これ何て呼びますか

現在、中国の温首相が来日しています。氷を溶かすというキャッチフレーズですが、マスコミの親日親中路線に対し、ネットでは反日が盛んだそうです。

日中の関係を悪化させるものは、歴史認識の隔たりです。

当事者同士の歴史認識では、感情論や自国の利益を最優先にする、自国の政治を安定させるという目的も絡むことから、相容れないものであると感じます。歴史認識は当事者がしなければならないことではありますが、難しいと思います。

では、日本の侵略戦争とされるものについて、中国での教育(反日教育)と日本での教育の記述に違いがあります。

第三者の国々での歴史の専門家らは、第二次世界大戦での日本の中国に対する行為をどのように判断しているのでしょうか?

勉強不足なため、つたない質問文になりましたが、ご指導いただけたら幸いです。

A 回答 (7件)

AAS(Association for Asian Studies:直訳すればアジア研究協会)の例会での発表の概要のページがありますので、英語ですが宜しければご覧下さい。


http://www.aasianst.org/absts/2005abst/Japan/j-9 …

発表の要旨は、
1.立命館大学のオーストラリア人の学者による発表
「日本人は、東京裁判まで南京虐殺について知らなかった」という主張があるが、「文学作品に表れた南京」に光を当てる事で、日本人による南京での出来事の記録は東京裁判以前から存在した事を明らかにする。
2.ボブ・タダシ・ワカバヤシという、日系アメリカ人でカナダの大学の教授による発表
中国政府の公式の解釈では30万人以上が犠牲になったとされるが、これは文書による記録によって否定される。日本軍の記録によれば約11万人の中国軍兵士が死んだとされるが、このうち最大で64千人が戦闘中に死亡した可能性がある。よって、45千人が不法殺害の被害者の最小の数字である。この「4万以上」から「20万以下」の間のどれになるかは、この事件を地域的、時間的、概念的にどう定義するか、そして「正当な虐殺被害者をどう定義するか」によるが、それを定義する事で、何らかの数字を得る事は可能である。
3.アメリカの大学教授の発表
南京大虐殺に関する、主に北アメリカに移住した中国人の歴史的記憶を、均衡の取れない「神経症」的態度と「診断」し、アイリスチャンの「The Rape of Nanking」に例示されているそのような見方が、何故移住した中国人、特に北米の中国人の中で受け入れられたか、について検証する。

尚、I・チャンの「The Rape of Nanking」については、『誇張は、より合理的な分析を打ち負かし、感情は、冷静な学問を打ち負かす』と形容され、ここで「両極端」として挙げられているのは、『I・チャンの説に従って、日本に対して、その不充分な反省と賠償を激しく非難する、エスノナショナリスト(民族的と訳すべきか…)の中国人著述家』と『南京では何も起きなかった、あるいはひどく誇張されている、という事を証明する為に、I・チャンの誤りを使おうとする右派日本人」です。
(結構いい加減でやっつけな要約なので、元の文章を必ずお読み下さい。その方がわかりやすいかも…)

尚、AASは、そのホームページ(↓)によれば、「約7千人の会員を持つ、非政治的、非営利で、アジア研究に興味がある人全てにオープンな、専門家の集まり」との事です。
http://www.aasianst.org/

ところで、私は自分では単なる歴史好きだと思っていますが、歴史に於いて、100%客観的な立場が存在しえないというのは、自明の事です。しかし、それでも、そういう歪みを知りつつも、それを克服する為に事実を追求したり、あるいは事実を再構成しようとするのが、歴史という学問です。そこには、戦勝国・敗戦国といった違いはありません。そして、見解が一致しない事はいくらでもありますが、後は学者自身、あるいは、私のような素人、それぞれが、どの説が一番妥当かというのを個々に判断して、多数の人に支持された説が定説になります。トンデモ説を持ち出して、「こんな説もある、一方こんな説もある、だから、結局のところ、真実はわからないんだ」とやるのは、歴史ではありません。

