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はじめまして

教えてください。

カタカナに「ヴ」ってありますよね。(ひらがなの「う」濁点はないですけど)
外国語の発音のためにあるんでしょうが、『母音に濁点』『それで 子音』って
すごく大胆な発想だと 私は感じます。
(漫画なんかで よく 「あ」濁点 や「え」濁点がありますが、これだけ実用的な
「ヴ」には かないません。「あ」濁点などは ヴ を真似たような気さえします)

この 「ヴ」なんですが どのような経緯で 創り出されたのか 教えてください。
(いろは歌にはないし、50音にもない・・・)

===============
あと (小)学校では 教えるんでしょうか??
はじめて「ヴ」と出会ったら 絶対に 五十音感覚からは 読めないと思うのですが。

A 回答 (8件)

 


母音の「ウ」に濁点を付けて、「ヴ」にしたのは、すごいということですが、これは、西欧語について少し知っていると、自然に出てくる可能性のある発想です。

バイオリンの例にあるように、ヴァイオリンの「ヴァ」が「バ」で表記されているように、ヴァは日本人には、バに近い音として聞こえるというか、近似的な音はというと、バになるようです。

西欧語だと、ヴァ・ヴのような子音は、実は、ワ・ウのような半子音に非常に密接に関係しています。Wa, Wi, Wu, We, Wo というのを作って、仮に英語式に読むと、「ウァ、ウィ、ウ、ウェ、ウォ」となります。これをドイツ語式に読むと、「ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ」になります。

元々、古典ラテン文字には、VとかWの文字はありませんでした。Uという文字があり、これが、時に、Vのようにも書かれるのですが、UとVで別の文字ではなかったのです。

勝利のことを、英語で、victory(ヴィクトリー)と云いますが、ラテン語で、これは、victoria(ウィクトリア)と書き読みます。ラテン語のVの文字は、「ワ行」の子音に対応するのです。

元々、UとVで同じ文字で、母音に使う場合と、子音に使う場合と、場合ごとで区別があったのですが、後に、母音の場合は、Uで、子音の場合は、Vと決めたのです。しかし、古典的に書こうとすると、Vで書くことがあります(ラテン語の話です)。

英語では、Uが母音で、Vが、「ヴァ行」の子音なので、「ワ行」子音がないので、Vを二個並べてWを作りました。こういう文字を人工的に工夫したのです。もちろん、イギリス人やアメリカ人がそうしたのではなく、もっと古い、ロマンス語という、フランス語やイタリア語やスペイン語の元の言葉の段階で、こういう工夫がされたのです。

「V(ヴィ)」の文字の子音は、英語では、「F(フィ)」の文字の子音の濁音に当たります。しかし、正確には違うのですが、「W(ワ)」の文字の子音の濁音のようにも感じられます。

そこで、W(ワの音)の子音の濁音なら、代表としての「ウ」の音の文字に濁点を付け、「ヴ+ァ、ヴ+ィ、ヴ+ゥ、ヴ+ェ、ヴ+ォ」で、Vの子音の音を日本語表記する工夫が行われたのだとも考えられます。ヴの後に、短く母音を入れると、それに近い音になるからです。

ヴというのは、英語だと、上の歯を下唇に当てて出す空気の振動音で、これに母音を続けると、具体的な音になるのです。だからヴ+母音でよいので、後に付ける母音を大きく書くと、ヴ・アという風になるので、後の母音を小さくしたのでしょう。

ヴゥがないのは、日本語では、文字はすべて母音を含んでいるからです。「ん(ン)」だけが子音単独の文字です。

「ヴァ」と「ウァ・ワ」が近いというのは、ヘブライ語の文字に、ワウまたはヴァウという文字があるのですが、古代ヘブライ後だと、これは、VかWか、どちらか曖昧な音になります。

