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No.2ベストアンサー
- 回答日時:
そもそも日食にした所で「常に皆既日食という訳ではない」でしょう?であれば、月と地球と太陽は完全に一直線に並んでいるわけではないことは想像できるでしょう。
もちろん現代のような「天動説ではない」訳ですから、軌道計算などは不可能で「何となく満月の明かりは太陽の光」で、時間的に言えば大体太陽の反対に月があるぐらい、と「想像できた」レベルでしょう。
そうですね。ごもっともです。
回答を読んでからもう一度よく考えてみたんですが、古代の人たちは(計算できたかも知れないけれど)例え計算とかで理論的に予測できなかったとしても、月食が起きる日前後の昼間の太陽の動きと夜の月の動きをきちんと観測さえしておけば、月食になったときの月の位置が大地の裏側にあるはずの太陽の正反対にあることがわかりますね。そのずれの度合いと影のかかる度合いとが一致していれば、地球の影だということは自然に類推できるかも知れません。
大体、私なんかは今日の月の満ち欠けの状態すら知らない、いや、前に月を見たのがいつだかもわからないくらいです。毎日の観測は非常に重要ですね。今度実際に太陽と月の位置を記録して確かめてみようと思います。
アリストテレスが伝えた地球が丸いことの証拠のなかでは、この月食による説明が今では一番納得ですね。月食を見る時間帯に関わらず、影の曲がり具合がいつも同じであるから、地球の形が円盤でも円柱でも半円でもなく球だと言えますし。なんか勝手に納得してしまってますが、皆さんのおかげですごくスッキリしました。
本当にありがとうございます。
No.4
- 回答日時:
斉藤国治という人の「星の古記録」という本を読むと、どこまで計算ができてどこからが想像だったがわかると思います。
たとえば平安時代、世界から見て後進国だった日本では、日食や月食の候補となる日を当てることはできたようですが、その中で本当に日食や月食が起こる確率はそれほど高くなかったらしいです。
ちなみに日食や月食は天動説でも十分に説明がつきますから、天動説を認めつつ地球が丸いことを証明することもできたと思われます。
これは月食がいつ起こるかを計算するよりもずっと楽だと思います。
ありがとうございます。
紹介していただいた本は参考になるかもしれません。
>ちなみに日食や月食は天動説でも十分に説明がつきますから、天動説を認めつつ地球が丸いことを証明することもできたと思われます。
そうですね。アリストテレスやプトレマイオスは「地球が丸い天動説」の立場ですね。
それにしても、当時は写真なんかも撮れないわけで、「月食の地球の影がいつも同じ曲率だ」なんて前回の月食と直接比べるすべもないのに、よく言えたなと思います。地球が丸いという自説を正当化するために多少ハッタリもあったのかなと思います。
No.3
- 回答日時:
古代ではないですが、イギリス?の探検家がアフリカ探検にでかけたとき、原住民につかまったが、まもなく皆既月食になることを思い出し、それを予言のように言い、原住民から神と尊敬され危機を脱した話がありました。
リビングストンだったか、スタンレーだったか---ひょっとしたら他のフィクションだったかもしれないですが
月食は天候も考慮すれば、ヒトの一生にそう何度も経験するものでないし、月の影と正しく理解していたヒトたちは、時代的にも地域的にもそう多くはない気がします。悪いことの予兆のように考えても仕方の無いところ。ある程度正しい天文学手理解があっても古代ではそれが世界に伝播するには時間がかかるし。
面白いお話を聞かせていただきありがとうございます。
原住民とはどうやってコミュニケーションするんでしょうね。やっぱり絵を描いて身振り手振りで説明するんですかね。
せっかく月食がいつ起こるかわかるような時代に生きていながら月食をちゃんと見たことないです。でもちょっと前にやけに真っ赤な月を見て今日の月は変だなって思ったんですが、今思うとあれは皆既月食だったのかもしれません。
つい最近まで皆既月食は月が見えなくなると誤解していましたから月食のことなどまったく気がつきませんでした。
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