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沸騰水型原子炉で、相次いで制御棒脱落の事故がおきています。沸騰水型原始炉は制御棒を下から押し上げなきゃいけないという、加圧水型原子炉にはない根本的な安全性上の弱点を抱えていると思います。(加圧水型では起きない)
さらに沸騰水型では、放射能にさらされた一次冷却水を沸騰させるので、放射能の管理上も不利だと思います。
では逆に何が沸騰水型が有利なんでしょうか?なぜ安全上不利な点を抱える沸騰水型が採用されるのかわかりません。加圧水型が不利な点とはなんでしょうか?

A 回答 (2件)

下記Wikiより



一次冷却系と二次冷却系を有する原子炉では、放射能を一次冷却系に閉じこめることが出来る為、沸騰水型原子炉のようにタービン建屋を遮蔽する必要はない。また、一次冷却材の加圧水は、熱せられても液体の状態であるため再循環が容易であると同時に、外部への放射能漏れを防ぐことができる

結局作りやすい(安価)という事でしょう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E5%9C%A7% …



沸騰水型原子炉
発電に利用された蒸気は放射能を帯びている為、蒸気を回収し再循環させるだけでなく、タービン建屋(たてや)など、これに関わる全ての系を堅牢に遮蔽することで、放射線が外部に漏れることを防いでいる

建築費が高額になりそうです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B8%E9%A8%B0% …
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思いつく感じで書いてみます。



プラントの構造の単純化
ループが二つの加圧水型に対して、沸騰水型はループがひとつであり、発電プラントとしての構造が単純である。機械は単純なほうが信頼性が高くなる。コストも安くなる。
たぶん、将来的な廃炉費用等のことはあまり吟味されていないのではないかなとも思いますが。

格納容器の小型化
蒸気発生器を格納容器の中に納め無ければならない加圧水型は格納容器が大型化し、建設コストがかかるが、沸騰水型ではその点建設コストがかからない。

炉心の冷却水流量を調整することによって、出力制御が比較的容易である。

優れた自己制御性
燃料が加熱すると、沸騰が促進され、沸騰したときの水泡(ボイド)が多くなることによって、出力が下がる方向に自己制御される。

なお、原子炉を止める装置として制御棒だけではありません。
ホウ酸を注入して、原子炉を止める方法もあり、沸騰水型の弱点を補う装置がついています。
つまり、制御棒が動かない イコール 暴走ということにはなりません。
安全上不利な点があるとしても、優れた点もあります。不利な点を補う手段があり、安全が確保されているのならば、採用されるのはおかしいことではないと思います。

あとは想像になりますが、
原子力発電所を導入するには巨大な資金・労力が必要となります。
海外で実績が詰まれつつあるといっても、日本原子力の黎明期に、ひとつの形に絞って導入することは冒険だったのではないでしょうか。加圧水、沸騰水どちらかの方式が将来的に縮小される方向になっても大丈夫なように、二つの方式を導入するよう進めていったという政治的な意向もあったのではないでしょうか。

また、加圧水型も、蒸気発生器が技術的なネックだと、聞いたことがあります(これは間違ってたら訂正願います。)

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以下のURLには沸騰水型の有利な点としてこんなことも書いてありました。

第1に、水の蒸発の潜熱を利用し、能率のよい熱除去を達成することができること、
第2に、原子炉内で直接的に蒸気が作られるので、熱交換器なしに直接タービンに蒸気を送ることができ、経済的である、
第3に、自然循環を利用することによって、高価な循環ポンプが不要になる、などの理由からであった。

http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/16030107_1.html

参考URL:http://mext-atm.jst.go.jp/atomica/16030107_1.html
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この回答へのお礼

>プラントの構造の単純化
トータルで見たときの稼働率が高くなるということでしょうか?確かに二次冷却系がないぶん、トータルで見たトラブルの量は減るかも知れません。
>格納容器の小型化
これはどうでしょう?格納容器は小さくても、放射能にさらされた蒸気を閉鎖するため結局コストはかかるような気がします。

>優れた自己制御性
さらに圧力が上がると水泡がつぶれ反応が加速するというさらなる危険性も有りますよね。国や電力会社は安全性を主張しますが(確かに普段の制御は楽になるかもしれませんが)、この要因はむしろ危険要因でしょう。

>ホウ酸を注入して、原子炉を止める
これは加圧水型でも当然行われているので、有利性にはなりませんよね。

>ひとつの形に絞って導入することは冒険だったのではないでしょうか。
確かにそうですが、日本は世界的に見ても沸騰水型の比率が高いようです。

おそらく発電プラントとしての構造を単純にし、稼働率の最大化をはかったということでしょうか?ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2007/03/21 19:29

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