英語のWは、記憶では、Vと同じように、上の歯を下唇に当てるのですが、「振動」させないで、破裂させた時の音のはずです。日本語の「わ」は、唇で出す音ですが、英語のWの子音は、下唇と上の歯が関係しているのです。

why, what, where, whe, which が、日本語だと「ハ行」と「ワ行」の中間のような音になるのはよく知られていますが、別に「W」の子音でもよいのです。ただ、その場合、日本語の「ハ行」とは、違った音だということです。

そういうことからすると、Vの音を、日本語の既存の文字で表そうとすると、工夫して、「ウ」に濁点を打つのが、英語などの原音の再現に近いということになるのです。この場合の「ウ」は、日本語の「ウ」というより、英語の「w」というのが妥当なのですが。

(「ウ」は、母音の「アイウエオ」の「ウ」でもあるのですが、実は、半母音・半子音の「ワ・ウィ・ウ・ウェ・ヲ」の「ウ」でもあるのです。母音に濁点という発想はすごいかも知れませんが、実は、半子音または「ワ行」子音の「ウ」に濁点をつけているのだと考えるのが妥当です。以上の説明も、そういうことを述べているのです)。

(日本語の文字表だと、「ha・ハ」の濁音が「ba・バ」のように思えますが、音から云うと、日本語でも、「pa・パ」の濁音が「ba・バ」なのです。近似的に、(半)子音の「ワ」の濁音が「ヴァ」だとも云えるのです。だから、「ウ」や「ワ」に濁点を付けるというのは、それほど、唐突な発想ではないのです)。

追記:小学生の頃に、五十音表か、あるいはその類のなかで、「か」行の文字に、「ぱ・パ」のように、小さな丸がついた文字がありました。これは何と読むのか分からないので、先生は、これを知らないのか、とクラスのなかで云い、これは……といって、説明しそうになって、結局、説明しなかったことがあります。

あれは、「カ行の気息音」だと今は思うのですが、そういう表記法が一時はあったのかも知れません。小学生に「ヴ」を見せても、いまは読める子供が多いような気がします。「カの気息音」と違って、「ヴ」のつく文字表記は世のなかに氾濫していますから。
 

この回答への補足

ありがとうございます。

なるほど wu が無いと思ってましたが、「う」が wu って考えるのですね。
わ行の濁点ってことですね。

それに、Wは vvで 作られたとか 発音を表記するために 文字で工夫しているのですね。どんな言語でも。
ヴも 日本語での表記の工夫なのですね。

発音って 本で文字読んでも わからないんですよね。
昔のひととか どういう 発音してたかって 気になりますね。

補足日時:2002/07/11 13:04
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直接関係ありませんが、私も同じような疑問を持った文字として「ゐ→い」「ゑ→え」があります。

昔は「ウイスキー」を「ウヰスキー」と表記してました(「ヰ」は「ゐ」のカタカナらしい)。

「わいうえを」はもともと「わゐうゑを」で、発音も区別されてたんだとか。もっともこちらは古くからあった文字が発音がなくなるにつれて消えた例で、ヴとは反対ですけど。

一応、いまでも使ってもいいことにはなってるようです。ありそうもないことですが、将来日本人がLとRの発音を区別できるようになったらラ行の文字が新たに作られるかも知れませんね。あるいはラ゜みたいになるとか(笑)

参考URL:http://homepage2.nifty.com/osiete/s468.htm

この回答への補足

ありがとうございます。

昔 新幹線の食堂車のメニューで 「サンドウヰッチ」(ヰはちいさい表記)がありました。(小学校の低学年だと思う)
親に聞いたら「ワヰウヱヲのヰだから こんな感じで発音するんじゃないの?」って教えてくれました。
(今でも記憶にあるから よほど インパクトがあったのでしょうね)

いろは歌には ゐ、ゑ がありますよね。
何かの本で 「江」が や行の ye だった と読んだことがあります。
(江戸の江ですよね。江戸訛りで ぃえど って感じだったのかなぁ??)
(鼻濁音とおんなじ 江戸訛りですよね。標準語じゃない)
あと kwa みたいな 発音もあったと 書いてあったような・・・。

