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時系列分析関係の論文を読んでいたのですが、

「電力の販売量と価格に基づくトランスログ型の費用関数を仮定する。」

という一文につまづいてしまいました。コブ=ダグラス型やトランスログ型という概念は生産関数の分野で出てくるという事まではわかったのですが、具体的にトランスログ型の生産関数を仮定すると、どのような利点があるのでしょうか?

また、どのような状況の時にトランスログ型の生産関数を仮定することが一般的なのでしょうか?

A 回答 (1件)

コブ=ダグラス型は仮定のきつい関数形です。


コブ=ダグラス型生産関数は、データが少なく、データの質にも問題の多い発展途上国についてのマクロの生産関数として用いられることはあります。コブ=ダグラス型生産関数は、代替の弾力性が1です。
コブ=ダグラス型生産関数を一般化したCES関数は、代替の弾力性が一定値になります。CES関数を更に一般的な関数が、トランス・ログ型です。その他に一般化した関数として、一般型尾崎費用関数などがあります。

トランス・ログ型生産関数の利点は、先験的に代替の弾力性の値を仮定する必要がなく、推計して計算できる。経済成長への貢献も計算可能。推計の際、要素価格の変化も考慮に入れている(要素価格のデータの質が低ければ、トランス・ログ型の推計は難しくなります)。代替の弾力性の値は、推計期間を通じて一定ではないので、期間ごとの比較が可能です。

絶版だと思いますが、図書館などで
黒田昌裕(1984)「実証経済学入門」日本評論社
を見るとよいのではないかと思います。
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この回答へのお礼

s_nak様
非常にご丁寧に解説頂きまして、誠に有難うございます。
大変参考になりました。
御礼が遅くなりまして誠に申し訳ありませんでした。

お礼日時:2007/08/27 11:46

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