、グローブのパンチが思わず効いてびっくりしたことがあります

そしてもう一つ、グローブがその重さが加わることにより、素手のパンチでは効かないような、振るだけの小さなパンチでも充分ダメージを加えられることから、打ち方が素手では効かないような打ち方になってしまうという欠点があります。

ボクシングのシャドーなどを見ると、とても細かいパンチのラッシュなどが見られますが、あのような打ち方では素手では(少なくともボディでは)絶対効きません。
すると、必然的にこの「小さなパンチ」というのは二つの弊害をもたらします。
まず一つは実戦性との乖離です。
実生活ではグローブなんてつけて歩くことはないのに、グローブを付けているような打ち方になって実践的でなくなる。さらにはグローブという大きさの拳で相手のパンチを避けるという癖がつく(事実顔の前で両こぶしを並べていても素手ならそこを通ってしまいます)。

そしてもうひとつ、これが大きなデメリットになるのですが、この小さなパンチになるということは、相手を倒すために小さなパンチの積み重ねによって相手を倒し、それが結局脳への大きなダメージになるのです。

実際ボクシングの試合での事故や、引退後のパンチドランカーなどはパンチ自体の強さによるものでなく、ダメージの蓄積が原因になります。
上段蹴りで一発でKOされる極真選手よりも、軽量級のボクサーにドランカーが見られるのはこれが原因です。
ちなみに近年のボクシングの試合が、明日のジョーやがんばれ元気のようにフラフラボロボロからの逆転になる前にストップが掛かるようになったのも、このダメージの蓄積防止です。

ここで質問(1)(2)(3)にお答えします。
SSはグローブに比較し脳へのダメージはかなり小さいと思います。
頚椎へのダメージもグローブや鉄面に比べると、低いと思います。

次に防具としてのデメリットですがまず第一は間合いの問題です。間合いが結構あることは見た目に明らかなのですが、それは実際につけていてさほどの不便さを感じません。
と言うのは例えばAという選手とBという選手がスパーをやっていて、それがグローブならA選手が有利になるが、SSだとBのパンチが当たるなんて状況は感じないからです。どちらでも上手いほうは上手いって感じがします。

しかしもう一つ私が感じる大きなデメリットは、どうしても顔面への軽い攻撃への防御がおろそかになる点を感じます。
SSでは軽い顔面のパンチではダメージが少ないのです。

この点東氏は「興奮状態にある実際のケンカでは、軽いパンチなんて効かない。SSの上からでも効かせられるパンチで初めて実戦に効果が有る」と言われています。

しかしやはり問題は残ります。
大道塾では多少のパンチが当たってもそれをものともせず突っ込んでいって逆に反撃するなんてスタイルに成りかねないって現象があるからです。
それゆえ、大道塾では多くの選手がストレートよりも、SSで効果的な打ち抜くフックを好む傾向があります。

そこで北斗旗の試合で、多くの大道塾選手がストレートを多用する伝統派の選手の直突きで不覚を食うなんて例の起きてしまいます。

過去に防御性が弱い、横のスポンジの部分を強打され頭蓋骨を負傷した有力選手の例がありますので、いたづらに正面のプラスチック部分を改良するというのには賛成しかねますが、正面部分の構造に一考の余地があることは事実だとおもいます。

なお、中が曇りやすいという点は曇り止めで対応可能なのでさほどの問題ではないと思います。
また呼吸が苦しいていうのは、ある意味メリットです。

SSをつけて動けるくらいの心肺能力が無ければ、逆に興奮して呼吸が荒れるような実戦で対応できないからです。
私の知人には練習の際、SSの中にタオルを入れてさらに呼吸をしづらくして鍛える者も居ました
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この回答へのお礼

tewpi様、ご回答、ありがとうございます。
本物の経験者の答えを頂いて、とても嬉しいです。
大道塾・・・僕もケーブルテレビで空道の世界大会を見たことがありますが、どれも壮絶な試合でびっくりしました。
たしかに大振りとも思えるようなフック系のパンチのKOが多かったと思います。
中には、相手の横襟捕まえてスーパーセーフごしに頭突きをしまくって技有りをとっていた選手も居てたので、ほんまに実戦を感じさせる流派だなと思いました。
質問回答にもお答え頂き、ありがとうございます。
脳に与える影響も、
「上段蹴りで一発でKOされる極真選手よりも、軽量級のボクサーにドランカーが見られるのはこれが原因です。」
との一文には「あ、なるほど・・・。たしかにそうやなぁ・・・。」と思わずうなずいてしまいました。
僕の練習したい空手はどちらかというとスーパーセーフを着用してのポイント制の空手なので、tewpi様のご回答を見て、少し安心をしました。
ありがとうございます。首を鍛えて、マウスピースして、顔面有りの稽古に励みます。
押忍、ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/19 01:53

このサイトの「試合のルールと防具を考える」のコーナーが参考になります



http://www7.plala.or.jp/shishi44/shishitop.htm
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この回答へのお礼

tsuyo99様、ご回答ありがとうございます。
紹介して頂いたサイトを閲覧しました。
「試合のルールと防具を考える」コーナーを読みましたが、細かく分析された文章で凄く勉強になりました。
今現在の感想としましては、
・顔面を打つ、というルールにはそれ相応の「リスク」を伴う。
・そのリスク(打たれなくなるため)には、「技術」が必要。
・その技術を養うための顔面有りの組手を、いかに「安全」にするか?
という事が今の私の感想であり、答えが出せれない感想でもあります。
「強さ」「技術」「勝ち負け」など、空手に関して色んなバランスで考察されているサイトですね。
良きサイトを紹介して頂き、ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/03 08:55

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