ラ゜(ラ濁点)は 文科省(政府)の厳しい おふれがあるので たぶん 新しい文字は作られにくい状況ですよね。
(書き順だって 教科書体の書き順が正しくて 草書とかの書き順は間違いになっちゃうし・・・。あっ 話題がそれまくってますね。澄みません。)

補足日時:2002/07/12 08:39
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済みません。

本論には関係ないですが、#5の方がおっしゃっている「カの気息音」について、「気息音」という言葉はないと思うのですが。
カ行+半濁点(゜)という表記は、「鼻濁音」です。恐らくご当人は、このつもりでおっしゃっていると思いますが、念の為。

この回答への補足

ありがとうございます。

鼻濁音(んぐ)みたいなのですね。
「大釜で蒲を煮る」は おおがま の が が 鼻濁音で かまのか が 普通のかですね。
多くの場合 前に 何かつくと(ここでは 大) 鼻濁音になるんですよね。
学校は 普通のが で 小学校は 鼻濁音ですね。

たそがれ も 鼻濁音ですね。南さおりは 沖縄生まれのため
くれそうで くれない たそがれ時は のレコーディング 大変だったそうです。
でも 鼻濁音って 標準語ではないので 無理に鼻濁音にしなくて良かったと思います。
今 東京で あまり鼻濁音は聞けません。
(自分のこどもには教えてるんですが。東京の訛りだ。覚えろって。)

化学と科学は 鼻濁音で 分けられるそうですが、ほんとかな??

補足日時:2002/07/12 08:29
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私が想像するに、幕末頃に英語を日本の文字で表記する必要に迫られて考案された文字ではないでしょうか。

あるいはそれ以前に蘭学者が和蘭語を表記する為につかっていたのかもしれません。
理由はNo.5の方が言われる通りだと思います。以前は「ワヰウヱヲ」に直接濁点を付けた文字もよく使われていました。ワに濁点は「ヴァ」と同じ発音で、他も同様です。コンピュータではヴ以外は使えないようですが、戦後になって「ヴァヴィヴヴェヴォ」の表記に統一されたように思います。

この回答への補足

ありがとうございます。

蘭学者は 当たってるかもしれませんね。
(エレキテルとか??←これくらいしか 知らないもんで・・・)

IME97では(古い!)、ヴァヴィヴヴェヴォ(va,vi,vu,ve,vo)って 変換されますよ。(2番目だけど:ヴぁ→ヴァ な感じ)

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va,vi,vu,ve,vo って タイプしてて思ったのですが SONY の VAIOって ヴァイオ
なんですね。バイオって 読んでました。(CMでは 英語圏の人がきちんと発音してるんだろうなぁ。でも 日本人が読むと バイオ のような気がします。私だけカモ~)

補足日時:2002/07/12 08:16
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hinebotさんがNo.2で紹介されているURLにも書かれていますが、カタカナ語の書き方についての公的な基準としては、平成3年に内閣告示された『外来語の表記』があります。



その「本文」の冒頭に、「『外来語の表記』に用いる仮名と符号の表」が掲げられており、その表は「第1表」と「第2表」に別れていて、「第2表」の中に「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォ」を含む20の音の片仮名表記が掲げられています。

表の注意書きに、「第2表に示す仮名は、外来語や外国の地名・人名を原音や原つづりになるべく近く書き表そうとする場合に用いる仮名とする」と書かれています。

また、「第1表」はさらに「左欄」と「右欄」に分かれており、「左欄」は一般に誰でも使う片仮名の五十音(濁音・拗音を含む)で、「右欄」には「ツァ・フィ・デュ」などの13の特殊な音の片仮名表記が掲げられています。