日中双方のネットであふれている、歴史という学問とは全く無関係の議論や、政府の「歴史認識」なんて、無視すりゃいいんです。AASの例会での発表は、これだけではその妥当性は判断のしようがありませんが、その説を唱えているのが、右翼だろうが、左翼だろうが、どの国の人だろうが、くだらない物はくだらないし、耳を傾けるに足るものは、傾けりゃいいだけです。肝心なのは、如何に合理的に、かつ説得力を持って、事実を推論するか、それだけです。

ところで、「日本の侵略戦争とされるものについて」の、「中国での教育(反日教育)と日本での教育の記述」での「違い」って、具体的に何でしょうか?勿論、犠牲者数については、日本国内でも、海外でも、はっきりした数字はないし、AASのWebにも書いてあるように、時間も地域も定義も違うのだから、一致しなくて当然です。だから、犠牲者数が一致しないというのなら、仕方が無いと思いますが、それ以外に、教育での記述で、決定的に相容れない点って、どこでしょう?田中上奏文がいまだに中国では本物として扱われている、という『噂』なら聞いた事がありますが…?
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こんにちは。


負けてしまった以上、枢軸国側は悪、連合国側は正義という味方が世界共通のようです。戦争中は枢軸国を賞賛し、迎合していた国もあったのですがね。
それでも日本が戦後の復興に成功し、世界で二番目の経済大国となった1960~1990年代には援助ほしさに日本は概ね好意的に見られていました。ジャパンマネーを当て込んだ経済政策を取りたい諸国では、日本の戦争責任など論議するメリットはなかったのでいつしか不問になりました。
さらに1990年代後半からは様子が変わってきました。
中国の経済成長が著しくなってきて、ジャパンマネーに変わってチャイナマネーが諸国の魅力の的になりました。発展途上国は援助が必要ですし、先進国は貿易のパートナーとして必要です。
経済的にかげりのある日本(しかも元々枢軸国)よりも中国にすり寄るためには、中国の意見に迎合し、歓心を買うのが最も効果的です。
その点台湾などが一番の被害者ですね。

というわけで、先進国・発展途上国問わず、世界は歴史的に何が真実であったか?という考証的な点よりも「どの国にすり寄ったら自国が得だろうか?」という点でしか見ていません。大義名分は後からいくらでも考えつきます。
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全く利害関係の無い第三国の場合、全く関心がありませんから、歴史認識も評価も国としてのものは無いでしょう。


日本において、ボーア戦争やチリとボリビア・ペルーによる太平洋戦争の歴史認識とか評価など聞いた事も無いのと同様です。
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東京裁判のインド人判事の様に、他の戦勝国も同罪という意見はあっても、日本の行ったことが「止む得ないもので侵略ではなかった」という意見は全くありません。


世界の常識は「同盟国側は侵略者」であり、「独裁と恐怖政治」「人体実験・捕虜虐待等の国際法違反常習者」とういう形で括られています。
現在の日本はそういった評価を受け入れた事を前提に、国際関係を構築していますので、それを覆そうと言う事は海外からはネオナチと同列に思われています。
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「歴史認識」という言葉そのものが如何に馬鹿らしいものかを


まず理解すべきでしょう。
歴史とは事実のみで構成されるもので、事実だけが重要。
事実をどう主観で感じるか、どう判断するか、ということが
つまり認識ということなんですが、その公式見解を政治家が
作ろうというのがいわゆる歴史認識です。
これ、考え見ると、人の意見を押し付けられているだけで
事実認定でもなんでもない。
事実そのものは全く変わらないのに、あれはああだった、
こうだったと、あとから定義しようというのだから馬鹿らしい。
修正主義そのものといえます。
その点においては、日本の政治家も中国の政治家も同罪であって
目くそ鼻くそのレベル。
歴史認識が重大だという誤った認識を逆に国民に植え付けているわけです。
実際に本当に重要なのは事実だけなのです。
しかしそれは置いてといて、で、妙な政治的闘争に利用しているから
ややこしくなっているだけで、実にくだらないのです。
そもそも日中(ついで韓国も)双方の政治家が
この問題での発言に人気取りがかかっているので、退くに退けない。
要するに選挙と金であって、歴史は無関係なのです。
こういうのに振り回されるのは時間の無駄以外の何ものでもありません。
元全体主義国家の中国の国民の方が政府に煽られやすいので
騒いでますが、日本人はできればもっと冷静に対応してほしいものです。
それと首相見解とか政府見解に鵜呑みにしないことね。