この『外来語の表記』が告示された平成3年6月に、文部省が、学校教育における外来語の取り扱いについての基準を発表しています。

それによると、小学校の1年から3年までにおける外来語の表記の指導の範囲は、原則として「外来語の表記に用いる仮名と符号の表」の第1表の左欄の表記とすること。ただし、特に慣用の強いものについは、第1表の右欄及び第2表の表記によることができること。となっています。
また、4年から6年までの指導の範囲は、原則として第1表の左欄の表記及び右欄の表記の大体とすること。ただし、特に慣用の強いものについては、第2表の表記によることができること。となっています。


なお『外来語の表記』の詳しい中身については、下記URLをご覧下さい。

参考URL:http://www.konan-wu.ac.jp/~kikuchi/kanji/gairai. …

この回答への補足

ありがとうございます。

おおっ 海部さんのお名前が。なんか 懐かしいです。

細かく決めたもんですねぇ。でも ごく最近なんですね。
戦前には こういうのなかったんでしょうか??

それと 小学校の教師のかたがたって 知ってるんでしょうかねぇ??
(なんとも 思ってないような人も多そうな気もする・・・)

補足日時:2002/07/11 08:22
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>この 「ヴ」なんですが どのような経緯で 創り出されたのか 教えてください。



どのような経緯と言われても明治時代の[上田敏]氏などによって仏蘭西象徴派のヴェルレーヌなどの詩が紹介されたとき

教科書でもご存知でしょうが[落葉:ラクエフ(らくよう)]の中で「秋の日の ヴィオロンの ためいきの・・・」と訳したように

彼らの中の感覚的に研ぎ澄まされた誰かが始めた表記法だと思いますが。。。

戦前の本はほとんど普通に使っていましたが、戦後でもヴァイオリンの事を[バイオリン]と書いたのを見ると不自然で馴染めません。

もしそう書くのが正しいとしていたら、ある時期に国語審議会の勝手に決めた事で日本語にとって非常に忌々しい事だと思います。


*なお、小学校云々の話しですが記憶にありませんがヴェルレーヌの「落葉」は中学だったから、当然教わっていたでしょう。

この回答への補足

ありがとうございます。

そうですよね。明治の著作には ヴ が使われてますよね。

見ちゃえば ヴ って 自然な感じがしますが、母音に濁点なんて やっぱりすごい発想だと思っちゃいます。

最初に 母音に濁点をつけようって どなたが思ったのかなぁ・・・。

補足日時:2002/07/11 08:10
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#1です。


こんなページ見つけました。ここによると、「ヴ」を作ったのは福沢諭吉である、らしいです。(根拠のある説かどうかは分かりませんが)

参考URL:http://www1.ocn.ne.jp/~kanamozi/hikari887-0302.h …

この回答への補足

ありがとうございます。

ん~ 諭吉さんですか。

ヴは ヴゥ って表記できない(ヴァ、ィェォはあるのに)不思議な音ですよね。
50音の中でも yi,wu は なかったみたいですね。

政府が決め事をしたのも戦後のようですね。多くの人達が読みづらくなるほど日本語表記がみだれるのは困りますが 政府などが強力に統制するのも なんだなぁ と思います。
表現の自由で 考えれば いろんな表記があっても良いと思います。

でも 母音に濁点は スゴイ発想だなぁと思います。

補足日時:2002/07/11 08:16
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「ヴ」はもともと日本語にあったものではなく、英語などの外来語をカタカナ表記する際に作られた表記法だと思うのですが。


だからこそ、ひらがなの「う゛」がないのでは?

lとrの発音の違いは日本人には分かりにくい(だからどちらもラ行で表記する、light(明かり)もright(右)も「ライト」ってしちゃいますよね)けど、vとbの発音の違いはなんとなく分かりませんか?

学校で教えるかどうかですが、中学で習った記憶があります。(今は知りませんけど)

この回答への補足

ありがとうございます。

そうだと思います。外来語用だから カタカナだけ なんですよね。

中学で習うんですか・・。
私は オヤジ年齢なんで 覚えてません

でも だれが作ったんでしょうね??

補足日時:2002/07/10 17:53
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