それから「すべての攻撃的戦争は侵略戦争」です。これは真理。
あと「戦争はすべて悪」。だから自存自衛のためだからウンタラカンタラと
ごたくを並べるのは、無意味。
もう完全に侵略戦争だし、大東亜共栄圏なんてゴタク信じる方が
どうかしてる。そもそも戦争の後半にできたスローガンなのに、
どうして戦争全体の目的にできるでしょうか?無理です。
そもそもアジアといっても他人ですよ。よその植民地を解放するために
自国民の血を流すなんてありえねーでしょう。
拡張主義にのっとって帝国の支配圏を広げようとしただけの話。
欧米列強にかわって植民地を奪うのが目的なのは明らか。
皇国がアジアの支配者になろうとしたと考えた方が
はるかに理解できますし、それが一番事実に近い。
もちろん対米戦争の部分は石油の禁輸処置にからんだ対応なのですが、
それも資源を奪いながら戦争を完遂するという無理無謀な計画であって
やっぱり大東亜共栄圏とは全く関係ないし、アジアのなんたらという
理想の欠片もない話。

第二次世界大戦での、日本軍の中国での行為は最低ですよ。
最低の一言。戦争でみられる最も卑劣な部類の行いというべきでしょう。
対ゲリラ戦で住民にまで戦火が拡大したのは戦争では”通常”のことですが、
毒ガスに生物兵器、人体実験までやったのは弁解の余地なしです。
低く見積もっても、旧日本軍あhナチとソ連とどうレベルの罪状があるのは
明らかで、非難されて当然です。
何しろ数多くの旧日本兵自身が多くの告発をしているぐらいだからね。
あと日本人による日本人に対す戦争犯罪もあるし。
在留邦人を見捨てたり、国内の市民を意図的犠牲にしたり、
無意味に特攻させたり、兵士を餓死させたりしたのは、
責任義務を違反する犯罪といえます。要するに日本軍は最低なんです。
中国ではそもそも軍隊とは最低のところだと2千年まえから格言があるけどね。
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こんにちは



もともと大東亜戦争は欧米列強を駆逐するため
日本が起こした戦争で、しかも敗戦。
日本=悪(勝てば官軍)とされました。

なぜならばこの戦争のおかげで、ヨーロッパ諸国は
アジアに保有する植民地を無条件に手放さざる負えなかった。
通常植民地を独立する場合、宗主国に独立金を
支払うのが当時の世界の常識です。
なのに当時の世界の常識を日本が覆したのです。
だから、欧米から侵略国扱いされているのです。

しかし、アジアは、インドネシア、シンガポール
マレーシアなどでは、欧州に完全植民地化されていた
ので、日本には侵略されたというよりむしろ
欧州列国を追い払ったという感じで歓迎されています。

ことにインドネシアは
300年もオランダから自ら戦争を起こしても
失敗に終わってます。そんな中日本軍が
欧州国を追っ払ったので、概ね歓迎されています。

アフリカがいまでも貧しい国が多いのは
独立時に、宗主国が全ての植民地時代に築いた財産を
紙一枚残さず全て引き上げたか、独立金を支払わせたので
いまでも貧しいのです。


中国は国土の一部が植民地になった程度だったので
そこに日本軍が来ても迷惑なだけだった。
しかも、日清戦争で中国が敗戦した歴史から
中国の対日感情が悪いのです。
第二次世界大戦にならず、日中戦争のみ(両国も他国の支援なし)
なら日本は再度勝っていたでしょうが、
ロシア、米国が日本の中国進出を
おそれて裏で、中国支援して敗戦も考えられます。

ロシア、欧米諸国は中国の植民地化をねらっていたので
日本が中国を占領し、大国になっていくことに
危機感を持ち第二次世界大戦に発展してしまった。

日本は中国に手を出すべきではなかった。
日本の大きな失策の一つ。

世界の歴史の専門家らは
もし、仮に日本が中国に進出しなければ中国は
アフリカみたいに直線的な国境を持つ複数の国に
なって、日本の進出より悪い状況になっていた
ことはアフリカをみれば明らか。
このことを中国は認識していない。
もし、日本が中国へさえ進出しなければ
中国の教科書は反欧の記述になっていた。
例えば、アヘン戦争については、その結果
南中国は英国によって何年も植民地。
北中国はロシアによって強奪された。
日本が悪者と何ページにも
わたって書かれているように書き綴られた
だろうと考えているようです。

変なのは香港、マカオに対しての反欧記述が無いことです。
やっぱり中国も欧米の植民地の考えを理解していたのでしょう。
第3者的に日本の行動を見られる国はほとんどありません。
なぜならば、アフリカ中東は全く関係ないし、
欧米諸国は日本に財産を奪われた恨みがある。
あるとすればインドでしょうか。
インドのパール判事の判決文は日本は無罪です。
この判決はいまや国際法の常識になっています。

インドネシア、シンガポール、マレーシアなどでは
かなり第3者的に戦争で起こった事実を忠実に記述しています。

日本は欧米と考えが違って、欧米が定義する植民地という考えが
無いのです。日本は後進国に技術を伝え、自力で立ち上がる
支援をするという考えでした。
一方欧米は植民地に技術を伝え自立させる考えはありません。
資源を搾取し、単に物を売りつける金儲けの手段でした。
日本が長年管理した台湾、韓国は経済発展が著しいのは
そのためです。もし、両国が欧米諸国の植民地になっていたら
間違いなくアフリカ状態。

結果論ですが、日本は欧米と協定、条約を結び、固有の領土専守
のみに専念しておけばよかったのです。
小さな親切大きなお世話と世界のほとんどの国から
みられる結果となった。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

終戦時点でのそれぞれの国にとっての都合が認識に反映されているのですね。

理想として、日本が中国に許してもらえるような、日本の誠実な態度と、中国の真摯な姿勢(日本の謝罪を受け止め、この問題を政治的に利用しないような)がなければ解決しないのでしょうね。

お礼日時:2007/04/13 11:45

私の知っている範囲では、欧米でもやはり「侵略戦争」という見方がほとんどだと思います。


日本でときに聞く「あれは自衛戦争だった」とか「欧米による石油禁輸が日本を戦争に導いた」という意見は、
日本国外で聞くことはまずないと思っていいでしょう。
欧米やアジア諸国での第二次世界大戦の認識としては、
やはり「日本=悪」「連合国=善」という見方が一般的なのではないかと思います。

もっとも、欧米やアジア諸国も多かれ少なかれ先の大戦と関わりを持っていますから、完全な「第三国」とはいえません。
そう考えると、どちらの見方が正しいのかという判断はなしにしても、
欧米・アジア諸国の歴史認識が日本(の右より)の認識よりも中国の認識に近いのは、自然なのかもしれません。

真の第三国の認識を調べるとすると、中東やアフリカの専門家に聞かなければなりませんが、
私はそのような方がこの問題に関して発言した例を知りません。
もしそういう機会があったとしても、日本側に同調するような意見を持つ方は極めて稀かもしれませんね。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

戦勝国、敗戦国の考え方をしていませんでした。参考にさせていただいて、勉強していきたいと思います。

お礼日時:2007/04/13 11:36

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